犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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アオゲラの縄張り争い

2017年11月26日 | イキモノタチ
冬はつとめて。

野原に露が降りて、真っ白だ。
陽が昇ってくると、それが解けて輝きだす。

今朝は風も無く穏やかで、森中から鳥の声が聞こえる。

と、その中に耳慣れない声がする。
全体にピーチクパーチク言っている声が、個々に何の鳥かということは
私は分からない。
しかし、普段あまり聞かない声がすれば、なんだろうと思う。



声のする方を見ると、木の幹に動くものが見える。
鮮やかな赤い色が、右に左に揺れている。

鳥が、頭を左右に振っているようだ。

嘴を上に向けて、上半身(?)を大きく振っている。
振りながら、「ヒヒヒヒヒヒ」と鳴いているのだ。

どうやら、木の枝の向こう側にももう一羽同じ鳥がいて、
交互にその動きをやっているようだ。



求愛だろうか。
いやこれから寒くなるこんな時期に出会いでもないだろう。
では縄張り争いだろうか。
出産育児以外の時期から縄張りを作る鳥ならば、ありえる。

二羽は向かい合って、執拗に頭を振り交わしている。

頭のてっぺんが赤い。
背中が見える角度に回ったら、明るい草色だった。
アオゲラだ。

キツツキの仲間である。
高い木の上から「カラララララララ」と、
机を鉛筆の先でものすごく速く連打するような音が聞こえたら、
アオゲラである。

いったいキツツキの類は、あんなに激しく頭を振って、堅い木を突いて、
首スジを傷めないのか、脳みそにズンズン響かないのか、めまいはしないのか、
と余計な心配をしていたが、
縄張り争いでは左右にもこんなに振るのか。



犬の相手をしながら、20分くらい見ていたが、勝負はつかない。

いっとき、頭の振り合いをやめて嘴でつつき合い始めたので、
ついに決まるか、と思ったが、
それも2分くらいするとやめてまた頭の振り合いになる。

しかし、じわじわと一方が枝先へと追い詰められている。
二羽の頭振りで、枝が揺れるくらい細いところに差し掛かってきた。

と、まあ、これくらいまでは見ていたのだが、
犬が寒がり始めたので、その場を去ってしまった。

そんなにこだわるほど、あの木は良いのか。
周囲にも似たような木はいくらでもあるのだが。

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