近畿日本鉄道 大阪線 長谷寺駅 (奈良県桜井市大字初瀬)
長谷寺駅に来てみると、駅にはコインロッカーはないが、駅前の商店にコインロッカーや手荷物預かりがある。もう桜井で荷物を預けちゃったものは仕方がない。さて、駅からお寺までは徒歩15分という事である。駅前からは階段を下って行く。帰りにこれを上って戻ってくるのかと思うと気が重い。階段と坂を下ると、国道165号初瀬街道に出る。国道を横断し、初瀬川に架かる橋を渡ると、長い参道に出る。
奈良県道38号桜井都祁線
駅を出た頃には、お寺に向かう人は数える程だったのに、お寺が近づくと大変な賑わいである。観光バスや自家用車で訪れる参詣者が多いのだろう。
総本山 長谷寺 (奈良県桜井市初瀬)
参道では長谷寺から室生寺への臨時バスがあるとバス会社の人が案内している。室生寺も一度お参りしてみたいが、またの機会にして、今日は長谷寺だけにお参りする。入山料金は大人500円だが、桜井駅の観光案内所で頂戴したガイドマップを受付で見せると、団体450円の券を発行していただいた。
仁王門《重文》
長谷寺の総門。現在の門は、明治18年の再建です。
登廊《重文》
「ちなみに、登廊の長さは108間。人の煩悩の数を表しているそうです。108間はおよそ200m。階段の数は399段。長いですねぇ。」(『仏像大好。』より)
ずいぶん登ってきました!
本堂《国宝》
「国宝の本堂です。現在のものは、江戸時代に三代将軍徳川家光によって建てられました。」(『仏像大好。』より)
本堂は慶安3年(1650)の再建です。長谷寺の起源は、朱鳥元年(686)と伝えられており、神亀4年(727)に徳道上人が十一面観世音菩薩を造立して開山されたそう。十一面観音様は創建以来、七度も火災にあい、今は八代目で天文7年(1538)に造立されています。お参りを済ませ、本堂からせり出した外舞台へ。こちらから眺める五重塔が格好の紅葉の撮影場所となっているようです。
境内を散策
弘法大師御影堂
こちらは新しく、昭和59年の建立。いずれ国宝に?
五重塔
昭和29年、戦没者を慰霊するため建てられた。焼失した三重塔跡の側にある。
本坊
現在の堂宇は大正13年の再建。建物の中を見る人たちがいますが…
床紅葉ですね!
いずれも平成23年11月27日撮影
今回、初めて長谷寺にお参りさせていただきましたが、実にいいお寺でした。また訪れたいと思います。この後は門前のお店で昼食にします。 (つづく)