🌸会田誠キャンセル騒動(1)
☆森美術館で開催されていた個展
*「会田誠 天才でごめんなさい」の一部の展示作品が
*「残虐な児童ポルノで下劣な性差別であるとともに障がい者差別」
*「女性の尊厳を著しく傷つける諸作品の撤去」の抗議文が出された
☆会田誠は現在、日本でもっとも著名な現代美術家の一人
*森美術館は、日本でもっとも有名な私立美術館のひとつ
☆大々的に的に行なわれた個展への市民団体からの抗議
*美術関係者のあいだでは大きな注目を集めた
⛳四肢を切断された全裸の美少女
☆会田にとってはじめての大規模な個展だった
*会田の作品に展示を躊躇させるものがあるから
*「美少女と残虐性、 エロスとグロテスク」をまとめてる
☆問題となったのは「犬」と題された作品
*四肢を切断された全裸の美少女
*鎖のついた首輪をはめられ
*大のようなポーズをとっている
☆民団体は、会田のこれらの作品に対して批判を行なった
①作画によるあからさまな児童ポルノである
*少女に対する性的虐待、商業的搾取である
➁ 少女=女性を全裸にしたうえで
*四肢を切断し首輪をつけて大扱いすること
*女性を、人間以下の性的玩弄物、性的動物として扱う
③これらの作品は、「四肢欠損などの身体障がい者」に対する
*差別と侮蔑の行為である
④森美術館のような公共性をもった施設
*「二重三重に差別的で暴力的である諸作品」を展示することは、
*「差別と暴力を社会的に公認し正当化することである
*障がい者に対する侮蔑と差別を積極的に推進する
⑤作品のなかには少女の局部を描写しているものもある
*刑法の「わいせつ物頒布罪」「わいせつ物陳列罪」の可能性もある
☆抗議に対して森美術館、館長名の「回答」で
*「現代美術は、評価の定まら視点から登場する」としたうえで
*美術館の意義は、美術を通し
*「対話と議論の契機」を生みだすこであり
*今後も様々な現代美術の作品を、広く社会に紹介し
*議論と対話の基盤となる役割を果していきたいと
☆会田の個展は変更されず、当初の期日まで行なわれた
⛳プラットフォームヘの抗議
☆会田誠の個展へのキャンセル運動
*抗議の対象は作品を制作したアーティスト本人ではなく
*展示した美術館だった
☆市民団体は話し合いの場に会田の出席を求めておらず
*作品の意図を直接、説明する機会は作家に与えられなかった
☆リベラルからの抗議が「表現の自由」に
*一定の配慮をしなければならないからだろう
☆作家を相手に議論すれば
*「この表現には芸術としての必然性がある」と主張される
*抗議者は、表現の自由を抑圧する側になってしまう
☆プラットフォーム(美術館)への抗議は
*こうした事態を避ける戦略的なものだった
☆「国際芸術祭「あいち」」で企画された
*「表現の不自由展。その後」
*慰安婦像「昭和天皇の写真を燃やし、灰を足で踏みつける」
*映像作品が展示で、大きな政治・社会問題に発展した
*ここでも作品を制作したアーティストはほとんど無視され
*主催者である大村愛知県知事に批判が集中し
*リコールを求める署名活動に至った
☆選挙管理委員会に提出された署名のうち8割以上
*偽造されたものだとして、関係者が逮捕される事態になった
☆自民党を中心に保守派の政治家が展示に強く反発したため
*補助金は補助金を全額不交付にすることを決定した。
☆品川駅で「今日の仕事は楽しみですか」というバナー広告
*SNSで「社畜回廊」と写真付きで紹介されて炎上した事例
*プラットフォームであるJR東日本ではなく
*広告を出稿した企業に抗議が殺到した
*「表現の自由」の問題でなければ、制作者が批判される
☆右でも左でも、キャンセルカルチャー
*道徳的なものというより、政治的な運動である