
☆人は死ぬと肉体から魂が抜け出し、浮遊する魂だけの存在となる
☆魂は、抜け殻になった自分の体や、泣き崩れる縁者たちの姿を眺めている
☆しばらくすると世界は闇に包まれる
*闇の世界を仏教用語では「冥土」という
☆肉体から離れた魂は、闇の中にとどまり続けることはできない
☆四十九間の”旅”に出なくてはならない

☆通夜の際には「お線香を絶やしてはいけない」といわれる
*線香の煙が、死者が向かう旅路ヘの”道じるべ”になるから
*お線香は一本だけであることが望ましい
*二本あると、どちらの煙のほうへ進めばいいのか、死者の魂が混乱する
☆死者は、”死後の世界”に向かう旅に出る
☆この旅は、”一人”で歩む
*一人で、これまでの自分の人生を振り返りながら歩き続ける

☆”冥土の旅”で最初の難関になるのが「死出の山」
*亡くなって七日目までに、この山を越えなくてはならない
*その距離一日平均約450KM歩むのが必要
☆その道のりを経てたどり着いた先こそが、本当の試練の始まり
☆仏教では、この世に生きるすべてのものの霊魂は不滅である
☆死後また生まれ変わると考えられている
☆仏教での輪廻転生とは?
*魂は、生と死を何度も繰り返す
*「六道」の転生先をさまよい続ける
*「六道」は、下の世界になればなるほど、苦しみの多い世界
☆冥土では、十人の王により、転生先が決められる
*王より、生前の行ないについて問われる
☆死者の魂は、最初の裁判官、秦広王(しんこう)の法廷に立たされる
*秦広王の審判を皮切りに、四十九日の間、七日おきに七回の裁判を受ける
☆裁判の際に効力を発揮するのが、遺族らによる「追善供養」
*七日ごとの区切りで法事を営むことが望ましい
*遺族の追善供養で、審判を待つ故人の罪は軽くなる
*追悼供養で、六道のよりよい転生先へ導くことができる
☆死者と生者は”あの世”と”この世”に隔てられている
*死者と生者なおつながつていること仏教は示している

☆秦広王により、「三途の川」の渡り方を宣告される
*罪の軽い人間が川を渡る場合は浅瀬
*罪の重い人間が渡ろうとすると濁流で、滝がが行く手を阻む
*ここで効力を発揮するのが、棺に入れられた六文銭
*三途の川には渡し船がある
*六文の渡し賃を渡せば、船に乗って川が渡れる
☆対岸に渡ると出迎えるのが2人の男女の鬼(奪衣婆・懸衣翁)がいる
*奪衣婆によつて死者の衣がはがされる
*その衣を懸衣翁が大木の枝にかける
☆悪行を重ねてきた者の衣ほど重く、枝はしなる
*善人か悪人かが判別される
☆三途の川の河原「賽の河原」
*親より先に亡くなつた幼い子どもたち
*親孝行のために小石を積んで塔を作ろうとしている
*そこに鬼がやつてきて、鉄棒で塔を崩して邪魔をする
*地蔵菩薩が現われ子どもたちを救ってくださる

☆死者の十四日目、二十一日目、二十八日目の裁判、
☆初江王、宋帝王、五官王の審問を受ける
☆問われるのは
*殺生と窃盗、邪淫=愛欲に溺れなかったか、嘘の有無

☆死後三十五日目、最高裁判官・閻魔大王のもとへ送り込まれる
☆死者は、生前に行なつた悪行を映し出す「浄玻璃(じょうはり)の鏡」の前に立つ
☆冥土の王たちによる裁判のハイライト六道の行き先が決定される

☆四十九日目、泰山王の裁きへと移る
☆正式に、「六道」のいずれの世界に生まれ変わるかが宣告される
☆四十九日目に、遺族は死者に最大の供養を捧げる


☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します








仏教の死後四十九日間に待ち受ける”試練”
(『死後の世界』記事より画像引用)