🌸自由を侵そうとする人たちが、右派から左派に移った
⛳性の解放をめぐる右派と左派の逆転
☆最近になって、アグルトビデオやポルノ、性産業そのものをも
⛳性の解放をめぐる右派と左派の逆転
☆最近になって、アグルトビデオやポルノ、性産業そのものをも
*排除しようという動きが進んでいる
☆前世紀には「性を解放せよ」という運動があり
*表現の自由もだんだんと進んできたはずなのに
*なぜこのような逆転現象が起きている
☆この動きを推し進めようとしているのが左派の人たちだ
*ワイセツなものを社会から排除しようとしたのは
☆この動きを推し進めようとしているのが左派の人たちだ
*ワイセツなものを社会から排除しようとしたのは
*前世紀には圧倒的に「保守」「右派」だった
☆戦前にまでさかのぼると
☆戦前にまでさかのぼると
*禁酒禁煙や公娼制度の廃上をとなえ
*「結婚するまで性交渉を行わない」という純血運動を行っていたのは
*宗教右派の団体である
☆戦後になると「悪書追放運動」が起きた
*この運動は保守派や警察組織が中心となっていた
☆この様な排除に一貫して抵抗していたのは
☆この様な排除に一貫して抵抗していたのは
*当時の左派の文化人たちだったのである
*有名な事件として「四畳半襖下張」事件がある
*有名な事件として「四畳半襖下張」事件がある
*この摘発に猛反発したのが、左派文化人たちだった
☆1999年に男女共同参画社会基本法が施行される
*この時期からジェンダー平等が言われるようになった
*それを「フリーセックスと同じ意味」と非難したのは、保守派だった
☆現在、逆に左派の女性解放運動の人々、道徳的な宗教右派に接近する
⛳清潔さへの過剰な傾斜で排除される人々
☆右派と左派のあいだで、驚くべき180度の転回が起きた理由
*日本社会があまうにも清潔感を求めるようになったからだ
*清潔になじめない人は、時に排除されるのが、今の日本社会だ
*この問題はポルノなどのアングラな文化にも当てはまる
☆いまの日本社会からは「大人になって成長し円熟する」という
☆いまの日本社会からは「大人になって成長し円熟する」という
*モデルが消滅している
*年齢に限らず、みんなが若者的な心情になってしまっている
☆フランスなど欧州の映画では
*恋愛映画の主人公は中年男女であることが多い
☆日本の恋愛映画はティーンエイジャーを描くことが近年圧倒的に多い
☆日本の恋愛映画はティーンエイジャーを描くことが近年圧倒的に多い
*あまりにも「幼さ」「若さ」にこだわり過ぎている
☆そういう若さ偏重の文化にどっぷりと浸って
*日本人は年を重ねても「自分探し」に明け暮れる
☆若さにこだわるということは
*いつまでも自分が清潔であることに固執し続けることである
*グレーであることを拒否し
*自分が清浄な場所にい続けようとすることだ
*空想の中で自分を理想化していれば
*自分の汚いところや自分のダメなところを直視しないで済むのだ
☆20世紀の終わり頃から今世紀にかけて
☆20世紀の終わり頃から今世紀にかけて
*このような清潔さへの過剰な傾斜が日本社会に蔓延していった
*1980年代のバブル経済の頃に、日本の街は一変する
*1970年代までの日本の泥臭さや封建的な文化を
*バブル期はデオドラントし、清潔な世界へと変えた
⛳清潔になった日本のバブル文化を代表する松任谷由実
☆日本は、土着的な貧乏くささの臭いを消し
☆日本は、土着的な貧乏くささの臭いを消し
*20末世紀日本は清潔になった
*その清潔さが過剰に進んでしまい
*ワイセツ等が、不浄なもの・ポルノや性産業の排除へとなった
☆このような方向は、文化の破壊になりかねない
*なぜなら文化は、泥くさく不潔なものと不可分だからである
*多くの文化は、不浄なところから生まれてくる
*なぜなら文化は、泥くさく不潔なものと不可分だからである
*多くの文化は、不浄なところから生まれてくる
☆富士山は日本一高い山だが、そこまで高くていられるのは
*広いすそ野が支えているからだ
☆文化もそれと同じである
*不潔な澱みこそが、実は上澄みである高尚な文化を支えている
*上澄みだけでは文化は持続できず
*すそ野と上澄みの循環があってこその上澄みなのである
*「すそ野のようなゴミは切って捨てていい」と考える文化人がいる
*それは傲慢というものであろう
☆日本で一部の人たちがアダルトビデオやポルノ、性産業そのものをも
*それは傲慢というものであろう
☆日本で一部の人たちがアダルトビデオやポルノ、性産業そのものをも
*排除しようとしていることは、このような思考とまったく同じである
☆文化に限らず、不浄で猥雑なものを切り離して
☆文化に限らず、不浄で猥雑なものを切り離して
*清潔なものだけが存在する社会というのはあり得ない
*「退廃芸術」を排除したナチス全体主義の清潔なデイストピアである
⛳会田誠『犬』シリーズの排除に動いた左派
☆現代アーテイスト会田誠氏は著書『性と芸術』で
*ポルノと芸術の関係について鋭く考察している
*左派系の運動がポルノなどを排除しはじめた
☆クレームに対して、会田氏は
☆クレームに対して、会田氏は
*『大』は『お芸術とポルノの境界は果たして自明のものなのか?』
*という問いのための試薬のようなものと投稿している
☆同書によると、ヌードには三つの世界があるという
①古代ギリシャにさかのぼる、西洋近代美術としてのヌード画
➁欲情したい人に応えたポルノ産業
③批評性のある現代アートとしてのヌード
☆三つのヌード世界は、まったく接点もなく存在してきた
☆同書によると、ヌードには三つの世界があるという
①古代ギリシャにさかのぼる、西洋近代美術としてのヌード画
➁欲情したい人に応えたポルノ産業
③批評性のある現代アートとしてのヌード
☆三つのヌード世界は、まったく接点もなく存在してきた
*そのことを会田氏は理解したうえで
*三つを混ぜてできあがったのが『犬』シリーズ
*古典的アート、ただのポルノ、ただの現代アートでもない
*アートでもあり、ポルノでもある
*古典的アート、ただのポルノ、ただの現代アートでもない
*アートでもあり、ポルノでもある
*その領域こそが、アートそのものであると会田氏は考えた
☆これは「上澄みと澱み」に重なってくる
*上澄みがアートで、澱みが不潔で排除されるものなのではなく
*上澄みも澱みも混ざり合っているものこそがアートなのだ
☆会田氏は、アートはデモ行進のプラカードではないと言う
☆会田氏は、アートはデモ行進のプラカードではないと言う
☆このような哲学こそ
*いまの日本社会にも求められているのだと筆者は考える.
(敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『「神話」解体』
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「四畳半襖の下張り」「清潔への傾斜」会田誠『犬』
(ネットより画像引用)
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