🌸中国の宗教1
⛳「儒教と道教」思想なのか、宗教なのか
☆中国には、固有の宗教として儒教と道教が存在する
☆中国には、固有の宗教として儒教と道教が存在する
*2つにかんしては、宗教であるかどうか判断が分かれてきた
*儒教には孔子という開祖、道教にも老子という開祖がいる
*儒教には孔子という開祖、道教にも老子という開祖がいる
*孔子のことばは「論語」という聖典に記され
*老子の教えは「道徳経」に記されている
*道教では老子とともに荘子が創始者と見なされている
☆孔子や老子は紀元前6世紀、荘子は紀元前4世紀の人物
*儒教と道教には開祖と聖典があり、宗教の十分な資格を備えている
☆宗教か否かの議論があるのは
*教師や信者によって構成される教団
*聖職者と言えるような専門の指導者が存在しないから
☆宗教よりも思想の系譜としてとらえられる傾向が強い
☆宗教よりも思想の系譜としてとらえられる傾向が強い
*儒教や道教の信仰をもつということは
*入信するための形式が必ずしも明確ではなく
*入信するための形式が必ずしも明確ではなく
*その点でも宗教の範疇に含めるのが難しい
⛳中国人は現世を中心に考える傾向が強い
☆儒教
☆儒教
*「天」の観念があって人間に対して強い影響を与える
*絶対的な神といった存在は想定されていない
*創造神話も存在するが
*世界全体を無から作り上げる創造神の観念は欠けている
☆道教
*陰陽五行説にもとづく宇宙観が説かれ
*神仙(神通力)や鬼などの実在が想定されてはいるが
*その主たる関心は現世利益の実現におかれている
*現実を超越した世界への関心はやはり薄い
☆儒教も道教も哲学や思想、倫理としての側面が強く
☆儒教も道教も哲学や思想、倫理としての側面が強く
*一方では民間信仰的な側面が強い
*宗教の本質をなすと考えられる超越性には乏しい
*キリスト教や仏教に見られる聖と俗の分離もなく
*ユダヤ教やイスラム教のような
*神が定めた絶対的な法に従うという考え方も欠けている
⛳中国では、重要な概念が「道」である
☆「道」は、中国の宗教全般の基本となる考え方である
*後にはインドから伝えられた仏教にも大きな影響を与えた
*その点は、仏教が「仏道」と呼ばれていたところに示されている
☆道とは、天によって定められた
☆道とは、天によって定められた
*人が実践しなければならない生き方であり規範である
☆孔子は、人が道を実践するにあたって
*仁、義、礼、智、信からなる「五常」を重視した
*この五常すべてを実践できる人間が
*儒教において理想とされる人格であり
*何よりも為政者に求められる資質とされた
*儒教、理性で説明できない神秘的な事柄、扱わないと宣言している
*儒教、理性で説明できない神秘的な事柄、扱わないと宣言している
☆孔子没後の儒教においては、祖先祭祀を重視するなど
*論語の教えとは必ずしも合致しない傾向が目立つようになった
*又神秘主義的な要素もあわせもつようになっていった
☆道教においても道の観念があったが
*道教における道は、儒教における規範的な意味合いは弱く
☆道教においても道の観念があったが
*道教における道は、儒教における規範的な意味合いは弱く
*宇宙の究極的な本源、本質といった意味をもっている
⛳中国の現世中心主義の国民性
☆中国に仏教が取り入れられた時点で
☆中国に仏教が取り入れられた時点で
*中国では、儒教や道教といった体系性をもつ宗教思想が存在していた
☆仏教が説く教えの内容は老荘思想と似ていた
☆仏教が説く教えの内容は老荘思想と似ていた
*大乗仏教においては「空」の考え方が強調され
*すべてを空として見ることが求められる
*道教には、この空と似たものとして「無」の考え方があった
*中国の人々は仏教の空を知る前に道教の無を知っていた
*空を無として受け入れることができた
☆中国では、儒教・道教においても現世の価値は否定されず
☆中国では、儒教・道教においても現世の価値は否定されず
*いかに現世においてよりよい生を送るかに重点がおかれる
☆中国仏教はインド仏教に見られる現世否定の側面をそぎ落とし
☆中国仏教はインド仏教に見られる現世否定の側面をそぎ落とし
*現世に生きることに価値を見いだす教えへと変容を遂げた
☆死後の生まれ変わりについても
*それを苦としてとらえるのではなく
*それを苦としてとらえるのではなく
*浄土に生まれ変わることをめざす来世信仰へと転換していった
⛳現世中心主義の代表
☆6世紀に智顎により開かれた開かれた天台宗の教え
*智顎は「法華経」を重視し釈迦の真実の教えとした
*「法華経」は、すべての衆生の救済を強調する経典で
*現世における救いの可能性を切り開くものであった
☆智顎は、瞑想の技法としての禅について
*中国において禅宗が確立される基礎を作った
*中国において禅宗が確立される基礎を作った
*禅宗もまた、インドにはない中国独自の宗派である
☆来世信仰の代表浄土教
*浄土教を開いたのは5世紀から6世紀にかけて活躍した曇鸞
*阿弥陀仏の住まう西方極楽浄土に往生し、成仏することを説いた
*浄土教の信仰がインドではなく中国で強調されるようになった
*浄土教の信仰がインドではなく中国で強調されるようになった
(敬称略)
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⛳出典、『世界の宗教がざっくりわかる』
『儒教』『道教』『中国人=現世中心』『老荘思想』『道教=無』
(ネットより画像引用)
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