旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

日本酒のふるさと「はりま」を訪ねる旅

2013-12-16 14:14:49 | 

 

 暮れになってハードだが内容の濃い旅が続いた。九州から帰って一週間、今度は日本酒のふるさと「はりま」を訪ねる旅に出かけた。
 このツアーは、朝8時30分に新大阪駅をバスで出発し、一泊した翌日夕刻7時半に新大阪駅に帰着するという日程だった。関西の人には当たり前の日程だが、東京から参加した私たちは、6時始発の「のぞみ」に乗り(自宅を4時50分出発)、8時25分着くやそのままバスに乗り込み、翌日は20時17分の「のぞみ」で東京に向かい自宅に着いたのは24時前というハードなものだった。
 しかし中身は濃かった。一泊二日で五つの酒蔵と三つのお城を訪ね、「山田錦の館」や古い街並みを散策、夜は播磨温泉の名館『銀波荘』に泊まり、露天風呂から瀬戸内海を見渡した。
 しかもこのツアーが、地元自治体や酒造組合の協賛を受けJTBが旅行新商品を開発しようとするモニターツアーであったため、和酒ソムリエあおい有紀さんがコーディネーターとして同行された上に、極めて安価な費用で参加できたことも充実感を高めてくれた。

 ところで、なぜ「はりま…播磨」は日本酒のふるさとか? 次の四つの理由が説明された。すなわち①酒米山田錦のふるさと、②日本一の大酒飲み母利太兵衛(黒田節のモデル)の生まれ故郷、③未だこの地に20を超す酒蔵がありそれぞれ個性的な酒を造っている、④播磨風土記に日本酒が生まれた地と書かれている、以上である。
 とにかくいい旅であった。このような要素は全国各地に探せばあるだろう。こんな企画が次々に打ち出され、全国の日本酒に目が向けられることを祈って止まない。

   


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