旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

ご観覧ありがとうございます

2011-08-31 23:59:59 | 展覧会の絵

「復活のボツ写真シリーズ」 その5

夜明け前、ヒサゴ沼に張ったテントを出て歩き始めました。
隣のテントのプロカメラマンはすでに私の先を行き、あとを追いかけます。
化雲岳方面へ向かう雪渓は、朝の冷え込みでツルツルに凍りついて、
難儀しながら登り続けます。

雪渓途中で朝焼けが始まり、私は諦めて、ここで三脚を立てて撮影。
しかし、プロカメラマンはそれには目もくれず先を急ぎ、私の視界から消えました。

日の出と同時に、雪渓上に霧が湧きあがり、幻想的です。
すると、突然、その霧の中から、歓声が聞こえてくるではないですか!
男女5.6人のパーティ、どうやらこの付近でビバークしていたようです。
「ちょうどいいや、被写体に使っちゃえ」と、彼らのシルエットを入れて写したものの、
現像してみるとイマイチわけがわからない写真だったので、ボツにしていました。

日が暮れてからテン場に戻ったプロカメラマン、「撮りたかった写真が撮れた」と
満足そうでした。どんな写真だったのか… 今でもとても気になるのです。



  【霧の中からアイアンキング~化雲岳・ヒサゴ沼間の雪渓上で/2001.07.14 撮影】

コメント
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