日課

[あらすじ] 母84歳パーキンソン病。
先週ある夜に転倒して頭を負傷。

介護にまつわる用事が多いが、転んでケガしたとなるとまた畳み掛けるように雑務が増える。

そうなると、後回しになるのは新規参入のご趣味である書だ。
ちっとも筆をとっていない。墨をおろしていない。
去年は正月に間に合わないからと言って、旧正月に書初めをした。
今年の旧正月は先週の16日金曜日だったが、
その直前に転倒の一件があったため、書初めどころでなくなってしまった。

※

介護度の変更申請をしていた。
要介護１だったが、かなり状態に変化があり、実情と食い違ってきたからだ。
その結果の通知が先週末に届いた。

介護度が変わったので、介護計画も見直さねばならない。介護担当者会議が開かれる。
ケアマネさんを中心として、福祉用具担当、ベッド担当、定期巡回の介護ヘルパーさんなどが集まる。

※

介護老人保健施設に入所の希望を出していた。
担当者会議の直前に、審査の結果、入所ＯＫとなった知らせの電話が来た。
おまけに、10日後にはちょうど空きができる、と言う。

何ヶ月か待つことになるかなー、という雰囲気だったので、驚きの展開だ。
介護担当者たちも、口々に「早い！」「決まるときは決まるのね」「もっと待つかと思っていた」
「ラッキーね」などと言う。

当人は、当惑するばかりで当然だろう。

※

サンスクリットの教科書を開いた。
前に勉強したのが、１週間前の日付になっている。
その前はその５日前だ。

毎日の日課としているのだが、できていない。
なあに、夜に酒を飲まずに机に向かえば良いではないか。
とも思うが、夜には眼も脳みそも疲れて、ややこしい古典語などちぃとも受け付けない。

※

さて
自分と周囲の人々と環境の平穏を祈って、机に向かおう。