主人公の大前春子は派遣社員として働く。
「契約延長はしない、担当セクション以外の仕事はしない、休日出勤、残業もしない」
という条件で、しかも破格の時給を要求しているらしい。
休憩時間、退社時刻は一分一秒と違えない。
しかしその分、仕事は速い。
指示を出した時にはその作業に既に着手している。
英語、スペイン語、ロシア語に堪能なばかりでなく、様々な資格を持っている。
調理師、栄養士、ふぐ調理師、食品衛生管理者、
犬訓練師、初生雛鑑別師、あん摩マッサージ指圧師、助産師、看護師、
運転免許は大型なども持っているし、小型船舶免許も有る。
危険物や核燃料取扱も。
派遣社員として色々な業界で働いてくる中で取得してきたのだろうか。
※
定時で退社した大前春子には夜の仕事も有る。
フラメンコダンサーとしてステージに立つのだ。
派遣契約は3ヶ月単位で延長しないのにも理由が有る。
本場で流浪の民と共に生活し、踊りを身に付けているのだ。
※
ドラマの舞台となる会社の社員から、大前春子は求婚されるも、すげなく断る。
流浪の民の男にも求婚されるが、これも断る。
※
「彼女の辞書に、不可能と残業の文字は無い。
3ヶ月の契約終了とともに、どこへともなく去る。云々」
ドラマの冒頭でナレーションが入る。
その最後はこう締めくくられる。
「だが、スーパー派遣の大前春子がなぜ非正規社員の道を選んだかは、
さだかではない。」
私はそれは、はっきりしていると思う。
※
私は以前、水道メーター検針員をしていた。
市役所の水道部業務課が市内の事業者に発注し、
その事業者から歩合給をもらう形であったが、
実際のところ、保障などは整っておらず、個人事業主であった。
現在は、水道は市から都へ移管されているし、
検針事業者も変わった。
ムカシの話である。
月に一度、市役所の人と打ち合わせをする。
役所からは3人くらい来ていた。
が、そのうちに1人、必ずと言っていいほど居眠りする人物がいた。
なんなのだ。やる気無いのか。
まあ、市役所にはそんな人いがちだ。
大前春子に「とんだお時給泥棒ですね」と言われそうだ。
と思っていたら、近所の道でその人が犬を散歩させているのに、会った。
この人、人は良いのである。
なんせ、やる気無いから余裕が有るので、人当たりがたいへん良い。
私は犬好きでもあるし、挨拶してちょいと立ち話をした。
すると、その人はモトクロスをやっているという。
多摩川の河川敷にも知る人ぞ知る練習スポットが有る。
自転車で走っていたらススキの間からバイクが飛び出てきてタマゲたことがある。
「そうそう、そこで練習してるんだよ。よく知ってんねー。」
日本代表チームとして世界大会に参加したことも有ると言う。
ホントかよ。
「役所はいいよ。定時で帰って、その後、自分の事ができるから。
バンドやってるなら、役所もいいんじゃない?」
なるほどねえ。
でも私は9時5時の時間も惜しいわ。
検針のほうが効率良い。
※
栄養士の資格で保育園で働き、保育士の資格を取り、
次は縁有って行政書士事務所で働いて受験勉強をしている友人がいる。
そして転職を考えている。
※
3ヶ月ごとに、ある国と日本と行き来して住み分けている友人がいる。
ビザの都合である。
※
友人にそんなのが実在するので、大前春子が偶像とは思えない。
大前春子は、自分のライフスタイルを崩さない。
私は思う。
大前春子は、自分の生き方を自分で決めるために、派遣社員という働き方を自ら選択しているのだ。
社員になったり、結婚して「妻」や「嫁」になったりしたら、
自分の人生を自分だけの意志では決められなくなってしまう。
大前春子が派遣社員として生きて守り通しているのは、
自己決定権だと私は思う。
※
オマケ
オープニング曲のバックで踊る4人の派遣らしき女性たちは
東京ゲゲゲイのメンバーだ。
東京ゲゲゲイは、ゲイのMIKEYさん率いるグループ。
マイキーさんは作詞作曲ボーカル振り付けという多才ぶりを発揮。
シャープな手振りのポーズを特徴とする切れ味の良いダンスが
見ていて気持ちいい!
お楽しみの一つにどうぞ。
「契約延長はしない、担当セクション以外の仕事はしない、休日出勤、残業もしない」
という条件で、しかも破格の時給を要求しているらしい。
休憩時間、退社時刻は一分一秒と違えない。
しかしその分、仕事は速い。
指示を出した時にはその作業に既に着手している。
英語、スペイン語、ロシア語に堪能なばかりでなく、様々な資格を持っている。
調理師、栄養士、ふぐ調理師、食品衛生管理者、
犬訓練師、初生雛鑑別師、あん摩マッサージ指圧師、助産師、看護師、
運転免許は大型なども持っているし、小型船舶免許も有る。
危険物や核燃料取扱も。
派遣社員として色々な業界で働いてくる中で取得してきたのだろうか。
※
定時で退社した大前春子には夜の仕事も有る。
フラメンコダンサーとしてステージに立つのだ。
派遣契約は3ヶ月単位で延長しないのにも理由が有る。
本場で流浪の民と共に生活し、踊りを身に付けているのだ。
※
ドラマの舞台となる会社の社員から、大前春子は求婚されるも、すげなく断る。
流浪の民の男にも求婚されるが、これも断る。
※
「彼女の辞書に、不可能と残業の文字は無い。
3ヶ月の契約終了とともに、どこへともなく去る。云々」
ドラマの冒頭でナレーションが入る。
その最後はこう締めくくられる。
「だが、スーパー派遣の大前春子がなぜ非正規社員の道を選んだかは、
さだかではない。」
私はそれは、はっきりしていると思う。
※
私は以前、水道メーター検針員をしていた。
市役所の水道部業務課が市内の事業者に発注し、
その事業者から歩合給をもらう形であったが、
実際のところ、保障などは整っておらず、個人事業主であった。
現在は、水道は市から都へ移管されているし、
検針事業者も変わった。
ムカシの話である。
月に一度、市役所の人と打ち合わせをする。
役所からは3人くらい来ていた。
が、そのうちに1人、必ずと言っていいほど居眠りする人物がいた。
なんなのだ。やる気無いのか。
まあ、市役所にはそんな人いがちだ。
大前春子に「とんだお時給泥棒ですね」と言われそうだ。
と思っていたら、近所の道でその人が犬を散歩させているのに、会った。
この人、人は良いのである。
なんせ、やる気無いから余裕が有るので、人当たりがたいへん良い。
私は犬好きでもあるし、挨拶してちょいと立ち話をした。
すると、その人はモトクロスをやっているという。
多摩川の河川敷にも知る人ぞ知る練習スポットが有る。
自転車で走っていたらススキの間からバイクが飛び出てきてタマゲたことがある。
「そうそう、そこで練習してるんだよ。よく知ってんねー。」
日本代表チームとして世界大会に参加したことも有ると言う。
ホントかよ。
「役所はいいよ。定時で帰って、その後、自分の事ができるから。
バンドやってるなら、役所もいいんじゃない?」
なるほどねえ。
でも私は9時5時の時間も惜しいわ。
検針のほうが効率良い。
※
栄養士の資格で保育園で働き、保育士の資格を取り、
次は縁有って行政書士事務所で働いて受験勉強をしている友人がいる。
そして転職を考えている。
※
3ヶ月ごとに、ある国と日本と行き来して住み分けている友人がいる。
ビザの都合である。
※
友人にそんなのが実在するので、大前春子が偶像とは思えない。
大前春子は、自分のライフスタイルを崩さない。
私は思う。
大前春子は、自分の生き方を自分で決めるために、派遣社員という働き方を自ら選択しているのだ。
社員になったり、結婚して「妻」や「嫁」になったりしたら、
自分の人生を自分だけの意志では決められなくなってしまう。
大前春子が派遣社員として生きて守り通しているのは、
自己決定権だと私は思う。
※
オマケ
オープニング曲のバックで踊る4人の派遣らしき女性たちは
東京ゲゲゲイのメンバーだ。
東京ゲゲゲイは、ゲイのMIKEYさん率いるグループ。
マイキーさんは作詞作曲ボーカル振り付けという多才ぶりを発揮。
シャープな手振りのポーズを特徴とする切れ味の良いダンスが
見ていて気持ちいい!
お楽しみの一つにどうぞ。
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