ホンダのCD50に乗っている。
1995年に買ったものだから、26年使っている。
途中3回ほど、乗らない時期が有った。
雨ざらしで置きっぱなしの時期も有った。
けれど、しばらくするとまた乗りたくなる。便利だからだ。
バッテリーが上がりきってタイヤもぺちゃんこであちこち錆びて
などといった状態のものを、バイク屋に持ち込む。
「結構かかりますよ。でもこだわりが有るなら。」
とかなんとか言って、直してくれる。
お世話になるバイク屋も3軒目になる。
どこもスッキリ復活させてくれるので、ありがたい。
※
ヘルメットは自分で塗り替えた。
ガッチャマン、大鷲の健である。
https://www.youtube.com/watch?v=8leBWwqBNYc
このヘルメットをかぶり、
コンビニに寄ったら、店を出たところで声をかけられた。
「ガッチャマンすね。」
同世代らしい男性だ。
「ベンリィ乗ってるんすね。」
ええ。あっ、モンキーじゃないですか。
さすがに見かけなくなりましたよね。
「みんなダックスとかさ。」
ははは。私もクロスカブにしようかと思ってて。
「えー、動く限り乗ってくださいよ、調子良さそうじゃないですか。」
ですよね。
「ゼロハンのツーリングクラブやってるんですよ。
良かったら今度一緒に走りませんか?」
あんま、そういうのは、ちょっと
「今コロナなんで、オンラインでっての企画してるんです。」
なんじゃそりゃ、面白そう。そんなら興味有ります。
※
サイトを設けているというので、後で検索して見てみた。
オンラインツーリングはちょうどその翌週であった。
行先は弘法山。
50㏄でトコトコ走って行くのには適当な遠さ近さである。
って、オンラインなのだが。
いや、オンラインツーリングってなんなのじゃ。
※
朝8時半に、和泉多摩川の駅前に集合。
いや、オンラインなのだが。
ZOOM利用で、顔出しはしてもしなくてもOK。
と言っても、14人の参加者のうち、カメラOFFだったのは2名、
顔を出したのは常連らしい8名でそのうち5名はヘルメット着用、
あとの4名はシールドを下げてたりゴーグルを着けていたりした。
私はもちろん、ガッチャマンのヘルメットをかぶって参加した。
シールドも大鷲の嘴型に青色を付けてあるので、
ドヤ顔で下ろして見せたりした。
気持ち良くウケる。
参加者は50代男性が中心だった。
女性は2名いたが、どちらも参加者の配偶者だった。
一人は私も乗りたいクロスカブ110㏄に乗っていると言う。
この人は大型の免許も持っていて、刀1100㏄にも乗るのだそうだ。
ひー。超かっけー。
110㏄と1100㏄って10倍なんだな。
足すと1210㏄か。(意味無し)
えーと
その日に走るコースは前日にラインで案内が届いている。
30分ごとに休憩かつ集合する場所が設定されている。
どういうことをするかというと、
「出発」したら各自がgoogleマップのストリートビューを見て
道路を「走る」。
そして、休憩場所に着いたら、「〇〇に到着しました。」とチャットに書き込む。
そこでしばらくチャットして、全員が「到着」したらまた「出発」する。
途中のストリートビューで何が写っていたとか、
このへんはネズミ捕りをよくしているとか、
まあそんな他愛も無い話が中心である。
こういうことで半日を過ごす。
※
何がおもろいんじゃ、と言われればそれまでだが、
やってみると案外面白く、
また、日頃付き合いの無い人と、
日頃ただの「便利な乗り物」としてしか使っていない
バイクについてのあれこれの話を聞けるのは、ちょっといい。
排ガス規制が変わっていった歴史とバイクの関係について
78歳という参加者に聞けたのも良かった。
体力も視力も反射も衰えてバイクはもう所持していないが、
オンラインならということで参加したということだ。
日本とアジア諸国の免許制度の違いと、
メーカーの思惑と日本の交通事情の関係などの話も聞けた。
※
昼休み、ZOOMの画面に弘法山の写真が表示された。
参加者の一人が「僕、実は昨日実際に行ってきました。」と言うではないか。
なんだろう。この人はそれでもオンラインツーリングに参加するのか。
バイクは一人で乗って楽しいものでもあるが、
ツーリングは仲間と会う楽しみでもあるわけだ。
※
ところがこの爺さんが、この日、「事故」った。
帰り道の一つ目の集合場所に、「到着」しなかったのである。
最初の人が「到着」してから20分経っても来ないので、
主催者がLINEをしたが、既読も付かない。
しかたなく、他の人たちは「出発」することにした。
その日の最初の「集合」地点であった所まで帰り着くその少し前、
チャットに爺さんの書き込みが入った。
「すみません!昼寝してしまいました。」
居眠り運転だ、と散々笑われていた。
※
ともあれ
平和なイベントであった。
15時半に「解散」となった。
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