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☆徳川家の菩提寺、芝の増上寺の法主の祐天は、浄土宗の高僧
☆浄土宗は「南無阿弥陀仏」(念仏)唱え阿弥陀如来の救済にあずる
☆極楽浄土への往生を祈る宗派で、加持祈疇を行なう密教僧ではなかった
☆祐天上人は、「怨霊退散の呪法」をほどこしていた
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☆事件は、『死霊解脱物語聞書』としてまとめられた
☆それが歌舞伎となり、落語の怪談話となって広まった
☆ダントツに怖くて気味が悪い怪談は「累ヶ淵」です
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*祐天は、旅の途中に盗賊に路銀を奪われ、無一物の状態で成田不動尊に到着
*祐天は、成田不動尊で3週間の不眠断食の祈願の果てに、死にかけながら幻を見た
*巨大な不動明王から剣を喉に刺し込まれる
*死の一歩手前のエクスタシー状態のなかで見た夢、幻覚
*”霊能”が彼のなかに生まれたのである
*それ以後、祐天はまるで別人のようになり、増上寺に帰還してあらゆる経文を読破
*暗唱するという希代の俊英に変身した
*修行のあげくに諸国行脚の旅に出た
*祐天は各地で邪霊や魔物を祓つたりしながら、念仏の利益を説いて回った
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☆累の怨霊に取り憑かれたお菊という少女を助けたのも、行脚の旅の途上のことであった
☆祓っても祓っても現われてくる死霊と祐天との対決は、まことに鬼気迫るものがある
☆祐天の名声は日増しに高まっていく
*第5代将軍綱吉、その生母の桂昌院、第6代将軍家宣の帰依を受けるようにまでなった
☆浄土宗大本山増上寺の法主として、大僧正ぽ任じられた
☆祐天は、受けた布施はすべて廃寺の復興にあてたといわれる
☆荒廃が進んでいた鎌倉の大仏を修復した
☆他にも奈良の大仏殿をはじめ多くの寺を復興させている
☆晩年は、目黒の地に草庵(現在の祐天寺)を結んで隠棲しそこで没した
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☆真言立川流は、異端の宗教として徹底弾圧された
*理由は、「男女の性交による即身成仏」を説いたから
*創始者は、仁寛(にんかん)という僧
☆彼の教えは、弟子の見蓮らが発展させ、立川流を確立した
☆立川流の経典類などは、後世の弾圧でほぼ焼き払われてしまった
☆立川流は「髑髏本尊」作製していた
*「髑髏本尊」男女の精液と経血をドクロに塗り重ねる
*霊薬を焚いて香りをつけ、銀箔と金箔を三重に圧す
*美女か童子のように彩色する
☆髑髏本尊を供養する
*本尊は、行者に三世(未来。現在・過去)を教えてくれる
*あらゆる願い事がかなう
☆立川流の敷曼荼羅(しきまんだら)
*男女が蓮の上で交わつた姿が描かれたりしている
☆チベットには、男女の合体仏が伝わる
☆性欲を否定して始まった仏教
*後期密教で性を肯定するにいたつたというのは皮肉な話
*「立川流は本当に邪教だったのか」ということの検証
*”性と仏教”は非常に興味深いテーマ
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☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
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江戸の”ゴーストバスター”祐天上人
(『日本の仏さま』記事より画像引用)