昨日(11・18)の参院予算委員会を聴いた。
★丸川珠代と仙谷由人。
仙谷由人は、自衛隊を「暴力装置」と公然と述べた。
「暴力装置」という表現は、ロシア共産主義革命の指導者レーニンの「国家と革命」に出てくる。そして日本では自衛隊を違憲と批判する勢力から使用されてきた。
それに対して、自民党の丸川珠代が噛み付いた。
珠代は言う、「自衛隊は武力組織であるが、暴力装置ではない」。
この珠代は元テレ朝の女子アナであったが、昨日の突っ込みを見ていると、意外に迫力がある。真紅のスーツに身を固めたのは戦闘モードだったからだろう。いわゆる勝負服ということか。
中国共産党・毛沢東の七律句、「紅霞万朶百重衣」が頭に浮かんだ、その意味は「美しくたなびく夕焼けは闘士の晴れ着であろうか」という心境だったろうか。
★柳田稔。
「法務大臣は二つ覚えているだけでいい」発言で、昨日は自民党の世耕と宮沢洋一にこっぴどくやられていた。
この宮沢洋一という人物は、物静かな言い方をするが、切れ者だ。
ウィキで調べてみたら赤門、大蔵官僚、ハーバード出身という超エリートだという。
ろくでもない赤門、官僚出身が多い中で、こういう人もいたのだな、と思った次第。
さて、柳田稔、工学部出身が法務大臣になったから、法律関係はチンプンカンプン。
宮沢洋一に「指揮権発動」の仕組みを丁寧に教えて貰っても、理解不能のようだった。最後に宮沢は、「あなたの無能が理解できた」と突き放され、「法無」大臣の烙印を押されてしまった。
★レンホー。
国会内でファッション誌ボーグの写真撮影で、国会への撮影許可願に「議員活動の記録のため」と記入したのは「事務方からの示唆」とした自身の答弁を「間違いだった」としてレンホーは撤回した。
つまりレンホーは事務局に嘘をついて、高級ブランド服の宣伝を国会内で行っていたことになる。しかも場所は天皇の御座所前であったから、昔だったら不敬罪で逮捕だぞ。中国人というのは、信用できぬ。
一方、腹黒こと原口一博は、「レンホーを仕分けしろ」と同じ党内で非難したから、この民主党というのは、仁義なき山賊集団だな。
★ロシア。
APEC首脳会議の直後、ロシアの新聞コメルサントは、「ロシア政府は、北方4島のうち色丹・歯舞の2島を返還するという従来の方針を変え、今後この問題について日本と交渉しない」と報道した。
ロシアは1993年の東京宣言で、北方四島の帰属問題は日ソ間に存在すると初めて認めたのだが、今や反故ということか。
さらに、ロシア国営の「ガスプロム」は、天然ガス事業を話し合う為の日本訪問をドタキャンした。そしてロシアは、日本に代わり韓国を天然ガスの交渉相手に選ぶ可能性があると言及したそうな。
この「ガスプロム」について前にも指摘したが、元々、フランス企業、オランダのダッチシェル、そして日本の三井・三菱が合弁でロシアの天然ガスを開発したものだったが、その商売が軌道に乗り始めると、ロシアは強権でその支配権を握り、結果的に三菱は撤退、三井は大幅にその権益を削られた。
そもそもエネルギー政策をロシアの強権国家に首根っこを押さえられるようでは駄目だ。今の内に、ロシアから撤退したほうがいい。
韓国と共同で? どうぞご自由に。 メキシコ湾の重油設備爆発事故で莫大な原油を垂れ流した元の工事をやったのは韓国の現代重工だぞ。
ロシアでも大爆発間違いなしだ。
(ムラマサ、鋭く斬る)