犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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ザ・禁句ス 決まってる。

2015年02月11日 | the 禁句s
言葉は、その人のものごとの捉え方や考え方を表す。

考え方の癖は言葉選びを決め、言葉遣いは習慣になる。
習い性となる、と言うように、いつか習慣は性質となる。
言葉遣いはその人の性質を表すようになってくる。

そう考えて、自分の言葉選びを振り返る。
立ち止まらず、振り返りながら進んでいるので、
いささか前方不注意ではあるが。

「決まってる!」
と言うのを聞くことがある。おや?と思う。

遣っている意味は、
「この場合、私はこうする。それは分かりきったことでしょ!」
ということのようだ。
分かっていないこちらが愚鈍なのではないか、と思わされるくらい、
それは決まりきったことだと言っている。
こちらにしてみりゃそんなことは知ったこっちゃないのだが。

当人がどのような判断をするかは、どうぞご自由に、と思う。
しかしその判断が、他の選択肢が無いくらいのもので、
しかもそのことをこちらも承知しておいていい、とまで言うのは、
どうかと思う。

どのような選択肢を思い付き、どのような判断をするかは
人それぞれである。
自分の中では決まっているようなことも、他人にとっては意外なこと
ということはいくらでもある。

「決まってる!」とひとが言うのを聞くと、
自分と他者の違いを思わないからそう言えるのだろう、
と感じる部分がある。

こういった言葉が浮かぶ時は、ある。
あるが、口を衝いて出てしまわないように、と思っている。
「決まってる!」と言いそうになったら、
自分は今、自分の感覚だけで進もうとしている、と知る。

禁句は、そんなサインになる。

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