オッフェンバック作曲の『ホフマンの舟唄』を歌いたい、
と友人Gが言う。
面白くしたい、と言う。
八代亜紀さんの『舟唄』と掛け合わせられないか、と言う。
なんと。
そんなご用なら私は適任ですよ。と、堂々と言える。
※
以前、オーケストラの金管セクションのためのアンサンブルとして、
演歌をキューバのリズムでアレンジしたことが有る。
ちあきなおみ『喝采』
八代亜紀『舟唄』
吉幾三『雪国』
細川たかし『望郷じょんから』
※
キューバのリズムは非常に面白い。
クラーベと呼ばれるリズムが全体を指揮する。
日本の拍子木のような、硬い木の棒を3-2あるいは2-3のリズムで打つ。
高らかな音が突き抜ける。
大きく長い縦型の太鼓を2つか3つ以上組み合わせて叩くのがコンガだ。
ボンゴは膝の間に挟む、2個一組の小さい太鼓だ。
キューバ音楽で何より特徴的な打楽器はティンバレスではないだろうか。
シーラ・Eが派手に叩くアレだ。
金属の胴で、裏面には皮が張ってない。
それを細めの撥で叩く。
だから、非常に抜けの良い乾いた音がする。
皮面を叩くのはフィルやソロの時が主で、
リズムキープのパターンは金属の胴の側面を叩く。
このパターンが、
|●・●・●●・●●・●●・●・●|(カンカンカカンカカンカカンカンカ)
などのように、2小節で左右対称形になるように作られているのだ。
※
閑話休題
その、演歌のキューバンアレンジをした頃に、
実は一度、『舟唄』と『ホフマンの舟唄』を合体できないか、
やってみたことが有る。
その時はちょっと引っ掛かる部分が有ったので、頓挫してしまったのだ。
そんなことを思い出しながら、再度取り組んでみた。
阿久悠作詞である。
「お酒はぬるめの燗がいい
肴はあぶったイカでいい」
無駄なく対句が重ねられていく。
「しみじみ飲めばしみじみと」
「あの頃あの娘を思ったら」
語呂が良い。
とある他の曲を聴いていて、
言いたい気持ちの強い部分は繰り返していい
ということに気付いた。
『舟唄』の中で何が一番言いたいことか
何が一番やりたいことかと言ったら、
「朝寝する」
だと考え、繰り返した。
すると、うまく歌詞がはまる。
2番の歌詞は惜しいけれど敢えて捨てて、
1番の歌詞とダンチョネ節の歌詞で組み立てた。
最後、ソプラノとメゾソプラノが上行型のインターバルを繰り返し
歌い交わす部分は、「ダンチョネ」を繰り返した。
アホみたように繰り返した。
※
あんまりうまくできたので、友人Gにあげないで
自分で演奏したくなった。
相棒やまちゃんに提案したら、すぐに乗ってきた。あんたも好きね。
伴奏のパターンはちょうどソプラノウクレレで弾きやすい。
2020年はブギーの年として、何曲もブギーを弾いたが、
実はこの『ホフマンの舟唄』の伴奏のパターンは、
ブギーと同じである。あらビックリ
長三和音の5度の音が6度と行き来する。
これはブギーなんである。
ベースは4弦を1音下げ、重音(和音)も使って演奏してもらった。
ソプラノウクレレとの間の中音域もカバーされ、
豊かな響きになった。
※
オッフェンバック作曲 阿久悠作詞
『舟唄 ~ホフマンのダンチョネ節~』
のできあがり。
『舟唄』に敬意を表し、
動画はカラオケ風にした。
誰でも歌えるように、ちゃんとデュエット仕様で
字幕の色が変わる。
見てちょうだいませ~ ↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=-cwf4e9JdTo
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