タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~9月16日

2007年09月16日 | タカの渡り観察
今日の観察

9月16日  曇時々雨

観察者  タカ長 トビ吉 カンヌシ 他4名
観察時間  7:30-15:00

  ハチクマ   7

あるハチクマは終始羽ばたきながら、あるハチクマは帆翔と滑翔を
繰り返しながら、裏の山を越えて渡っていきました。


初心のころ先輩が「雨の日は渡らない」と話していたことが忘れられません。
しかし、私はタカを見はじめて早い時期に、同じこの観察地で悪天候の中を
渡っていくハチクマの大きな群れを見たことがあるので、その先輩の言葉は
信用していませんでした。雨が降ったら観察に出かけないから雨の日のデータが
無いだけだと思っていました。

その後この観察地で連続調査をはじめて、私が小雨の中を飛ぶ群れを見たのが
単なる偶然ではなかったことを何度も見ました。少なくともハチクマは、ある
条件がそろえば弱雨程度では渡っていきます。ですから、今日の天気くらいでは
観察をあきらめてはいけないのです。

私の観察地には雨量計が無いので数字としては言えないのですが、傘が無いと
困る程度の雨は気にしないように見えます。俗に言う「本降り」の雨になると
飛ぶのを止めるようです。

一昨年の秋ですが、雨が激しくなったとき観察地の前の木に下りて止まり、雨が
弱くなったのを見て飛び立っていったハチクマを観察しています。

彼らが渡りを始め、天候などを判断しながら渡りを続けたり休んだりするのは
彼らなりの考えがあるのでしょうが、私にはその判断基準がなかなか分かりません。