正月七日…、今日は昼にお汁粉を食べ、夕方松飾りを外し、夜は七草粥を食べた。鏡餅を焼いて食べるのが15日の習わしとも言われているので、それまでは正月ともいえるが、昔のようにのんびりともしてられまい。いわゆる「松もとれて」本格的に仕事始めとなるのであろう。とはいえ、明日と明後日は休みなので、本格的始動は10日からだ。さっそく13日からは秋田出張など組まれているので、雪の秋田に向けて気を引き締めてかかろう。
今夜の七草粥はおいしかった。ワイフが工夫を凝らして「イタリア風七草粥」を作った。素材は旧来の七草粥のものであるが、オリーブオイルでいため、何とかチーズでしめたという。もう少しかたく煮ればリゾットとなるのであろうが、そこは日本風にお粥とした。従来の七草粥に何となく物足りない味を感じていたが、これで「食べている充足感」を感じた。しかし、何とも物足りない味こそが“日本の味”ともいえるので、こうして日本の味がだんだんなくなっていくのかもしれない。
なんだかイタリアに行きたくなったなあ。イタリアには3回行ったが、北のミラノ、ヴェローナ、ヴェネツィアと、南の海に浮かぶサルデーニャとシチリヤしか行っていない。とっておきの「パルマ、フィレンチェ、ローマ、ナポリ」という中央部に行っていない。「ナポリを見て死ね」という言葉に惑わされて、まだ死ぬのは嫌だと避けてきたが、もうソロソロいいのかもしれない。具体的な計画は全くないが、松もとれてようやく様々な思いが動き始めた。