犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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映画『きっと、うまくいく (3idiots)』

2018年11月29日 | よみものみもの
やっと観た。
思ったより良い映画で驚いた。

見終わったとたん、もう一度見たい、と思ったくらいだ。
たっぷり2時間半ほどの長さがある。
二本で今それだけの長さの映画は難しいだろう。
インドの映画産業がうまくいっている証拠だろうか。

コメディではあるけれども、深刻な部分はしっかり描き、
人生に向けるメッセージも明確なものがある。

序盤で、主人公の人となりを伝えるためのエピソードが
いくつか続く。
もう、ここだけで胸をつかまれる。
(ああ今すぐもう一度観たい。)

名言がいくつも飛び出す。
いちいち鼓舞される。



サンスクリットを独習している。
ヨーガ・スートラをなんとか読み進めつつある。
ヨーガ・スートラを読むためには、インドの哲学史を知らねばならない。
いくつかの考え方と、その関わり合い方、それらの歴史的な経過という
基礎知識が必要になってくる。
ヨーガ・スートラがある一つの時点でいきなりできた物ではないからだ。

そして、歴史を理解するためには、地理の知識も必要だ。
歴史を作った人々が、どこからどう移動して来てこの土地に棲み付いたのか、
などということは、地形や気候と切っても切れない。



インド地図をおおよそ頭に入れなきゃなー、と思っていた矢先、
この映画を観た。

デリーの大学から物語は始まり、
北の風光明媚なシムラーを越え、最後は中国・チベットとの国境の地域が舞台となる。

そういうところを地図でチェックしながら映画を観るのも、乙である。
ロケの規模が雄大じゃ。
インダス河が雄大じゃによって。

ラスト・シーンの美しい湖は、すっかり観光地になっているようだ。
とは言え、僻地。簡単には行けない。
でも行く人は行く。
映画の持つ魅力が、人を動かす力を持っているんじゃないか、と思う。



おススメなので、観て欲しい。ネタバレしないように、内容にあまり触れない。
内容にあまり触れないでおススメになるのか、疑問だが。

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