録りだめていたテレビ番組の視聴に追いついたので、休み中何か気に入った作品を
見返してやろうとして選んだのが『鬼滅の刃』(きめつのやいば)であった。昨年全般に
私的には不調気味だった新作アニメ作品群にあって、一番の力作、お気に入りの作品である。
ただし、原作のマンガがまだまだ制作途上らしく番組は尻切れトンボで終わったし、
さらにこの続きは劇場版でどうぞときたから、その意味では評価を少し下げざるを得ない。
今更映画館へ足を運ぶことや、DVD化されたものを大人買い購入することは考えられず、
このような展開を私は決して望みはしないのだ。
秋の新作アニメも全般低調で、当初喰らいついた『旗揚!けものみち』も途中から
ギャグがすべり出して興醒めてしまい、モチベーションが下がったままで最終話を迎えた。
その中で逆に徐々に点数を上げてきたのがNHK・Eテレで放映中の『魔入りました!
入間くん』(まいりました!いるまくん)で、開始当初はキャラクター設定もイマイチ、
ストーリーにもさしたる斬新さを感じずだったのが、回を重ねるにつれ主人公・入間を
はじめ、脇の多数のキャラクターたちもいきいきと動き始め、魅力を増してきた。
劇中劇とも言える禁断の書=人間界の少女漫画「初恋メモリー」の展開も気になるところだ。
新作アニメが振るわない中、再放映や他局でリバイバル放映されるすでに評価の
定まった有名作品は堅調で、『涼宮ハルヒの憂鬱』『ガールズ&パンツァー』『ラブライブ!』
などなど、設定だけを見れば、おじさんアニメファンは引いてしまいそうなきわどいものも、
意を決して見始めると、なるほど広い層から高評価を得られるような定番作品は
それだけのものを持ち合わせていることがよくわかる。元来、斜め見ることが多い私だから、
評価が高い人気作品は重箱の隅をつつくように… ~このあと話が長引くので省略~
年始に全24話一気放映された『SHIROBAKO』もそうした作品のひとつらしく、このたび
劇場版新作の発表に合わせ、番宣を兼ねまとめて再放映されたらしい。録画して見てみると、
案の定ハマってしまい、結局年始のほとんどの余暇、このアニメの視聴に終始するはめに。
アニメ制作現場を舞台にしたこの作品は、もちろん多少の誇張はあろうが、今時の
アニメはこうした丁々発止を経てオンエアまでこぎつけている現場感が生々しく伝わった。
もしかして秋アニメのひとつ『バビロン』が途中から再放映に切り替わったのは、
何かしら進行上の意図があってのことかと私は考えていたが、あまりの難解なストーリー展開に
現場が錯乱、単に放映に間に合わなかっただけなのか…とか思ってみたり。
「イデオン」や「ロッキーチャック」といった名作アニメのパロディやオマージュも満載、
古くからのアニメファンが思わずニンマリする演出も心憎い。ベテラン声優・横尾まりさんが
本人役?「縦尾まり」を演じていたり… ~話が延々続き、収まりがつかないので以下省略~
そしてお正月休止期間を挟み、冬の新作アニメの放映が始まった。さっそくいくつか
チェックしてみると、これが予想に反してけっこういいのがある。いかん! そんな
テレビをのんびり眺められる時間は、これからの私にはないはずだ。視聴基準をますます高め、
どんどん一話切りせねばならぬ。『ハイキュー!!』『へやキャン△』『マギアレコード』など
お気に入り定番作品の続編や番外編的作品は、視聴することがすでに約束されているのだから。
大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』が終了、あとドラマで見ているのは『主任警部モース』
だけだから何とかなるか~。 いやしかし、モースの若き日々の活躍を描いた『刑事モース~
オックスフォード事件簿』の再放送&新作の放映が近く再開されるとも聞いている。
これら海外ドラマシリーズも見ると確実にハマってしまうので、視聴枠は確保しておかねば。
やっぱ、まじめにお仕事してる場合じゃないよな。
テレビっ子はこれだから困るよねえ。今年また去年みたいに長い旅に出られるとしたら、否応にも
テレビどころではなくなるんだろうけど。