[あらすじ] 新しく薪小屋を作って、たくさん貰った薪を屋根の下に片付けたい。
しかし、薪小屋を作る前にすべき作業を一つすると
もう一つやっぱりこれもやっとこう、という調子で、
なかなか薪小屋には着手できない。
外壁の前に薪小屋を作る。
作ったら外壁を塗り直すのが厄介になる。
薪小屋を作る前に塗り直しておこうではないか。
まずヒビにコーキングをする。
斜めに伸びるヒビを追っていくと、視線が上がる。
そうだ、この壁は、玄関の屋根の上に続いている。
玄関の屋根の上に登る。
登れば、二階の外壁が目の前に在る。
北面は特に傷みが激しいので、昨年の3月に業者さんに応急処置をしてもらった。
その時は、一階の雨漏りの原因となっているヒビを
集中的に処置してもらった。
だから、雨漏りに関わっていなかったヒビは処置されずに残っている。
そういうヒビどもにコーキングする。
よくもここまでほったらかしたもんだ、と思うくらい、ヒビだらけであった。
家の北面というのは、日が当たらない分、乾きにくいので、
湿気とともに汚れが溜まり、カビやコケの原因となる。
外壁はくすみきっている。
※
二階の外壁の上の破風板には、手が届かない。
これは、足場を組まないと処置できない。
と、思っていた。
思い込んでいた。
だから、自分でやるという発想が無かった。
あれこれ自分でやる私だが、二階の外壁塗装は自分では無理だ、
と思い込んでいたのだ。
しかし、
コーキングの作業をしていくうちに、
破風板にも手が届くことに気付いた。
古い塗装がボロボロになってめくれているのを、
スクレイパーという、お好み焼きの返しみたいな道具で剥がしていく。
いいぞ。
と思ったが、ダメだった。
我が家の屋根、一階は山型だが、
二階の屋根は、南側への傾斜のみである。
だから、一階の屋根の山から北側になると、
山の尾根を越えるので足場が低くなっていくわけで、
二階の破風板までスクレイパーが届かない。
しかも、西側は東よりも一階の屋根が低い。
つまり、二階の外壁が高い。
破風板にはまるで手が届かない。
※
どうしよう。
やっぱり諦めて業者を頼んで塗装してもらうか。
しかし、途中までやりかけているので、ここで諦めるのは悔しい。
何より、「自分でできる」という発想に切り替わっているので、
今さら戻る気になれない。
※
屋根の上に梯子を立てるか。
いや、梯子の二点に私の体重がかかるのは、
屋根瓦に負担がひどい。
瓦が割れたらもっと始末の悪いことになる。
脚立ならどうだ。四本足だ。
しかし、斜めのところに脚立は立たない。
じゃあ、低い側の足の下に何かを置いて高さを合わせて
と、
このやり方はたいへん危険だ。
脚立の足にかかる力は外向きのベクトルが有るので、
高さを合わせるために置いた台がコロリと外へ転がるおそれが有る。
そうなったらほんとに中島みゆき『遍路』の3番になっちゃう。
〽はじめて私に 永遠(とわ)の愛の誓いくれた人は
ふたりで暮らす家の 屋根を染めに登り
それっきり
つづけて山口百恵『横須賀ストーリー』が鳴る。
〽これっきり これっきり もうこれっきりですか
いやでーす。
脚立を友人Mから借りるとして、ついでに
友人Mの力も借りるのはどうか。
脚立を押さえててもらうとか。
いや、
力が足りずにコロリと転がった場合、
無理心中みたいなことになる。
〽私は少し遅れながらあなたの後ろ 落ちていきました
なんてなことになるのもいやでーす。
※
この後、長い道具を使えばいい、ということに気付くまでに
数時間かかった。
アホなんだろうか。
それだけ「足場が無ければ高所の作業はできない」という思い込みが強かったのだ。
※
しかし、足場のことばかり考えた結果、良い思い付きも有った。
斜めの所に置いて平らに力のかかる台を作ればいいじゃないか。
と思った。
自宅の屋根の傾斜に合った、脚の長さに差の有る踏み台を作るのだ。
可能だ。
そう思ったら、有るのを思い付いた。
介護用の踏み台である。
風呂場でちょいと腰掛けるためのものだ。
四本の脚それぞれの長さが調節できるようになっている。
そして足は滑り止めのゴムが付いている。
ああ、まるで屋根の上に置くために考えられたような構造ではないか。
※
製品本来の使用目的と異なるので、まったくおススメしません。
真似してコロリ転がっても知らんよ。
どうもこの話題、おススメしない方法が多いな。
しかし、薪小屋を作る前にすべき作業を一つすると
もう一つやっぱりこれもやっとこう、という調子で、
なかなか薪小屋には着手できない。
外壁の前に薪小屋を作る。
作ったら外壁を塗り直すのが厄介になる。
薪小屋を作る前に塗り直しておこうではないか。
まずヒビにコーキングをする。
斜めに伸びるヒビを追っていくと、視線が上がる。
そうだ、この壁は、玄関の屋根の上に続いている。
玄関の屋根の上に登る。
登れば、二階の外壁が目の前に在る。
北面は特に傷みが激しいので、昨年の3月に業者さんに応急処置をしてもらった。
その時は、一階の雨漏りの原因となっているヒビを
集中的に処置してもらった。
だから、雨漏りに関わっていなかったヒビは処置されずに残っている。
そういうヒビどもにコーキングする。
よくもここまでほったらかしたもんだ、と思うくらい、ヒビだらけであった。
家の北面というのは、日が当たらない分、乾きにくいので、
湿気とともに汚れが溜まり、カビやコケの原因となる。
外壁はくすみきっている。
※
二階の外壁の上の破風板には、手が届かない。
これは、足場を組まないと処置できない。
と、思っていた。
思い込んでいた。
だから、自分でやるという発想が無かった。
あれこれ自分でやる私だが、二階の外壁塗装は自分では無理だ、
と思い込んでいたのだ。
しかし、
コーキングの作業をしていくうちに、
破風板にも手が届くことに気付いた。
古い塗装がボロボロになってめくれているのを、
スクレイパーという、お好み焼きの返しみたいな道具で剥がしていく。
いいぞ。
と思ったが、ダメだった。
我が家の屋根、一階は山型だが、
二階の屋根は、南側への傾斜のみである。
だから、一階の屋根の山から北側になると、
山の尾根を越えるので足場が低くなっていくわけで、
二階の破風板までスクレイパーが届かない。
しかも、西側は東よりも一階の屋根が低い。
つまり、二階の外壁が高い。
破風板にはまるで手が届かない。
※
どうしよう。
やっぱり諦めて業者を頼んで塗装してもらうか。
しかし、途中までやりかけているので、ここで諦めるのは悔しい。
何より、「自分でできる」という発想に切り替わっているので、
今さら戻る気になれない。
※
屋根の上に梯子を立てるか。
いや、梯子の二点に私の体重がかかるのは、
屋根瓦に負担がひどい。
瓦が割れたらもっと始末の悪いことになる。
脚立ならどうだ。四本足だ。
しかし、斜めのところに脚立は立たない。
じゃあ、低い側の足の下に何かを置いて高さを合わせて
と、
このやり方はたいへん危険だ。
脚立の足にかかる力は外向きのベクトルが有るので、
高さを合わせるために置いた台がコロリと外へ転がるおそれが有る。
そうなったらほんとに中島みゆき『遍路』の3番になっちゃう。
〽はじめて私に 永遠(とわ)の愛の誓いくれた人は
ふたりで暮らす家の 屋根を染めに登り
それっきり
つづけて山口百恵『横須賀ストーリー』が鳴る。
〽これっきり これっきり もうこれっきりですか
いやでーす。
脚立を友人Mから借りるとして、ついでに
友人Mの力も借りるのはどうか。
脚立を押さえててもらうとか。
いや、
力が足りずにコロリと転がった場合、
無理心中みたいなことになる。
〽私は少し遅れながらあなたの後ろ 落ちていきました
なんてなことになるのもいやでーす。
※
この後、長い道具を使えばいい、ということに気付くまでに
数時間かかった。
アホなんだろうか。
それだけ「足場が無ければ高所の作業はできない」という思い込みが強かったのだ。
※
しかし、足場のことばかり考えた結果、良い思い付きも有った。
斜めの所に置いて平らに力のかかる台を作ればいいじゃないか。
と思った。
自宅の屋根の傾斜に合った、脚の長さに差の有る踏み台を作るのだ。
可能だ。
そう思ったら、有るのを思い付いた。
介護用の踏み台である。
風呂場でちょいと腰掛けるためのものだ。
四本の脚それぞれの長さが調節できるようになっている。
そして足は滑り止めのゴムが付いている。
ああ、まるで屋根の上に置くために考えられたような構造ではないか。
※
製品本来の使用目的と異なるので、まったくおススメしません。
真似してコロリ転がっても知らんよ。
どうもこの話題、おススメしない方法が多いな。
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