犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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ママ友

2017年03月29日 | 椰子の実の中
ママ友の話でも、幼児の話でもない。
犬と飼い主の話である。
なんで飼い主を、パパママと呼ぶのか。

構造がママ友と似ている。
「○ちゃんママ」と呼び合うのと同じように、
犬の名前を頭に、「ジーロのおねえさん」と呼ばれる。

既婚者はパパママあるいはおとうさんおかあさんと呼ばれ、
未婚者は年食っていてもおねえさんおにいさんと呼ばれる。

逆らおうと思って、じゃんじゃん「はい、須山です。」と名乗った時もあったが、
すぐにあきらめた。
そりゃあ、飼い主に声をかけるより、犬に声をかけることのほうが、
犬好き同士の場合、多い。
犬の名前をおぼえることのほうが、大事だ。
ママ友でも基本はここだろう。

ただ、ママはママである。本当に。
しかし、私はおねえさんではない。
ジーロのおねえさんはカバサである。いもうとかもしれないが。

初対面だと、既婚だの未婚だの知らないから、
私の年齢と白髪具合だと、「おかあさん」と呼ばれる。
犬を産んだおぼえは無いぞ。
あたしゃオーメンか。
いや、オーメンは犬が母親で子どもが人間の皮をかぶった悪魔か。
いや、ジーロはジーロでダミアン坊やじゃないわい。
落ち着け自分。

セクシュアリティはつきまとう。
初めて読む方のためにいちいち自己紹介するが、
私は身体的にはまるで女性だが、性別の自認は女性ではなく、
かといって男性になりたいとか心は男とかいったわけではない。
男女の文化的役割的性別がなじまない、トランスジェンダーである。

トランスジェンダーだから、というのではなく、
私の場合、女性として呼ばれるのが大嫌いである。
今年の初めにも書いたが、今年満48歳になるので、
一般的には「年女」というやつだが、こう呼ばれるのもイヤでしょうがない。
「酉年生まれです。」と言うことにしている。

ケムタがられても、こういったことをいちいち
生活の中、会話の中で出てきたときに、「その言葉はイヤなので、こう言ってほしいです。」
と説明しなければならない。
そうやって社会を変えていく必要がある世代なんだろう。
犬の散歩で会う人に、そこまでカムアウトする気にはなれないけれど。

飼い犬は家族のようなもの。
という意味はわからないではないが、犬は犬。
犬は犬なので、人間のルールはそのまま当てはまらない。
犬は犬の社会のルールがあり、それは犬の習性として身にしみ付いたものである。
そこを理解すると、犬が飼いやすくなる。
そういう意味でも、犬は犬、人は人、と分けていたほうが良いように思う。

産んでないし。きょうだいじゃないし。
きびしくあたたかく、飼い主でありたい。

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