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「大丈夫だ。お前のことは俺が守る」
「副長~~・・・」感激
調査委員会
「私は知りません。やったのはコイツです」
「副長~~・・・」涙目
エイプリルフール
「携帯電話とかメールは迷惑なんだけど、着信拒否」
「副長~~・・・」激怒
★スタップ細胞事件。
「怒」とは、女の股の心と書く訳で、それが「激オコ」ともなれば、富士山の噴火と同じだな。
さて、昨日(4・1)の午後にあった理研ショー、2時間15分を面白く拝聴した。
下手なドラマより面白かったのは、事実は小説より奇なり、キャスト良し、スクリプト良し、そして5人の生命科学の権威による正式報告書は「捏造と改ざんによる研究不正の認定」であったから、これでエピローグ、終演のベルが鳴るかと思いきや、晴子嬢が逆切れの激オコ、どんでん返しの急展開になってしまったから、お楽しみはこれからだ、ということだな。
晴子嬢には三木秀夫・弁護士がつき、その配下に3人の弁護士、計4人の弁護団を結成したというから、100%の戦闘態勢に入ったということ。
三木さんは関西では著名な弁護士で、船場吉兆の偽装事件にも関わったが、計4人の弁護団ということは着手金1千万円は下らない。
弁護方針は、人権侵害と不当解雇だろう、まだこの時点で解雇にはなっていないが、研究不正による懲戒解雇が予測される為、それを不当として裁判沙汰になるのではないのか。高裁で判決が出るまで3年はかかる訳だから、時間稼ぎというか、蛸壺作戦なのか。最高裁? 最高裁まで上告したら、弁護士は司法当局から睨まれますよ。
とまれ、理研と5人の科学権威による事実認定を覆すことは不可能であり、東北大であった似たような研究不正の裁判では地裁、高裁の両方で、不正研究の東北大学助教が負けている。
★スタップ細胞とマウスの種類。
昨日の会見で不思議だったのは、マウスの不正取り違いについての鋭い質問が出なかったことだ。ある記者がそれらしい質問をした瞬間、理研側に緊張が走ったのは明らかだったが、その記者は思い出したように、さらっと触れただけで、それ以上、追求しなかった。
というのは、元理研で山梨大学の若山教授は、スタップ細胞の作成の為に、若山教授が飼育した129系のマウスを晴子嬢に渡した。しかし、スタップ細胞として戻ってきたのが129系ではなく 実験には使わなかったB6とF1という別種のマウスの細胞だった。つまり、若山教授が渡したマウス細胞を使わずに、見た目には分からない別のマウス細胞を使い、何も言わず黙って若山教授に戻したということ。
この取替えは、なぜ行われたのか、その合理的な説明がなされなかった。
晴子嬢に問えば、「それも単純ミスです」と萌えるだろうが。
このマウス取替えだけでも実験の約束事に違背する。しかし、なぜB6、F1系のマウスを使う必要があったのか。その理由は、B6、F1系はES細胞作成に使用するマウスだからだ。つまり、晴子嬢から若山教授に戻されたのは、スタップ細胞ではなく、ES+T細胞であったのではないのか。
★実験ノート
晴子嬢の実験ノートは3年間で2冊であったと理研は発表したが、その1冊はネイチャーへの訂正論文用であって、実質1冊なのだ。
しかもそれすら「日付けもなく、何が書いてあるか分からず、極めてズサン、そのフォローが出来ない」という石井委員長の見解だった。
★笹井芳樹と丹羽仁史。
さて、理研は晴子嬢一人に罪をなすりつけ、トカゲの尻尾切りのように一件落着と結論付けたが、果たしてこの壮大なプロジェクトを晴子嬢一人でグランドデザインを描き、ストーリーを組み立てたのか。
そんなことはあるまい。失礼ながら晴子嬢にそういう能力が無いことは明らか。
スタップ細胞プロジェクトの総監督はCDBセンター副長の笹井芳樹、助監はプロジェクトリーダーの丹羽仁史であって、晴子嬢は振り付けされるまま、セリフを覚えただけの主演女優であったに過ぎない。
CDBのトップ竹市がスタップ細胞発表のゴーサインを出したのも、笹井と丹羽が差配していたからであり、英語論文は笹井、偽装スタップ細胞は丹羽、そしてキメラマウスの胎児作成は若山がそれぞれ担当したから、理研による1月28日の一大発表となったのだ。
と、こうして見てくると、成功は組織、失敗すれば個人に負わせる、という組織防衛の論理が優先されるのか、だから表看板にした晴子嬢にリスク保険をかけ、しかも掛け捨て、懲戒委員会を開いて、彼女をドブの中に蹴落として抹殺しようとしているのか、この際、晴子嬢の逆襲を応援したくなるのも、判官びいきの本ページの男気ではある。
一方、1・28の理研発表では、スタップ細胞は25分間、弱酸性の溶液に浸せば簡単に作成できる、トータルの培養時間はたった4日で済むと大見得を切ったが、昨日(4・1)の理研発表では、「丹羽仁史リーダーによると、再現実験には1年かかる」と、変節したのは、どういうことか。
会場の記者からは「それはウヤムヤにするには十分な時間ですね」と、皮肉を言われたのは当然であった。
また、理研が3・5に発表した「スタップ細胞の再現が他の研究者によって成功しました」という公式アナウンスと新プロトコールは、全くの虚偽であったということ、そしてそれに対する説明もなかった。
★私物のPCを使っていた。
また、昨日(4・1)の会見で非常に驚いたのは、理研は「何か問題ありますか」という態度で述べていたが、晴子嬢は私物のパソコンを研究室で使っていたという。
そして、彼女のパソコンの内部データはトランスファー(コピー)したからOKと述べていた。(パソコンは返却した)
おいおい、今どき、ましてや機密性の高い国家的な重要研究を行うのに、私物のパソコン持込を許可して、それに何の疑問も感じないリスク・マネジメントというのは、どういう世界なんだろうか。
今、普通の企業でさえも、パソコンは会社の貸与、私物パソコンの持ち込み禁止、これは常識中の常識だが、今の理研にとって技術漏洩はお構いなし、ということだな。
野依さんを始め、理研幹部の責任と怠慢は厳しく追求しなければならぬ。
(じゅうめい、鋭く斬る)