旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

手塚治虫・現代への問いかけ

2009-02-18 21:13:30 | NHKに捧げる歌


録画しておいたものをボチボチ見ていますが、私よりさらに年輩の「いい大人」たちが、
「手塚治虫」を熱く語るのがいい感じですね。

マンガ夜話、アニメ夜話の大人版の雰囲気、違うのは基本的に礼賛の意見ばかりで、
~夜話のような反対意見、熱い討論が交わされない点ですが、手塚作品に対しては
いまさらことさらに否定的な意見を述べる必要もないでしょう(色々あるにせよ)。
私も手塚作品はそれなりに読んでいますが、なにしろ膨大な執筆量、この番組を見て
未読の『ブッダ』や『アドルフに告ぐ』などを読みたくなったし、また、『火の鳥』などを
読み返したくなりましたよ。

手塚作品の特徴は「偉大なる悲劇性にある」という意見が出ていましたが、
まさにそれに尽きると思う、有名な『ジャングル大帝』の最終回などは最たるもの、
単純にハッピーエンドで終わるものが少ないので、余韻があとあとまで残ります。
番組内でアニメ版『鉄腕アトム』の最終話が放映されていましたが、
何度見てもこのラストには泣かされてしまいます。アトム(声優=清水マリさん)の
最後のセリフがあまりに健気であどけなくて…感情移入する私にはつらいけどね。

虫プロ出身の富野由悠季監督作品にもその「悲劇性」を強く感じますが、
手塚氏の影響を受けているからかもしれませんね。主要登場人物がほぼ全滅する
『イデオン』、『ダンバイン』、主人公、ヒロインがあっちの世界に行っちゃう『Zガンダム』
『エルガイム』、ヒロインが視力を失う『ザブングル』等々…

4月からは「週刊・手塚治虫」って番組も始まるみたいです。
ますますBS2から目が離せなくなりますね!


*鈴木茂、大麻所持で逮捕…哀しいニュース。


コメント
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