犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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『ホフマンのダンチョネ節』のできるまで

2021年01月09日 | なりもの

オッフェンバック作曲の『ホフマンの舟唄』を歌いたい、
と友人Gが言う。
面白くしたい、と言う。
八代亜紀さんの『舟唄』と掛け合わせられないか、と言う。

なんと。
そんなご用なら私は適任ですよ。と、堂々と言える。



以前、オーケストラの金管セクションのためのアンサンブルとして、
演歌をキューバのリズムでアレンジしたことが有る。
ちあきなおみ『喝采』
八代亜紀『舟唄』
吉幾三『雪国』
細川たかし『望郷じょんから』



キューバのリズムは非常に面白い。
クラーベと呼ばれるリズムが全体を指揮する。
日本の拍子木のような、硬い木の棒を3-2あるいは2-3のリズムで打つ。
高らかな音が突き抜ける。

大きく長い縦型の太鼓を2つか3つ以上組み合わせて叩くのがコンガだ。
ボンゴは膝の間に挟む、2個一組の小さい太鼓だ。

キューバ音楽で何より特徴的な打楽器はティンバレスではないだろうか。
シーラ・Eが派手に叩くアレだ。
金属の胴で、裏面には皮が張ってない。
それを細めの撥で叩く。
だから、非常に抜けの良い乾いた音がする。

皮面を叩くのはフィルやソロの時が主で、
リズムキープのパターンは金属の胴の側面を叩く。
このパターンが、
|●・●・●●・●●・●●・●・●|(カンカンカカンカカンカカンカンカ)
などのように、2小節で左右対称形になるように作られているのだ。



閑話休題

その、演歌のキューバンアレンジをした頃に、
実は一度、『舟唄』と『ホフマンの舟唄』を合体できないか、
やってみたことが有る。
その時はちょっと引っ掛かる部分が有ったので、頓挫してしまったのだ。

そんなことを思い出しながら、再度取り組んでみた。
阿久悠作詞である。
「お酒はぬるめの燗がいい
肴はあぶったイカでいい」
無駄なく対句が重ねられていく。
「しみじみ飲めばしみじみと」
「あの頃あの娘を思ったら」
語呂が良い。

とある他の曲を聴いていて、
言いたい気持ちの強い部分は繰り返していい
ということに気付いた。
『舟唄』の中で何が一番言いたいことか
何が一番やりたいことかと言ったら、
「朝寝する」
だと考え、繰り返した。
すると、うまく歌詞がはまる。

2番の歌詞は惜しいけれど敢えて捨てて、
1番の歌詞とダンチョネ節の歌詞で組み立てた。
最後、ソプラノとメゾソプラノが上行型のインターバルを繰り返し
歌い交わす部分は、「ダンチョネ」を繰り返した。
アホみたように繰り返した。



あんまりうまくできたので、友人Gにあげないで
自分で演奏したくなった。
相棒やまちゃんに提案したら、すぐに乗ってきた。あんたも好きね。

伴奏のパターンはちょうどソプラノウクレレで弾きやすい。
2020年はブギーの年として、何曲もブギーを弾いたが、
実はこの『ホフマンの舟唄』の伴奏のパターンは、
ブギーと同じである。あらビックリ
長三和音の5度の音が6度と行き来する。
これはブギーなんである。

ベースは4弦を1音下げ、重音(和音)も使って演奏してもらった。
ソプラノウクレレとの間の中音域もカバーされ、
豊かな響きになった。



オッフェンバック作曲 阿久悠作詞
『舟唄 ~ホフマンのダンチョネ節~』
のできあがり。

『舟唄』に敬意を表し、
動画はカラオケ風にした。
誰でも歌えるように、ちゃんとデュエット仕様で
字幕の色が変わる。

見てちょうだいませ~ ↓↓↓

https://www.youtube.com/watch?v=-cwf4e9JdTo

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