[あらすじ] 老母が週に一度のデイサービスで留守の間に、亡父の遺品を整理する。
書斎の棚を片付け始めて最初の一角で男性用と女性用の性ホルモン塗布剤が発掘された。
別に七十代で恋をするなとかセックスしたがるのは恥ずかしいとか
思わない。
介護職の友人から老いらくの恋の話はあれこれ聞いている。
自分も生きてりゃきっと七十代に恋をする。
亡父からは子どもの頃から女性関係のかなりあけすけな自慢の言葉を聞かされたりしていたので、
娘がお父さんの性に気付いて「ヤダ!」というような感覚も今更無い。
むしろ、高価な薬を買って結局使っていないというのがなんだか残念だ。
なんなら、6000円の買い物しているのにポイントカードに2点くらいしか付いてなくて
なぜだろうとよく考えたらカードは何枚目かだった、
ってくらいのイキオイが有っても良かった。
いづれにしろ、どうでもいい。
※
1999年、トノスとヒメロスを最寄りの駅前にある薬局で購入しているわけだ。
精力剤の類で一番に思い出すのは、バイアグラだ。
調べてみると、バイアグラは米国で'98年に発売され、翌'99年には日本でも発売になっている。
異例なスピード認可だったという。
亡父は狭心症などは無かったが、インターネットをやるでもなし、
バイアグラはまだ知らなかったかもしれない。
ではトノスとヒメロスはいつから有るのか。
製造元の大東製薬工業㈱のサイトを見ると、
トノスは1964年、ヒメロスは遡ること2年の1962年に発売されている。
50年の伝統薬…である。
今も有る。
※
経皮のホルモン剤が、どれほど効果をあげるのか。
効果をあげるために皮膚というより粘膜、しかも膣内や亀頭に塗布するなど、
副作用は無いのか。
昨日一昨日と、箱書きや添付文書の[使用上の注意]を読んできたが、
なんせふたむかしほど前のものである。
その後、基礎医学も進み、薬事法も変わる中、
今の文書にはもっと細かい注意書きがあるようだ。
※
ヒメロスの場合だと、'99年には無かった以下のような注意書きが増えている。
(3) 次の診断を受けた人。
エストロゲン依存症悪性腫瘍(例えば乳癌、子宮内膜癌、卵巣癌)
[本剤の有効成分は乳房や子宮の悪性腫瘍に罹患していた場合、その進行を早めるおそれがあります]、
血栓症、心臓病、脳卒中、重度の肝機能障害、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜増殖症、てんかん。
(4) 家族あるいは本人に悪性腫瘍の病歴がある人。
3.本剤を使用している間は、次のいずれの医薬品および食品も使用しないこと
他の女性ホルモン剤、リファンピシン、抗てんかん剤、HIV逆転写酵素阻害剤、ステロイドホルモン、プロテアーゼ阻害剤、
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品、イプリフラボン、グレープフルーツジュース
4.使用者以外へ付着させないこと
5.避妊の目的で使用しないこと
(1) 避妊をご希望の場合は、適切な処置を強くお願いいたします。
(2) 本剤のご使用により月経周期が変わる場合がありますので、オギノ式など規則的な月経周期や基礎体温を応用する避妊法は、お止めください。
相談すること
1.次の人はご使用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1) 医師の治療を受けている人。
(2) 薬などによりアレルギー症状(発疹、発赤、かゆみ、かぶれ、はれなど)を起こしたことがある人。
(3) 次の診断を受けた人。
高血圧、腎臓病、高脂血症、胆嚢疾患、低カルシウム血症、糖尿病、 肝機能障害、全身性エリテマトーデス、片頭痛。
2.次の場合は、直ちに使用を中止し、この説明文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1) 使用後、次の症状があらわれた場合。(略)
(2) 月経血の様子が著しく変調した場合。
(3) ご使用期間中に生理又は不正出血が起きた場合。
(4) 2週間位使用しても症状の改善がみられない場合。
(5) 誤った使い方をしてしまった場合。
その他の注意
1)本剤を初めてご使用される前に、乳房と子宮の検診をお勧めいたします。
2)本剤を3ヶ月以上、続けてご使用になる場合は、6ヶ月に1回以上の頻度で乳房と子宮の定期検診をお願いいたします。
※
性の悩みを他人に相談するのは恥ずかしい。
医師に相談するのは恥ずかしい。
診察となったら恥ずかしい。
そう思っている人にとって、こういった市販薬は救いになるはずだ。
使用してみて問題が起きたときに、注意書きには
「この説明文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること」とある。
しかし、そもそも医師に相談せずにこの薬を使った人は、
この薬を使いました、と医師に相談することは更に難しいように思える。
困ったねえ。
今は製品サイトにセルフチェックシートなどが準備されている。
http://www.daito-p.co.jp/product/himeros.html
薬が適しているか、チェックできる。
購入前に利用してもらいたいもんである。
※
インターネットができるなら、事前に口コミを見るのも良いと思う。
そこには使ってみた人のナマの声がある。
つづく
書斎の棚を片付け始めて最初の一角で男性用と女性用の性ホルモン塗布剤が発掘された。
別に七十代で恋をするなとかセックスしたがるのは恥ずかしいとか
思わない。
介護職の友人から老いらくの恋の話はあれこれ聞いている。
自分も生きてりゃきっと七十代に恋をする。
亡父からは子どもの頃から女性関係のかなりあけすけな自慢の言葉を聞かされたりしていたので、
娘がお父さんの性に気付いて「ヤダ!」というような感覚も今更無い。
むしろ、高価な薬を買って結局使っていないというのがなんだか残念だ。
なんなら、6000円の買い物しているのにポイントカードに2点くらいしか付いてなくて
なぜだろうとよく考えたらカードは何枚目かだった、
ってくらいのイキオイが有っても良かった。
いづれにしろ、どうでもいい。
※
1999年、トノスとヒメロスを最寄りの駅前にある薬局で購入しているわけだ。
精力剤の類で一番に思い出すのは、バイアグラだ。
調べてみると、バイアグラは米国で'98年に発売され、翌'99年には日本でも発売になっている。
異例なスピード認可だったという。
亡父は狭心症などは無かったが、インターネットをやるでもなし、
バイアグラはまだ知らなかったかもしれない。
ではトノスとヒメロスはいつから有るのか。
製造元の大東製薬工業㈱のサイトを見ると、
トノスは1964年、ヒメロスは遡ること2年の1962年に発売されている。
50年の伝統薬…である。
今も有る。
※
経皮のホルモン剤が、どれほど効果をあげるのか。
効果をあげるために皮膚というより粘膜、しかも膣内や亀頭に塗布するなど、
副作用は無いのか。
昨日一昨日と、箱書きや添付文書の[使用上の注意]を読んできたが、
なんせふたむかしほど前のものである。
その後、基礎医学も進み、薬事法も変わる中、
今の文書にはもっと細かい注意書きがあるようだ。
※
ヒメロスの場合だと、'99年には無かった以下のような注意書きが増えている。
(3) 次の診断を受けた人。
エストロゲン依存症悪性腫瘍(例えば乳癌、子宮内膜癌、卵巣癌)
[本剤の有効成分は乳房や子宮の悪性腫瘍に罹患していた場合、その進行を早めるおそれがあります]、
血栓症、心臓病、脳卒中、重度の肝機能障害、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜増殖症、てんかん。
(4) 家族あるいは本人に悪性腫瘍の病歴がある人。
3.本剤を使用している間は、次のいずれの医薬品および食品も使用しないこと
他の女性ホルモン剤、リファンピシン、抗てんかん剤、HIV逆転写酵素阻害剤、ステロイドホルモン、プロテアーゼ阻害剤、
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品、イプリフラボン、グレープフルーツジュース
4.使用者以外へ付着させないこと
5.避妊の目的で使用しないこと
(1) 避妊をご希望の場合は、適切な処置を強くお願いいたします。
(2) 本剤のご使用により月経周期が変わる場合がありますので、オギノ式など規則的な月経周期や基礎体温を応用する避妊法は、お止めください。
相談すること
1.次の人はご使用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1) 医師の治療を受けている人。
(2) 薬などによりアレルギー症状(発疹、発赤、かゆみ、かぶれ、はれなど)を起こしたことがある人。
(3) 次の診断を受けた人。
高血圧、腎臓病、高脂血症、胆嚢疾患、低カルシウム血症、糖尿病、 肝機能障害、全身性エリテマトーデス、片頭痛。
2.次の場合は、直ちに使用を中止し、この説明文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1) 使用後、次の症状があらわれた場合。(略)
(2) 月経血の様子が著しく変調した場合。
(3) ご使用期間中に生理又は不正出血が起きた場合。
(4) 2週間位使用しても症状の改善がみられない場合。
(5) 誤った使い方をしてしまった場合。
その他の注意
1)本剤を初めてご使用される前に、乳房と子宮の検診をお勧めいたします。
2)本剤を3ヶ月以上、続けてご使用になる場合は、6ヶ月に1回以上の頻度で乳房と子宮の定期検診をお願いいたします。
※
性の悩みを他人に相談するのは恥ずかしい。
医師に相談するのは恥ずかしい。
診察となったら恥ずかしい。
そう思っている人にとって、こういった市販薬は救いになるはずだ。
使用してみて問題が起きたときに、注意書きには
「この説明文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること」とある。
しかし、そもそも医師に相談せずにこの薬を使った人は、
この薬を使いました、と医師に相談することは更に難しいように思える。
困ったねえ。
今は製品サイトにセルフチェックシートなどが準備されている。
http://www.daito-p.co.jp/product/himeros.html
薬が適しているか、チェックできる。
購入前に利用してもらいたいもんである。
※
インターネットができるなら、事前に口コミを見るのも良いと思う。
そこには使ってみた人のナマの声がある。
つづく
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