今日は敬老の日ということであるが、一体どのような人たちが祝われているのだろうか? 日本最高齢の115歳の老人が祝意を受けているシーンがテレビに流れていたが、この人はギネスブックにも載っているというし、矍鑠(かくしゃく)として「サンキュー・べりー・マッチ」とか言っていたので、これは祝われる値打ちがあるだろう。
総務省の人口推計によると、高齢者人口とされる65歳以上の人口が3000万人を超え、総人口の24.1%となったと報じられているので、4人に一人ともなる高齢者を一々祝ってはいられないだろう。もちろん大多数は祝ってくれなど思ってもいないだろう。私も77歳だが老人とは言われたくもなく、事実、ワイフからも子供からも敬老の日のケの字も出なかった。
まあ、80歳を越えなければ敬老の日の対象になるのは無理ではないか? よく働き、日本の発展に寄与した、という点では団塊の世代を含めた65歳以上も褒められてよいのであろうが。
スポーツ界でも「高齢者」が頑張っている。先日も書いた金本選手(阪神)は44歳であるが、つい先ごろまで阪神のクリーンナップを務めていた。引退を声明して、最早これ以上の記録更新は無理かと悔やんでいたところ、昨日の対巨人最終戦でツーラン・ホムランを打って、歴代本塁打数475とし田淵を抜いて単独10位に上がった。あと2打点で歴代打点数であの長嶋に追いつくのだが、これもできるかもしれない。
38歳の旭天鵬が今日まで負けなしの9連勝。先場所上位陣には通じず13連敗などしたが、下位に下がるとお山の大将で、若い連中を次々と投げ飛ばす…。9連勝はこの他に白鵬と日馬富士だけとなり、日馬富士の綱とりが現実味を帯びてきた。この横綱と横綱候補に絡んで、旭天鵬が高齢者の値打ちを高めてくれることを期待してやまない。