九州は温泉の宝庫である。若い時から阿蘇山、九重山、由布岳などによく登ったが、どこに下りても温泉があった。この旅の目玉の一つも温泉である。
臼杵市内には昔は温泉がなかったが、最近石仏の深田の里に「臼杵湯の里」という温泉宿ができた。初日はそこに宿泊。もっともふぐを囲む大宴会の後だけに寝るだけになったが…。
最大の目玉は二日目の『久住高原コテージ』の露天風呂から阿蘇五岳を一望するというものであった。ところが残念ながら悪天候で展望がよくなく、この目玉は外れた。三日目の早朝は五岳を遠望できたが快適とは言えなかった。そこでここには、昨年五月に訪ねたときの写真を掲載しておく。
「久住高原コテージ」の露天風呂から久住高原、阿蘇根子岳を望む
(2012年5月撮影)
コテージ前に勢ぞろいしたご一行(これは今回の写真)
もう一つの目玉は、今や人気の黒川温泉を「温泉手形」を片手に梯子湯をすることだった。しかしこれも雨模様のために、駐車場に隣接する『南城苑』という湯につかっただけとなった。いずれも思い半ばであった。
黒川温泉の風情
九州の温泉といえば昔は別府であった。「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」と言って、1000を超す温泉が湧くと言われている。しかし観光化と大手ホテルの顧客囲い込み(買い物・レジャー施設をホテル内に設け客を独占)から商店街が寂れ、街は沈滞した。
その陰で由布院が栄え、近時は黒川温泉がブームを呼んでいる。