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旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

恒例の「ライデン開放記念ハーリングパーティ」に参加

2009-10-04 13:44:31 | 

 10月3日は、スペインとの戦いでオランダが勝利し、オランダ独立のきっかけとなった「ライデン開放」記念日である。毎年これを記念して世界中のオランダ関係者が記念パーティを開く。日本でも前日の2日、港区芝公園のオランダ大使館で開かれ、今年も幸運にも招待されて参加した。

 今年は残念ながら雨で、大使館の美しい芝生の上での飲食とはならなかったが、一年ぶりに「ハーリング(にしん)の塩漬け」と「ヒュッツポット(野菜のシチュー」を楽しんだ。
 「このにしんを食べる資格を得るだけでも、日欄協会の会員会費を払う値打ちがある」というF夫人も参加していて、一年ぶりの再会を楽しみながらヘリングを食べジェネーヴァ(オランダのスピリッツ――イギリスに渡りジンとなり日本ではカクテルのベースによく使われている)を飲んだ。
 ハーリングもジェネーヴァも実にうまい。日本のにしんとジンと別物だ。何が違うのだろう。F夫人も何度もそれを強調していた。

 毎年書いてきたが、この美味しいハーリング、ヒュッツポットについては、ライデン市民の栄誉をたたえ、その由来を今年も書き残しておく。
 オランダ大使館の招待状の末尾に次のように記されている。

 ~由来~
 1574年のオランダ独立戦争の際、スペイン軍に包囲されたライデン市民は、城塞に立て篭もって抵抗を続け、ついに10月3日、開放を勝ち取りました。城塞に立て篭もっている間、市民は飢えと戦っていましたが、このとき援軍が差し入れたハーリング(にしん)の塩漬け(heming)を挟んだパンとスペイン軍が撤退時に大鍋に残していった野菜シチュー、ヒュッツポット(hutspot)は、開放にちなんだ食べ物です。

                          

 


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