久しぶりに川内選手の激走を見て心が躍った。
来客があり後半戦しか見れなかったが、テレビのスィッチを入れると川内選手がトップを走っていた。中間点を過ぎペースメーカーが抜けると、川内選手がスピードを上げてレースを作ったという。しかしすでに苦しそうな顔をしていた。
30キロを過ぎるとケニアの2選手がスパートして、川内は3位グループとなるが、依然として顔をゆがめているので、「さすがに今日はダメかな?」と思いながらテレビを見つめる。
一時3位グループの最下位を走っていたが、35キロ頃から3位グループを抜け出す。解説者の瀬古氏も、「あの顔でよく力が出るねえ」と感心している。何とか2位を狙って欲しいと、ファンとしては欲を出す。そこまではいかなかったが、最後は2位の選手に5秒差まで詰め寄る激走に拍手を送った。
アナウンサーによれば、川口選手は「今日のレースに選手生命をかけて、7分30秒を切れなければ、今後日本代表を狙うことはしない」と言っていたそうだ。
タイムは9分5秒。3位であるが日本人トップだ。立派な日本代表ではないのか? せめて7分台が出なければ世界に通用しないことはわかるが、どんなに苦しくても最後まで力を出し切る川口像が国民的支持を得ているのだ。
とにかく走り続けて欲しい。そして、実現すかしないかは別にして、今後も日本代表を狙い続けてほしい。国民が期待するのは、日本代表かどうかより彼の「激走する姿」なのだ!