同じときに産まれたきょうだいを、一腹子と言う。
同じ親から産まれたきょうだいは、同腹子と言う。
一腹子のきょうだい、雌のカバサと雄のジーロを飼っていたが、
カバサは昨年7月、11歳の誕生日の5日前にこの世を去った。
ジーロくんがさびしがっているでしょう、とよく言われる。
カバサはとにかく強くて、全てが彼女のペースだった。
一番心地よい場所はカバサのものだったし、
部屋の真ん中にカバサが寝ていたら、その横を通ることは許されなかった。
しょっちゅう威嚇してうなる声が聞こえていた。
ジーロは常にカバサに気を遣い、
特等席は彼女が飽きた時だけ寝られたし、
餌も横取りされないように急いで食べたし、
好きなタイミングでトイレに行くこともできなかった。
カバサが死んで数ヶ月経つと、自分のペースで何もかもできることに慣れたようで、
非常ーーーにのんびりしている。
とてもとてものんびりしているので、ボケてしまうのではないかと思うくらいだ。
ガラス戸の向こうに猫がいたって、吠えもしない。
※
数日前から咳が続く。
まさかフィラリアじゃないかと、かかりつけの獣医さんに行く。
予約のみ受付の休診日だというのに、こころよく診察してくれた。
採血するのに、血管が取りにくかった。
血管細い?運動不足か?
検査結果は陰性。
ホッとした。
涼しくなったせいで気管支炎でも起こしているのだろう、ということ。
※
首に付いたダニを取ろうとしたが、うまく取れなくて、
ダニが死んだまま付いている。
先生も取ろうとしている途中で、あまり固く付いているのでおかしいと思った。
切ってもらった。
良性の腫瘤に血が溜まったものだろう、ということ。
※
何かと、爺ぃなのである。
抵抗力は弱っているし、妙なデキモノもできるわけだ。
足腰の力も以前より少し弱っている。
12歳。
これからどんなふうに老いてゆくのだろう。
車に乗ると、私を待つ間、運転席にいたらしく、
ハンドルとシートがヨダレでダラダラになっていた。
・・・爺ぃ
同じ親から産まれたきょうだいは、同腹子と言う。
一腹子のきょうだい、雌のカバサと雄のジーロを飼っていたが、
カバサは昨年7月、11歳の誕生日の5日前にこの世を去った。
ジーロくんがさびしがっているでしょう、とよく言われる。
カバサはとにかく強くて、全てが彼女のペースだった。
一番心地よい場所はカバサのものだったし、
部屋の真ん中にカバサが寝ていたら、その横を通ることは許されなかった。
しょっちゅう威嚇してうなる声が聞こえていた。
ジーロは常にカバサに気を遣い、
特等席は彼女が飽きた時だけ寝られたし、
餌も横取りされないように急いで食べたし、
好きなタイミングでトイレに行くこともできなかった。
カバサが死んで数ヶ月経つと、自分のペースで何もかもできることに慣れたようで、
非常ーーーにのんびりしている。
とてもとてものんびりしているので、ボケてしまうのではないかと思うくらいだ。
ガラス戸の向こうに猫がいたって、吠えもしない。
※
数日前から咳が続く。
まさかフィラリアじゃないかと、かかりつけの獣医さんに行く。
予約のみ受付の休診日だというのに、こころよく診察してくれた。
採血するのに、血管が取りにくかった。
血管細い?運動不足か?
検査結果は陰性。
ホッとした。
涼しくなったせいで気管支炎でも起こしているのだろう、ということ。
※
首に付いたダニを取ろうとしたが、うまく取れなくて、
ダニが死んだまま付いている。
先生も取ろうとしている途中で、あまり固く付いているのでおかしいと思った。
切ってもらった。
良性の腫瘤に血が溜まったものだろう、ということ。
※
何かと、爺ぃなのである。
抵抗力は弱っているし、妙なデキモノもできるわけだ。
足腰の力も以前より少し弱っている。
12歳。
これからどんなふうに老いてゆくのだろう。
車に乗ると、私を待つ間、運転席にいたらしく、
ハンドルとシートがヨダレでダラダラになっていた。
・・・爺ぃ
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