5月5日(日・祝日) 晴れ時々曇り
本日は駐車場で合流した北海洋さんと東京のTさんと三人で現場へ向かう。
待機中、男女それぞれ一名が現場へやってくるも、基本的にはナキウサギ
撮影目的者はとても少ない。SNSなどで「まったく出ていない」情報が
拡散、定着しているのかもしれない。
そのおかげで、撮影現場はとても静かでのどかでいいのだが、それに
ナキちゃんまで付き合うこともなかろうに、本日も変わらず出が悪いまま。
昼過ぎまで居座ってみたが、撮影機会がワンチャンスあったのみだ。それも、
三人でペチャクチャおしゃべりしながらだったので持ちながらえたものの、
一人だったら、とっくの昔にあきらめ下山していたはず。
明日の雨の前触れなのだろうか、南風が吹き、山上とても暖かい。ナキちゃん
の撮影成果を別にすれば、ポカポカ陽気の素敵な山上滞在なのだが…
ナキウサギの生育地のガレ場に一か所だけ
ほんの少しの量の雪(氷の塊と化した)が残っていて
前日すぐ近くに現れた個体は写真に撮れず
もう一度出てくれないかと淡い期待を抱いていた
すると、以心伝心ではなかろうが
雪に隣接した巣穴から姿を見せ
雪を食べるパフォーマンスまでしてくれた
雪から水分補給できるのは
おそらく今期はこれで最後なのだろう
【雪渓食べて~東ヌプカウシヌプリにて 2023.05.12 撮影】
5月4日(土) 晴れのち時々曇り
スッキリ晴れ渡り、放射冷却で冷え込んだ早朝、懲りずにまた現場へ向かう。
そろそろナキちゃんのスイッチが切り替わっても良さそうなものだ。
しばらくして東京のTさんがやってきた、あれ?置戸神社へ行くんじゃあ
なかったっけ? 遠いのでやめたのだそうな。
ナキちゃん、雪渓尻のいい場所へ出てくれても一瞬で引っ込んでしまい、結局
一枚も写せず。本日もまったく収穫ないまま、スゴスゴと引き上げた。
GW期間中、できるだけ空いている間にと一番乗りで温泉に駆け込むも、それでも
子供連れなどですでにけっこうにぎわっている。恐るべし、地元民たちよ。
笹一で「ザンギ定食・1000円」。野菜などの添え物が、それなりの量ついている
のがうれしい。
明日から土井商店は四連休。今のうちに自分用のお土産を買っておく。
この前購入した上喜元はCPとても高く、リピートしたかったが、
すっかり売り切れてしまっていた。久保田・千寿、今時は2900円
以上するんだなあ。
で、〆張鶴の廉価版「月/本醸造・2300円」にしておいた。
夏場はあまりたくさんは買い込めない。
ナキウサギの撮影現場で、岩のくぼみに前日までの雨が
溜まっているのに気がついた
鳥が水浴びに来ないかなと思っていると
案の定一羽やってきて
大きな羽音をたてて豪快に飛沫を上げ始めた
岩場の周囲がテリトリーなのか
頻繁に辺りを飛び交っていた
ヒガラという名の野鳥だと思われる
同じような仕草を数回繰り返したうちの
一部を抜粋して掲載
【ヒガラの水浴び~東ヌプカウシヌプリにて 2023.05.17 撮影】
5月3日(金・祝日) 曇り時々晴れ
ついにナキウサギをあきらめ、北海洋さんに引き連れられて、東京のTさんと三人で
山菜採りに出かけることになった。私個人的には、本格的な山菜採りは初めてだ。
急な斜面を登って下って、行者ニンニク(アイヌネギ)がわんさかと生えていた。
採ってもとってもきりがないくらいあり、腰が痛むがそれでも意地になってとり
続けた。北海洋さんによるとこの場所には、行者ニンニクとよく似ていて紛らわしい、
誤食に注意が必要な「イヌサフラン」という有毒植物は生えていないとのことだが、
念には念を入れたい。またこの日道内で、山菜採りの方が急斜面から転げ落ちて
亡くなったと、ラジオのニュースでやっていた。初めて山菜採りの面白さと大変さを
知った私、素人は特に諸々気をつけねばなるまい。
結局、お店で買うと数万円分くらいはあるだろう大量収穫で、妹宅当てに宅配便で
送りつけた。手間暇かけるが湯がいてから無事冷凍保存してくれよ。帰宅後、肉と
一緒に焼いて食べたり、ハンバーグなどの具材で使うのが楽しみだ。関西では
馴染み薄い食材ではあるが、葉物野菜が不足しがちな夏場、滋養強壮を補う意味でも
珍重されるのではないかな。
手元にわずかに(それでも、市販の二束分くらいはあったと思う。500円くらい
するだろう)残しておいた生の行者ニンニクを、手持ちのコッヘルで茹でてお浸しに
して夕食時にいただいた。調味料は、スーパーマーケットでお刺身用に置いてある
醤油をお弁当用に拝借したのを流用した。湯がいてなお、これだけの甘みとうまみが
残るとは、さすがだ。日本酒との相性もよく、グイグイ杯が進んだ。
本当は冷凍せずいただくのが一番おいしいとのことだが、これだけの大量収穫分を一気に
食べるのは到底無理なので、冷凍保存したものを、少しずつ解凍していただくとしよう。
この前山上で、エクセロフトのアウターのズボンを岩場で破ってしまい、バンドエイドで
応急処置して使っている。これが意外としっかりくっついていて、この旅中は持ちこたえ
そうだ。
モンベルで確認したら、2400円で修理してくれるとのこと。帰宅後修理に出して、
もう少しはき続けたいと思っている。
本編の広角バージョン
噴煙を上げる十勝岳
本編掲載写真の横位置バージョン
翼あるもの
【旭川~美瑛にて 2023.05 撮影】
5月2日(木) 晴れ時々曇り
未明、十勝岳山頂すぐ脇に輝くハーフムーンが美しい。
たまたま駐車場で合流した北海洋さん、東京のTさんと連れ立って
現場へ赴く。本日は、現場にその他数名が入れ代わり立ち代わり
やってきてややにぎやかで、大型連休前日の様相を呈していた。
がしかし… 日に日にナキちゃんの機嫌が悪くなる一方で、この日も
顔見せ程度、今回シマリスを初めて見られたのが唯一の収穫か。
しまいにはキタキツネがやってきて迷惑千万、君のせいでナキちゃん
出ないんじゃないだろうねえ?
十勝岳噴火など、なにかしら天変地異の前触れでなかろうかと
疑うほど山全体がシ~ンと静まり返っていて不気味だ。
こういう手持ち無沙汰な時には、仲間がいるのは心強い。
ペチャクチャおしゃべりして暇をつぶすしかない。ひとりだと、
世界から取り残されたようでなんだかみじめになってくるのだ。
当初タンポポが優勢だったが
数日で帰化植物(ハルザキヤマガラシ?)が追いつき、追い越した
【黄色い大地~旭川市郊外にて 2023.05 撮影】
5月1日(水)曇りのち時々晴れ
天気は急速に回復し、午後から山に入った。昨日の冷たい雨が山間部では
雪になったようで、周辺きれいにお色直しされていた。黄砂などで汚れた表皮が
覆い隠され、白く輝きとても美しい。
同じ現場にいた札幌のX氏は、夕方用事があるとかで14:30頃足早に立ち去った。
でもそれが正解、その後も待てど暮らせどナキちゃん現れる気配なく、あきらめて
現場を離れる寸前、チラッと顔を覗かせただけだった。
天気はさらに安定、山はきれいに見えていたのにねえ。
夕方、くっきりした山並みを少し撮影した。
夕陽が沈む。