犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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トロンボーンとワタクシ

2014年04月23日 | なりもの
中学に入るとオーケストラがあり、なんかの弾みでトロンボーンを
やることになった。
高校を卒業した後もそのオーケストラにはコーチとして通った。
また、20代からずっとファンクバンドでトロンボーンを吹いてきた。

しかし、7年前に鍼灸学校に入る時に、音楽中心の生活をやめた。
家庭も持ったし、手に職を付けようという気持ちもあった。

卒業して、家庭も結局続かず、実家に住みついてみるとやっぱり
ムシがムズムズする。

しかし楽器というのは身体的なものだ。
習慣的にやっていないと、技術は抜けていく。
ことに金管楽器というのは楽器の中でも特殊で、
発音体が奏者の唇である。

弦楽器なら弦を擦って振動させれば音が出るし、
木管楽器はリードが振動して音が出るし、
打楽器は太鼓の皮やらなにやらを叩けば音が出る。
細かい音色のことなどは措いても、音は出る。

そんな中、金管楽器は唇の鍛錬をしないと、音を出すことすらできない。
発音体が人体なのは、金管楽器以外では歌唱しか無いだろう。
あとは口笛と指パッチンとオナラくらいか。
いづれにしろ楽器ではないな。

だから、しばらくやっていないと、できなくなる。

でも、以前吹いていたみたいに吹きたくなってしまった。
軽々と、思いのままに。

リハビリしなければならない。
リハビリはつらい。
以前できたことが今はできない。
簡単にできていたことをあらためて練習するのはかなり精神力を必要とする。
何をやっても、こんなはずじゃないこんなにできないのか自分はと落ち込み、
喜びを感じにくい。

なんのリハビリもそこは共通だと思う。

私は、つらいことに立ち向かうのが快感、というクチではないので、
なるったけ楽にリハビリできるように、あれこれ考えた。
そのやり方は後日あらためて書くとして、
ともかく、昨日、やっと聞きおぼえのある音色が出た。

去年の秋頃からちょこちょことリハビリに取り組んで、
今年に入ってより吹きやすくなってきていたところだ。
意欲が出てきてから半年あまりというところか。

以前の「スヤマのトロンボーンの音」が、ちらりと顔を覗かせた。
懐かしい顔だ。

嬉しい再会だけれど、これが続いてくれるとも限らないのが
リハビリってことよ。
今日も明日も同じ音が出るかは分からない。

けれど、私の目標は以前の自分の音を取り戻すことではない。

以前の自分の演奏を超えることが目標だ。
ザマアミロ過去の俺!!

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