このところトルコに振り回されていたが、気がつけば今日は10月1日、「日本酒の日」であるので日本の酒を思い起こした。年初来書き続けてきた「24節気の酒」を書かねばならない。
9月23日は秋分。24節気は冬至と夏至、春分と秋分で4分される。早いもので今年も4分の3を終えた。昼夜の長さがほぼ同一となる23日から次の24節気である寒露までを秋分とし、秋はいよいよ深まっていく・・・。
この時節の酒は何か・・・?
実は、私はこの間とルコに居た。「24節気の酒」は、その日本調の言葉からして日本酒を中心に書いてきたが、この間、日本酒を飲んでいない。(もちろん私はイスタンブールの日本酒を置いてある店を調べて行ったが、ツアーの日程からその店に行く余裕は無かった)
しかし当然の事ながら「トルコの酒」を飲んできた。出発時点で目をつけてきた酒はほぼ飲んだ。従って、「秋分の酒」はトルコの酒とする。
トルコにも、醸造酒としてビールとワインがあり、蒸留酒としてラクというスピリッツがある。
ビールは「エフェスビール」が席巻しており、どこに行っても「EFES」であった。私は店ごとに「Turky Beer without EFES」と注文したが、EFES以外は欧米からの輸入物であった。だから、専らEFESの「Pilsen」と「Dark](黒ビール)を飲んだ。
美味しいのはワインだ。エフェソスで「KULUP]の白と赤、アンタルヤでは「KAVAKLIDERE]の白、カッパドキアでは待望の赤ワイン「PERIBACASI」と「KOCABAG]を飲んだ。
そしてパムッカレでは、これまたはじめてのスピリッツ「ラク」を飲んだ。
トルコのビールはどちらかと言うと淡白、ワインは酸味を主体としたフランスワインより、甘みを重視したドイツワインに近く、私の好みに合った。
スピリッツ(ラク)は、干しブドウと杏(あんず)を主原料とした蒸留酒であるが、これは、イギリスのウィスキー、フランスのブランデー、日本の焼酎には未だ劣ると思った。
いやはや、とんだ「24節気」となったが、これもまた酒であり、美味しいトルコ料理とあいまって記念すべき酒となった。