今日は朝からお買い物に出かけるつもりでしたが、日中も弱い雪が
降り続いたのでやめにして、前々から「やらねば」と気になっていた作業を。
セレクターを兼ねているAVアンプにつないであったDVDレコーダーを、
テレビに直接接続し直しました。この日立製のレコーダーは壊れていますが、
チューナー部分は正常に作動するので、地上デジタル放送用のチューナーとして使用、
ブラウン管テレビの延命を図ったのです。
テレビはパナソニックの2003年モデル。この当時すでに薄型テレビは
ありましたが、まだ値段も高く、性能(画質)もブラウン管式がまだまだ優位で、
迷うことなくこちらを選んだけど、その後予想以上の速さで形勢が逆転、
薄型テレビが普及したのは、皆さんご承知の通りです。また、アナログ放送が
終了することも当然知っていましたが、8年経てば買い換えるのに躊躇しないと
ふんだものの、どこも故障していないものを捨てるのも忍びないですしね。
それなりにいいのを買っておいたので、十分デジタル放送に対応できるけれど、
画質は徐々に劣化してきていると思われますし、また、DVDレコーダーは
立ち上がりが遅い上、毎度テレビと合わせ2台操作するのは煩わしいですよね。
これでいつアナログ放送が終了してもいいので一安心ですが、いずれにせよ
これはつなぎの処置、操作が面倒になったら、重いお尻が上がることでしょう。
作業ついでに、AV機器を掃除しました。接点復活剤をつけて、ケーブル端子を
クリーニング、AV関係はどうしても接続ケーブルが多くなるので大変でした。
1983年作品の再(再々?)発売品、目についたので買ってしまいました。
発売当時、友達がレンタルレコード店で借りてきたレコードを、ついでにカセットに
ダビングさせてもらったのが気に入って(何度かこの欄で述べていますけど、
なにせお金がなかったので、こんなことばかりやってましたね、当時は)、
のちCD化された際に購入し、オリジナル版も持っていたんですが。
ニック・ヘイワード…知っている方はどれくらいいるかなあ?
ヘアカット100(ワンハンドレット)ならご存知かしら? スマッシュヒットを連発した
イギリスのロックバンドのメンバー(リーダー?)でしたがすぐに脱退、
ソロ活動を初めて、その第一弾アルバムがこの 風のミラクル でした。
当初それほど期待せず聞いたのですが、これがなかなかよくてねえ。当時は
シンセサイザーを多用した「ピコピコ系サウンド」全盛期でしたが、これを一切使わず、
ブラス、弦楽器、アコギなどのアコースティックな響きを活かしたナチュラルな
サウンドが心地よかった。ブラス・ロック(たしか当時「ファンカラティーナ」と呼ばていたような?)、
ジャズ、クラシックフレーバーな曲に加え、軽めのギター・ポップテイストなロックと、
振り幅も大きく、また、どの曲も総じて完成度が高く、いいアルバムだと思いました。
この再発売CDは、オリジナルに加え、12インチシングル(これまた懐かしいね)に
収められていた曲やアルバム未収録のシングル曲など7曲をボーナストラックとして収録、
また、CDの帯に小さく記載されているだけなので目立ちませんが、
K2 24bit マスタリング 処理されているので、音が大変いいのが特徴です。
たとえば、1曲目『恋のスタート・トゥ・ビギン』、出だしのバスドラムの張りのある音が
とてもカッコよくて感動的です。さらに第一段シングルの『想い出を風にのせて』の
プロモーション・ビデオまで収録されていて、てんこ盛りの内容のCDですよ。
当時はデュラン・デュランやカジャグーグーなど「イケメン・ロック(実力よりもビジュアル優先?)」
が大人気で、彼もご覧の通りルックスよく、ポップアイドルとして祭り上げられたのが
結果的には不幸だったのかなあ… このアルバムも全曲を作詞作曲、
ブラスも自身でアレンジ、共同ながらプロデュースもこなすなど、才能あふれる
活躍ぶりなんですがね。当時の彼を知る方もそうでない人も、だまされたと思って
一度聞いてみてほしい、ポップロックの傑作アルバムのひとつだと思うんです。
風のミラクルはイギリスのチャートで10位をマークしたそうで、シングルカットされた
4曲もそれぞれスマッシュ・ヒットしています。最初にCD化された前後に第二弾アルバム
「あの娘からのポストカード」が発売され、これも買って聞いてみたんですが、あまり
気に入らなかった。風の~全般に漂っていた「哀愁」みたいな、ものさびしさ、憂いがすっかり
そぎ落とされてしまい、明るいだけの?ギターポップ・サウンドになってしまっていたからです。
これを契機に、以降の彼の活動を知らないんですけども、ライナーノーツによると、
現在までに計6枚アルバムを発表しているそうで、1998年以降はリリースが滞っている
みたいです。
この傑作に力を注いで、才能を使い果たしてしまったのか…
おそらくほぼ同世代の彼に、円熟味あふれる聞きごたえある作品をまた作ってほしい、
ライナーノーツも同じような感想で結んでいる通り、私もそう熱望します。
*朝起きたら、一面の銀世界でした。近年、和歌山ではこんな雪景色はめったに見られないです。
*昨夜、たまたまNHKの「クローズアップ現在」見ていたら、ぬかびらYHのS崎さんがご登場。
なんてったって、全国放送やからねえ、すごい! 冬のぬかびら、長いこと行ってへんなあ。
*ということで、申し遅れましたが、この寒さの中、一足早く、「啓蟄」と相成りました。
いつまで続けられるかわかりませんが、しばらくの間また、お付き合いください。