昨日も書いたように、オーストラリア人は、広大な土地にふさわしい実に大らかな資質を育て上げてきたようであるが、私たちを迎えてくれたホスピタリティ精神にも感動した。たとえば…、
街中で話しかけられた人と、コンサート後の交流会でのことと2度あったことであるが、相手の言うことがなかなか聞き取れず、「Excuse me ,I can not speak good English」などと謝ると、「あなたが英語を話せないことを謝ることはない。私は日本語を話せない。英語を話させて申し訳ない」と向こうから謝られた。このような経験はほかの国ではあまりなかった。
この気持ちの良い国を私は食も自然も大いに楽しんだ。シドニー初日昼食のバイキングで、皆が湯がいた車エビをてんこ盛りにして食べているのには驚いた。ほかに何も食べずそれだけを食べている。私も挑ンだがせいぜい数匹しか食べれなかった。「シドニーに行ったらオイスターだけは食べてこい」と言われていたので、その夜、下調べ済みの「ウェスティンホテル」地下のオイスターバーで食べた。メルボルンからペンギンの巣帰りを見に行ったフィリップ島では、待望のロブスターを食べた。美しい風景と可愛いペンギンともども大満足。
自然動物公園で、カンガルーの餌付けもやったし、ユーカリにとまるコアラも見た。巣の奥にうずくまるタスマニアンデビルも見た。メルボルン郊外のダンデノン丘陵では、「20世紀初頭に建設されたオーストラリア最古の蒸気機関車」といわれるパッフィン・ビリー鉄道に乗った。丘陵や森林の中を走る車窓から、みんな足を外に投げ出して楽しんでいるのには驚いた。日本なら許されないことだろう。
オーストラリアはやはり自然だ! その最たるものが、ヤラ・バレーのワイナリーであったが、それは次回。
ユーカリの樹上のコアラ…コアラらしかったなあ
タスマニアン・デビル。全く動かなかった
美しいフィリップ島の海岸
足を投げ出し解放感を楽しむ「パッフィン・ビリー鉄道」