慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

『イエメンの葬儀』『ウイーンの街死の受け入れ』『デスマスク展示』

2024年09月07日 | 医療
🌸海外の“死''見聞録2

 ☆文字ばかりで恐縮ですが
 *医師側から見た『看取り』の内容なので
 ☆何か『人間のライフクロック』を感じさせられます

⛳イエメンの死の悼み方
 ☆医務官は世界中の日本大使館に配置されていない
 *医務官のいない大使館や総領事館も多数ある
 *筆者は、担当は北イエメン、南イエメンと、ジェッダの総領事館です
 ☆南イエメンに進出していた日本企業の所長に聞いた話
 *雇っていた五十代のイエメン人の技師が
 *ある日の午後、心臓発作で急死した
 *救急車を呼んだけれど、その場で死亡が確認され
 *遺体は自宅に運ばれました
 *所長は技師が亡くなった場所で、花束を用意して待っていた
 *妻や息子が、技師が倒れたときのことを聞きに来るだろうと思ったので
 *日が暮れてもだれも来ません
 ☆スタッフに問い合わさせると
 *遺体はすでに埋葬され、遺族は葬儀も終えたと知らされました
 *その日の朝、父であり夫である技師を
 *家族はいつもの通り家から送り出したのです
 *それが突然、亡くなってしまった
 *日本人なら、驚き、悲しみ、亡くなったときのことを
 *詳しく知るために、状況を知る人に話を聞こうとするでしょう
 *大事な家族の死を受け入れるために
 *仮通夜をし、通夜、告別式、長い時間をかけてから火葬場に運ぶ
 ☆イエメンの人は思いがけず亡くなった親族を
 *その日のうちに埋葬した
 *「やっばり日本人とはちがいますわ」と、所長は話してくれた
 ☆石油の出ない南イエメンは貧しく
 *海辺のアデンは高温多湿のため、遺体の保存がむずかしいという
 *状況もあったのかもしれません
 ☆イスラム教では亡くなるとすぐに埋葬するのが通例
 ☆サウジアラビアの第二代ファイサル国王が暗殺されたときも
 *突然の訃報にもかかわらず、すぐに埋葬するというので
 *各国の首脳が慌てて弔問に向かったという話も聞きました

⛳ウィーン「死の肖像展」

 ☆オーストリアのウイーンに配属されました
 *医務官は基本的には医療事情の悪い途上国に配置されていますが
 *広域担当として、ロンドン、パリ、ワシントンなどの
 *先進国にもポストがありました
 *ウイーンもその一つ、東欧6ヵ国から患者さんを受け入れた
 *現地の病院では十分な医療が受けられませんでした
 ☆ウィーンは音楽の都
 *公園を散策すれば音楽学生の練習が聞こえ
 *路上でもセミプロの音楽家が見事な演奏を披露していました
 *美術や建築、文学、演劇にも歴史があり
 *さながら街中に芸術があふれているという感じです
 ☆ウイーンの特徴は、街全体が死を拒んでいない
 *人間が死ぬのは当たり前、死は忌み嫌うばかりでなく
 *興味の対象とも捉えられている
 ☆ウィーンの市立博物館で、「死の肖像展」が開催されました
 *死に関するあらゆるものが集められている
 *正面の壁に90個ほどのデスマスクが展示してある
 *ベートーヴェン、 ハイドン、ヨハン・シュトラウス等
 ☆ベートーヴェンのデスマスク
 *彼は肝硬変で亡くなっていますから
 *デスマスクは頼がこけ、目は落ち込んでいた
 *解剖の所見ではかなりの量の腹水もあったとのことです
 ☆ヨハン・シュトラウスのデスマスク
 *顔は全体的に浮腫んで、ワルツの作曲家と思えない風貌
 ☆胸元から象られたマーラー
 *やせ衰えた首を捻じり、切ないポーズで息絶えた状態が写され
 *思わず眉をひそめさせられました
 ☆デスマスクはリアルな死に顔
 *90個ほど、それぞれが死の直後の無力さをたたえていている
 *不気味な静けさを感じさせました
 *どんな偉人も有名人も、死んだらこんな顔になるのかと
 *死の平等性を強く印象づけられた

死に親しむ街ウィーン
 ☆ウイーンの観光案内の本に出ている名所
 *死にまつわる場所は多数ある
 ☆「葬儀博物館」
 *葬儀に関わるあらゆるものが展示されていている
 *さまざまな棺桶を見るだけでも退屈しない
 *映画『アマデウス』にも登場した、使いまわし用の柩もある
 ☆「病理・解剖学博物館」
 *さまざまな病気で亡くなった人の臓器の標本
 *精巧な嘘細工で再現されて展示されている
 *最初の部屋が「性病」の展示で、グロテスクに変形した外性器から
 *梅毒による軟骨炎で鼻がなくなってしまった女性の顔など
 *気の弱い人にはとても勧められない
 ☆埋葬
 *高貴な方の埋葬は簡単ではない
 *ハプスブルク家の皇帝、王妃たちは
 *心臓は銀の壺に入れてアウグステイーナ教会に納められ
 *内臓はシュテフアン大聖堂の地下に保管され
 *遺体はカプツイーナ教会の地下にある納骨堂に安置されている
 ☆カプツイーナ教会の納骨堂
 *女帝マリア・テレジアや息子のヨーゼフ2世
 *悲劇の皇女エリザベートなどの柩を見ることができる
 ☆ウイーンの聖ミヒャエル教会の地下
 *広いカタコンベ(地下墓所)があり
 *当時の服装のままの市民が、ミイラになって多数並んでいる
 ☆ふつうの墓地はまるで公園のように美しい緑に囲まれ
 *花も咲き乱れて、昼休みなどよく散歩に訪れました
 *ウィーンの墓地には有名人が多く埋葬されていた
 ☆ウイーン中央墓地が有名人の墓が多い墓地で有名
 *ベートーヴェン、ブラームス、シューベルト、シュトラウスなど
 *音楽史に燦然と名を刻む作曲家の墓碑が集められています
 *一般市民海外の“死''見聞録2を含め、約3百万人が葬られている
 ☆ウィーンに住んでいると
 *死にまつわる場所があちこちにあって
 *死がタブーでないことが感じられる
 ☆クリスタルで有名なスワロフスキーの本店の玄関の上に
 *クリスタル製の巨大なドクロが飾られていて驚いた
 *店内にも色ちがいの拳大のドクロの置物が売られていました
 *ウィーンは死を嫌っていないのだなと思った次第です
                       (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう死ぬのか』



                     (葬儀館)
                          (解剖館)

『イエメンの葬儀』『ウイーンの街死の受け入れ』
『デスマスク展示』
(ネットより画像引用)

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