タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の釜山~5月15日

2010年05月15日 | タカの渡り観察
タカの渡りは落穂ひろいの段階にはいったようです

 今朝も晴。視界は昨日以上にクリアで風もなく、、、、、、



 港に停泊している船も何かの置物を置いたみたいに浮き立って見えます。

 遠くの山もはっきり見えます。しかし、この方向、コジェド方向には海面低く煙のように見えるものがただよっていました。これが邪魔をしたのかどうか、虹浦の成績は悪かったようです。



 対馬もはっきり見えました。昨日のように言い訳不要の写真が撮れました。

 ズームして引き寄せると、、、、、



 このようになります。対馬の地形は知らないのでこの山の名前は分かりませんが、太宗台から見ると対馬のほぼ中央にこのような山が見えます。晴れれば近いのです。日本と韓国は隣の国であることを実感する写真ですね。



 タカの渡りは落穂ひろいの段階にはいったのでしょうか?その落穂ひろいも最近のように機械化された田んぼでは多く拾えるでしょうが、今日の観察地は昔の勤勉なお百姓さんが稲刈りを済ませた後で拾うようなものです。気象条件は良いのにほとんど飛んでくれませんでした。たまに現れても頭上を高く飛んでいくだけです。タカ長観察地で見ているようなものです。写真になる高度にはまったく現れませんでした。

 写真に撮れそうなのはいつものイソヒヨドリとリスくらいです。リスは動きが早いので写真に撮れませんでしたが、今日はじめてゲットすることが出来ました。

韓国は間違いなく臨戦態勢です

 と素人の私が言って良いくらい南北の関係は緊張しているようです。黄海でおきた沈没事故がその原因です。

 今朝観察地に行く途中で警戒中の陸軍の兵士に会いました。10名くらいの小隊で全員が従を持っていました。間違いなく実弾入りでしょう。いくら能天気なタカ長も彼らにカメラを向ける気にはなれませんでした。



 観察に前の海には連日韓国海軍の艦船が現れます。

 これは潜水艦(向こう側を右側に航行中)と駆逐艦(左に航行中)をワンショットにおさめたものです。この面に、少なくともタカ長より詳しいコウチョウの話では、この駆逐艦は最新型のその次のもの、つまり二番目に新しいタイプだそうです。



 週末の今日も多くの観光客が観察地にやって来ます。傍目にはまったく緊張感は感じませんし、私たち外国人も普通に旅を続けることが出来ます。

 しかし、軍事境界線に近いところは緊張していてDMZの中の野鳥を研究している韓国人研究者もその中に入るには大変な苦労が伴うようです。これまでタカ長は3回その中に行っていますが、今は外国人が立ち入ることは不可能だと言うことのようです。

 今年の観察は、韓国が南北に分断され朝鮮戦争が正式には終わっていない、人類史上最長の休戦中の国であることを実感させる観察だと言えそうです。

今日の結果

  5月15日     晴のち曇

     観察者     タカ長 コウチョウ
     観察時間    5:50-12:00

         ハチクマ         20
         サシバ           4
         ハイタカSP         3

     今日の虹浦はハチクマの渡りは見えなかったようです。
     20対0 野球ならワンサイドゲームですが渡り観察では次元に低い戦い(?)
     紅浦軍の競争しながら観察しているわけではありませんがはじめて一矢を報いることができました。

     このようなことを喜んでいるわけではありません。

     明日も明後日も大きな期待は出来ませんがほかに行きたいところもないので観察に通います。そして予定通り17日のフェリーで帰国します。

     何かの間違いでも良いのですが一発花火が上がらないかなぁ

     もっともそうなると帰るのがつらくなりますが、、、、、。

     そのようなことは、幸か不幸か先ずありえません。