イベント続き

[あらすじ] 母84歳パーキンソン病。

ヘルパーさんに飼い犬が吠える。
週に４回来てくれるヘルパーさんにも、吠える。
私がいないと、吠える。
あんまり吠え続けるので、ヘルパーさんも不快だし、母もうるさがる。
しかし、犬にとってはそれが仕事と言わんわんばかりに、吠える。

ヘルパーさんが来てくれているのだから、私はその分ほったらかしていたいが、
犬が吠えるので、そうもいかない。
家にいる時は、ヘルパーさんが来たら、そばに行き、犬を鎮める。
私がいれば、犬は吠えない。

※

朝６時、ヘルパーさんが来たときに母が言う。
「レンジを焦がしちゃった、ごめんなさい。」
「焦がした」で済んで良かった。

電子レンジを焦がす、とはなんだろう？
よほど長時間使ったのだろうか。
何をあたためたの？
「#o&a%i」
ああ、おはぎね。
冷凍食品をたくさん買っていた中に、おはぎが有った。

電子レンジを見ると、中が見えない。
庫内が暗いから見えないのではなく、扉のガラスの内面が煤けて真っ黒なのだ。
トレイは自分で取り出したらしく、流しに置いてあった。

トレイには、アルミホイルが焼けてかたまりになったものがくっ付いている。
さては、ラップのつもりでアルミホイルで包んで加熱したのか。
ホイルで包んだでしょう？
「いやー。」と首をかしげる。
しかし、現場に証拠品がある。認めねばならんだろう。
「やってない。」
ほほーう。

ホイルを入れて、電子レンジを６分。
「火事にならないで良かったですね」とヘルパーさん。
ホイルを入れて電子レンジを６分とは、けっこうな科学実験だな。
私はやったことが無い。
見てみたい。火花が散るという話だが、見てみたい。
どんな音がするのか、聞いてみたい。

「夢にお父様が出てきて、何か焦げたにおいがするぞ、と言われた。」
やらかした後の夜に寝ている間に、リアルな夢を見たらしい。
祖父よ、できればもっと早く知らせに降臨してください。南無。

トレイにくっ付いた、焼けたアルミをよく見てみる。
「おはぎ」と書いた紙も出てきた。
プラスチックのケースの外にアルミが付着しているようだ。
パックの外からわざわざアルミホイルで包んだのだろうか？？

と、疑問に思った瞬間、わかった。
冷凍食品が配送される際に、アルミの保冷袋に包まれている。
その袋ごと、電子レンジに入れたのだろう。

冷凍庫の中にまだある他の商品の、アルミの袋を全て取り去った。

※

一件落着してみると、次に気になるのは、
小鍋の取っ手が折れている件なんですけど･･･？