明日から3日間、熊野古道を歩いてきます。歩いてくるといっても、羽田から南紀白浜までは飛行機で、それからバスで山中に乗り込み、所々歩いたり船に乗ったりして、再び飛行機で帰るのだから、「歩いてきます」というのは正しくなかろう。
それに比べると往年の熊野詣は大変であったようだ。なんと言っても京都から歩いていくのだから大変だ。後鳥羽上皇の4度目の参詣にお供をした歌人藤原定家の記録によれば「総日数22日、総行程6百キロ」というから並ではない。最も多く熊野に詣でた天皇は後白河天皇で、在位40年間に34回も往復したというから想像を絶する(いずれも田中昭三監修『世界遺産熊野古道を歩く』10頁、66頁より)
こちらは75歳を目前にして初めて熊野に足を踏み入れる。しかも飛行機とバスと船で・・・。信心が足りないのかもしれないが、まあ、相手は天皇であるので戦にならない。これで勘弁してもらって、せいぜい、神話と死者の伝説に触れ、世界文化遺産としての「道」を味わい楽しんでこよう。
それでしばらくブログはお休み。 バイバイ