旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

台湾3泊4日 員林車站・西螺轉運站

2018-03-16 16:00:00 | 台湾日記

客室からの眺め!

中華民國105年11月28日星期一(月曜日)。豐原…ではなく、神岡の宿で目覚める。ちなみにスーパーカミオカンデのある岐阜県の神岡には行った事がない。


雲は多いが薄日が射している!


sun 華さんのお天気…、天気だけでなく主播(MC)もするのか!


早餐 朝食

朝食会場には蕎麦が用意してある。他に日本人客を見掛けないので、自分の為に茹でたのではないかと思い、取りあえず取っておく。料理の味付けは大体問題ないが、味噌汁だけは随分と甘い。あとサラダに掛けた胡麻ドレッシングが口に合わなかったのが残念。日本のメーカーのものなのだが。ドレッシングは他にも何種類か置いてある。今日も普段食べない果物を食べてみる。百香果(パッションフルーツ)だろうか。美味しい。


coffee 食後のコーヒーsymbol6

ごちそうさまでした。



いつもは9時過ぎまでホテルでウダウダしているのだが、今日は列車の予定があるので8時20分にはチェックアウトする。フロントでタクシーを呼んでもらう。すると玄関前に停まっていたタクシーに案内された。空車の表示は見えなかったが、誰かの迎車という訳でもないようだ。フロントとは日本語で話しているが、会話で「豐原車站」の事を日本語読みの「豐原駅(とよはらえき)」と言ってくれるので解りやすい。


中科后豐會館 中科后豊会館 Ho Fong Business stay
(臺中市神岡區五權路)

タクシーは朝の豐原の街を渋滞もなく走り、程なく豐原駅に到着した。料金は120元だった。往路よりも高く付いたが、改札口に近い東口に横付けしたので、昨日より走行距離は長い。


臺灣鐵路管理局 台中線 豐原車站 (臺中市豐原區中正路)

8時半過ぎには駅に着いてしまったので、候車室(待合室)のイスに腰掛けて待つ。別室ではなく、出札口の前が待合室になっているのだが、近ごろ日本の駅で待合室が少なくなっているような気がするだけに、豐原の新駅舎にかなりの人数分の席が用意されている事に好感が持てる。橋上駅になった岩国駅のコンコースには待合室は設けられていないようだ。構内図を見るとプラットフォーム上に何人か座れる待合室はある。岩国空港には座席は沢山あるぞ。さて、これから乗る予定の列車は少し遅れているようだ。列車を待つ間、モニターに繰り返し映し出される鉄道の交通安全の広告を見る。何種類かあり面白い。





定刻の10分前に自動閘門驗票機(改札機)より入場する。


わしの知っとる豐原駅が…



岩国駅の取り壊しを見る事はなかったが、豐原駅の取り壊しを目の当たりにするとは。これも何かの巡り合わせだろうか。月台(プラットフォーム)に上がる。


北上列車が先に入線してきたので撮ってみる!

途中駅では自分の乗る列車をこんなにゆっくり撮っている暇はない。


臺灣鐵路管理局 台中線 自強 108次 (豐原)


竹南・台北方を望む!


動画も撮ってみた。


臺灣鐵路管理局 台中線 自強 105次 (豐原)

6分程遅れて列車が入ってきた。


車両番号を確認しようとするが…

新しい豐原車站の月台(プラットフォーム)が高く作られており、よく見えない。EMU800型の床の高さにでも合わせてあるのだろうか。


metro 自強號で豐原站開車symbol6

自強號の車内は混んでいて、通路に立つ人も多くいる。切符を買っておいてよかった。台中でかなりの人が降りる。悠遊卡で無座(立席)を安く利用出来るので、通勤・通学に利用する人も多いのではないか。特急というより快速感覚である。悠遊卡と普通の切符の差額が座席指定料金のようなものか。高架線が終わり、地上に降りる。台灣高鐵(新幹線)の高架線が上を横切る。接続駅の新烏日を自強號は通過する。例えば新快速が新大阪を通過するようなもの。やはり高鐵と臺鐵は別組織なのだ。JR東海(新幹線)とJR西日本(在来線)も別会社か。新快速の通過する三河安城のようでもある。成追線が分かれ、縱貫線(海線)が寄り添い、烏溪(大肚溪)を渡る。次の停車駅、彰化が近づく。


扇形車庫が見える! (大肚溪南號誌站-彰化)


蒸汽機車(蒸気機関車)の姿も!

彰化の車庫は見学出来るそうである。行ってみたいがまだ行く機会がない。


このまま鉄道の旅を続けたいが… (大村-員林)


臺灣鐵路管理局 縱貫線 自強 105次 (員林)

彰化の次の停車駅、員林で下車する。


員林では車両番号が読み取れる!

員林も近年に高架駅となったそうだが、どうしてプラットフォームの高さが違うのだろう。何はともあれ、初めて員林で下車する。


metro 自強號で員林站到了symbol6


車票 自強 豐原→員林(106元)

臺鐡の切符は出場前に青い證明のハンコを駅員に押してもらうか自分で押すかで持ち帰る事が出来る。日本の無効印のような感じで利用している。

台中線 自強 105次 豐原(9:07)→員林(9:48) 35PPH1311 票價106元
※彰化-員林間は縱貫線。


臺灣鐵路管理局 縱貫線 員林車站 (臺灣省彰化縣員林市民權街)


駅頭の様子!

さっそくタクシーの運ちゃんが客引きにやって来た。乗りたい時にはおらず、乗らない時に現れるような気がするがどうだろうか。駅付近の地図でバスターミナルの位置を指し示すと、運ちゃんは納得して去って行った。




員林福寧宮 (臺灣省彰化縣員林鎮中山路)

初めての員林の街を歩き、バスのりばを目指す。


員林客運 員林站 (臺灣省彰化縣員林市中正路)

ここが員林客運のターミナル。通りに面したところは商店になっていて、入口が分からない。バスの出入口から中に入った。中から外に抜けて、人の出入口を見付ける。



バスの切符の自動券売機が設置してあるけど、悠遊卡を利用してみる。バスの運ちゃんに見せると頷くので使えるのだろう。


員林客運 6881 員林-西螺 (員林)

それではローカル路線バスで員林から西螺へ移動する。初めて員林にやって来たのはこのバスに乗るため。平成28年2月に観た映画『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』の魔の3日目の行程をたどろうと思う。テレビと違って録画を見直す事は出来ず、一回観たきりなので記憶があやふやだが、パンフレットを見ると員林から西螺に移動している。DVDを買って確認すれば確実だろうが、そこまでしない。後日、地上波で映画を放送していたので見てみると、上の写真の福寧宮の前の道や、バスターミナルでロケをしている。この日も公園には日本に住んでいたおばちゃんはいたのだろうか。西螺行のバスに乗り込む。


バスの座席!

やっぱりこの席でしょう。


バス車内の様子!

ただ、このバスの車内が汗臭い。今までいくつも台湾のバスに乗っているが、こんなバスはなかった。そしてサスペンションがよくないのか、非常に揺れる。荒い運転のバスに乗った事があるが、それとは違う。映画ではどんな状態のバスだったか知らないが、蛭子さんも辛抱して乗っていたのだろう。員林を出発したバスは、省道臺1線を南下する。日本の国道のおむすびに似た青い標識に「1」とあるので、国道1号のように見える。員林の市街地で鉄道の廃線跡を見掛ける。製糖会社の路線があったのだ。


北斗の街を経由

バスは省道臺1線を離れて、沿線の街の中を回ってゆく。鉄道駅がなくても大きな街があるなと思う。また別の廃線跡を見掛ける。かつては北斗にも鉄道線があり、後日調べると、昨日訪れた田中が起点の路線だった。これらの鉄道があった頃に台湾を訪れていたらまた楽しかったろう。しかし今日はローカル路線バスの旅である。


國道一號と交差

國道が高速道路で、省道が日本の一般国道のようなイメージかな。台湾でレンタカーを運転した事もなく、詳しくは知りませんが。


高鐵(新幹線)と交差

ここは昨日、二度通りました。


水田地帯を高架線が伸びる!


西螺大橋

あれ、バスは西螺大橋を通らないのか。やっぱり映画をDVDで観直すべきだったか。バスは旧道を行かず、省道の新橋、溪州大橋を渡る。


濁水溪を渡る!


員林客運 6881 員林-西螺 (西螺)

今日も雲林縣にやってきた。終点の西螺で下車。

員林客運 6881 員林(10:10)→西螺(11:01頃) 票價80元
悠遊卡で70元。

ところで、バス会社のウェブサイトによると員林-西螺間の票價(運賃)は80元となっているが、ICカードの悠遊卡は70元が差し引かれている。割引で安くなるのか知らない。


バスターミナル内の様子!

映画で見た通りだが、思ったより狭い。コインロッカーに手荷物を預けて身軽となる。昨日、雲林站の案内所で貰った西螺のガイドマップを片手に街歩きの予定である。


西螺轉運站 (臺灣省雲林縣西螺鎮中山路)


向かいのカフェ いずれも中華民國105年11月28日撮影(切符の画像を除く)

映画では時間を潰す為に入っていた珈琲店。ネタバレになるが、魔の3日目で乗ったバスは、台風の為に、員林から西螺までの1本だけである。これで3日目の行程をたどった事になる。映画をたどるのはここまでにして、西螺観光に出掛ける。(つづく)