エアコン掃除

ダイニングキッチンから居間が続いていて、その横に和室が有る。
エアコンが有るのは和室だけである。

居間から和室へは、段差が有るので、母87歳パーキンソン病ヤール４要介護５の人は、
和室へは入らない約束になっていた。
だから、和室を物置のように使っていた。

夏は、和室のクーラーをつけて、扇風機で風を送っている。

※

物置代わりとなると、どんどん物がたまる。
使わなくなった座卓だ家具調炬燵だ座卓だ机だ椅子だ。
かさばる物だの、段ボール箱に詰めた物だのが山のようになる。

畳に良くないよなあ。

※

長梅雨の中のある日、和室に裸足で入って、
ヤバい
と思った。

畳がなんとなく、湿っているのである。
クーラーをつけている。
しばしば除湿モードにもする。
それでもやはり、畳は湿気を含む。

※

置いてある物を見ると、
古い座卓や椅子などにカビが生えている。

なんとなくカビくさいと思っていたが、これは急がねば。

エアコンの吹き出し口を見ると、黒くカビが付いている。
暗いんじゃない、黒いんだ。

湿気がこもらないようにと考えて押し入れのふすまを開けていたが、
これでは、カビ含みの風が押し入れに吹き込んでいるだけのことになってしまう。
おおおおそろしや

※

掃除の時期がちょっと間違っているのは認めます。
使い始める前に掃除しろと。
いやそもそも、前の季節の使い終わりに掃除しろと。

でも、「使い始め」ってハッキリ有るけれど、
「使い終わり」ってハッキリしないよね。

いや言い訳に過ぎない。
使わなくなったな、と思ったら掃除しろって話です。認めます。

※

エアコンのメーカーさんに言いたい。
風の吹き出し口は、ガバッと外してザブッと水洗いできるように、
取り外しできるユニットとしてデザインしてはいかがか。

風向を作る板がぴらぴら並んでいて、掃除しにくい。
板を外して掃除しようかと思ったが、
プラスチックが細い。
折れたらアウトだ。

そうだ。
戸棚にたくさん軍手が有って、使わないわい、と思っていたが、
アレが良い。

軍手を嵌めた手で指先で、ぴらぴらを拭ってゆく。
こりゃいい調子。

※

しかし、吹き出し口の奥のほうが掃除できない。
割り箸で布巾を突っ込んでも、奥までは届かない。

そうだ。
戸棚に蠅叩きが有って、使わないわい、と思っていたが、
アレが良い。

プラスチックの蠅叩きに布巾を被せて、
ぴらぴらの下から風の吹き出し口の奥へ差し込む。
ちょうどよくしなって、奥まで入りつつ、
ちょうどよくしなって、しっかりと拭き取ることができる。

蠅叩きは掃除道具としてとっときだな。

※

フィルターは外して丸洗いし、よく乾かしてから取り付ける。

風のカビ臭さは無くなった。
いやー、これでひと安心。