武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

青春、はるか遠くなり。

2015年09月06日 | 人生の意味

★ネットの勝利。
佐野研二郎、小保方晴子、佐村河内、その他の不正事件や川崎少年刺殺事件などの解明は、ネット探偵による捜査の勝利といっても過言ではない。
刑事事件という難解な捜査であるにも関わらず、川崎中一殺害事件の数日後には、犯人らの写真がネットにアップされ、彼らの詳しい情報が明らかになった。川崎警察はその後追いをしたに過ぎない。

また、理研という巨大研究機関によるスタップ細胞発表の1週間後には、科学的にその虚偽と捏造をネットで見事に指摘した11jigenという人物が現れた。
そうでなければ、小保方晴子のスタップ細胞の真実は明らかにされなかっただろう。

これらの意味することは、既存マスメディアの敗北なのだ。
記者クラブという既得権益にふんぞり返って、大本営発表の官報を新聞に書き写すだけの仕事、しかも真実は他にあると疑う記者がいても、その意見は反映されない。なぜならお上に睨まれたら、官報情報が入って来なくなるから。

中国や韓国の外信部は特にひどい。極端な話、事実と違って真逆な話を日本へ送信したり、中国や韓国の汚い本音を、美辞麗句を使って変換するから、日本人は本当の中国と韓国が分からない。
また共同通信などという反日通信社の元記事を、そのまま日本で報道するのだから、どれだけ根が腐っているのか。

さて、TBSテレビの情熱大陸、放送が日曜の遅い時間帯ながら人気がある番組だが、以前、佐村河内を取り上げたことがあった。
その内容は、聴覚障害を負った現代のベートーベンがもだえ苦しみながら、名曲を編んで行くというストーリーだったが、真っ赤なペテンだったとは、大手メディアの調査不足と傲慢さが見える場面であった。

ネット探偵が先行し、大手メディアは後からコピペして商売にして、そしてその悔し紛れに、「ネットの行き過ぎ」とか愚痴るが、コピペで大学を卒業して、大新聞の記者でござい、テレビ局の社員でござると言っても、底が浅いだけだ。

私の時代?パソコンとかスマホなどなかったから、毎日、図書館通いで、コピペなど夢のまた夢でしたね。(笑)
私が最初にパソコンを買ったのは1990年頃で、NECの98ノート、値段は20万円くらいでしたが、画面は白黒でした。しかもDOS-V。(今の人はDOS-Vなんて絶対に使えないですよね)
しかもネットは普及していませんでした。
そして本当はマックが先駆者でしたが、1995年のウインドウズ95から本格的なネットパソコン時代に入ったことは皆さん、御存知ですよね。

さて話は大きくそれてしまいましたが、何年か前にテレビで、成人式に出ていたお嬢さんが、こう言ったことに苦笑してしまいました「昔の人って、携帯がなくて、どうやって落ち合ったのかしら」と不思議な顔をしていました。
いやいや、昔はね、約束の時間と場所を絶対に忘れないようにして、万が一の場合、駅の改札口の黒板にチョークで書いたりとかして、例えば約束場所が渋谷のハチ公前だったら1時間も2時間も待っていたんです。雨降る中でも傘を差して。だから会えた時の喜びは凄い感動でした。


青春、はるか遠くなり。


(じゅうめい)

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ミヤネ屋の安倍晋三。

2015年09月05日 | 国際外交の真実

★安保法制。
そろそろ風雲急を告げる雰囲気になって来た。
私の安保法制論はこれまで何度も述べてきたが、要約すると次のようになる。

安保法制には反対しないが、それをやるなら憲法改正が先。
日本の憲法学者の98%が違憲であると宣言した安保法制を強行するなら、日本国憲法と大半の学者をドブに捨てることと同じだ。
それは立憲主義と法治主義の放棄を意味する。
だから先に憲法改正を行い、自衛隊などという姑息な名称を廃止し、日本海軍・陸軍・空軍の国防軍を創設する。そして国防軍に入る者に覚悟を促すことが必要だ。
徴兵制? 徴兵制は必要ない。これからの軍事はますます電子頭脳とサイボーグ戦になって、人海戦術で戦うのは愚かなことだ。

 

★安倍晋三とミヤネ屋。
2日前から、安倍さんがミヤネ屋に生出演して、安保法制を語ると聞いていたので、昨日(9・4)は、じっくりとミヤネ屋を観せてもらった。

司会のミヤネは臆することなく、バンバンと質問を出して回していたが、あれだけやれれば合格。追求が足りないって? いや、共産党の査問会議じゃないんだから。

一方の安倍さん、高所から俯瞰するという総理の威厳が全く感じられなかった。何か薄っぺらな雰囲気だったなあ。
早口で喋るのはまだ良いにしても、安保法制をなぜやるのかという根拠の説明が弱かった。

冒頭、ミヤネは憲法改正をなぜしないのかと安倍さんに聞いたのは、良いスタートであった。それに対する安倍さんの答は、解釈変更で問題ないと述べたが、何の説得力も合理性もなかった。


憲法改正についての本音は、
米国は日本が憲法改正をすることを望んでいない。理由を一つ言えば、日本がフリーハンドを得ることに米国は拒否感を持っている。
また、安倍さんは憲法改正をしたいが、実際には、しんどいから躊躇しているという怠慢だ。


集団的自衛権について、
安倍さんいわく、米海軍のイージス艦が攻撃されたら、日本の自衛隊が一緒に戦う必要があると述べたが、しかし考えてみると、70年前の世界大戦以降、米海軍の艦艇が攻撃されたという話を聞いたことがない。
その理由は簡単、米海軍の軍艦を攻撃すれば、100倍返しで、報復攻撃を受けることは必至。例えていえば、マッチョの世界ヘビー級チャンピオンに対して、フライ級のボクサーが殴りかかることなど有りえない。やればぶちのめされて死ぬ。それと同じ。


それじゃ、安保法制を成立させて安倍自民党は何をやりたいのか。
それはアフガン、中東、あるいはアフリカで自衛隊に米軍の後方支援をやって貰いたいのだ。しかし後方支援といっても安全ではないぞ。
当然に後方部隊にも敵からの攻撃はある。
NATO(=ISAF)軍のドイツ軍がそうだった。アフガンへ派兵されたドイツ軍は米軍を支援する後方部隊だったが、戦死者55名、精神発狂者数百名、負傷者多数を出して今も深い傷を負っているのだ。

その役目を担おうとするのが、安保法制であり、集団的自衛権の本質なのだ。つまり自衛隊は本格戦争に参戦することになる。
後方部隊が安全だなどというのは、昔の正規軍同士の正面戦であって、強大な米国軍隊に対抗しようとすれば、ゲリラ戦しかない。
ゲリラ戦では正面の精鋭部隊を狙わずに、兵站の後方部隊をテロ攻撃し、狙撃するのが、ゲリラ戦のイロハ。だから、後方部隊だから安全ということはない。安倍さんが言っていたホルムズ海峡の機雷掃海とか、マラッカ海峡のシーレーン防衛とか、そんなものは食べられないトッピングと同じで、そこには安保法制の本質などない。


来夏の参院選で安倍自民党は、どうなるのか。
参院では問責を決議できるように、野党が過半数を握った方が良いのでは。


(じゅうめい)

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抗日軍事パレードのこと。 藍さんの桜を五輪エンブレムに。

2015年09月04日 | 国際外交の真実

★抗日70年軍事パレード。
中国と韓国は日本に何も勝てるものがないから、誰も見たことのないファンタジー歴史を作り上げ、自我自尊しているゴロツキ連盟だな。
歴史戦を外交戦として捉えるのは、愚の骨頂だ。その歴史の真実が明らかになれば、国家の信用を失う。
しかし、言わずもがな、日本はその戦いから逃げてはダメ。
先進欧米国のように学問と哲理が通らなければ、ゴロツキどもとの戦いは、真剣を振りかざしての斬り合いになる。

 

★喪章エンブレム。
「お金も時間もあるけど、能力がない、じゃあ、どうするか」という問題に佐野は自ら行動で示してくれた。
わかった、ピンタレストがあるじゃないか!!
またしてもデザイン「涼」のパクリが発覚した佐野こと朝鮮人の朴さん。

 

★桜の花の招致エンブレム。
私も大好きな桜の花の招致エンブレムは、当時、女子美大4年の島峰藍さんがデザインしたものだという。現在は東京芸大の大学院生。素晴らしい。
彼女は言う「デザインとは応えるもの、アートは問うもの、という恩師の言葉が心に残っている」

さて、組織委員会は、盛んに「招致エンブレムは五輪ロゴに使えない」と喧伝するが、嘘八百。
なぜならIOCの規定では「組織委員会が選定したものに限る」から使えないと、のたまうが、だったら改めて組織委員会が採用すれば良いだけの話だ。
なぜそれを組織委がしようとしないかといえば、エンブレム利権なのだ。
電通の槙英俊が仕切るエンブレム利権とデザイン界の利権がガッチリと組み込まれている訳だから、美大生の無名の女性が五輪エンブレムを受賞すれば都合が悪い。
五輪エンブレムの使用料は、1千億円にもなる訳だから、その甘い蜜はプロのデザイン界が囲い込み、素人の美大生にやる訳にはいかぬという構造がある。パクリのプロデザインを選ぶのか、それとも藍さんの美しく清らかな桜のエンブレムを選ぶのか、既に勝負はあった。

 

★中国と韓国。
日本と欧米先進国の首脳が参加しなかった抗日70年軍事パレード。
参加したのは、欧米が「世界最悪の独裁者」と評するスーダン大統領、現地での大量虐殺で、国際刑事裁判所が逮捕状を出しているバシルらとゴロツキ国家連盟の首脳たちだった。
そして習近平は「中国は、日本の軍国主義のたくらみを徹底的に粉砕し、この偉大な勝利で世界の大国としての地位を確立した。正義か邪悪か、平和か戦争か」と演説したが、邪悪で戦争主義者はどこの誰か。間違いなく中国であることは明白だ。
軍事パレードの日の未明、ウイグルで自爆テロが発生したが、報道管制が取られていて、詳しい情報が入って来ない、まさに中国の言論報道弾圧だな。

そういう70年軍事パレードの3日に安倍さんを強く招待しようとした中国、それに対して4日に訪中を働きかけた安倍官邸、いやいや、安倍官邸の何とセンスが悪いことよ。抗日と名を打った軍事パレードの3日、4日に訪中を模索するなど、何も考えていない幼稚園レベルではないか。

そして今度は、習とパク姉さんは北京で、日中韓首脳会談を韓国で今秋に開催することに同意したという。
おいおい、そういうことは事務方が模索調整するのはいいが、安倍さん抜きに中韓トップが勝手に3国首脳会談を決めて公表するとは、安倍さん、かなりバカにされてますよ。しかもその公表時、日本政府も内々に承諾しているとは、どれだけ舐められればいいんかい。

まさか、安倍さん、それを唯々諾々と受け入れるんじゃないでしょうね。
私の見解は、3国首脳会談では本当の話し合いはできない。ましてや今まで煮え湯を飲まされてきた韓国の地でやってはダメ。
安倍さんが丁寧に韓国語でパク姉さんに挨拶しても、パク姉さんは応えるどころか冷たく無視しましたね。外交的に甚だ無礼千万です。
首脳会談をやるなら習との日中会談に絞るべきで、日本の風光明媚な場所でやるか、あるいは中国へ行ってもいい。韓国など放置するのが外交的に賢いやり方だ。


(じゅうめい)

 

 

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加賀谷理沙、なぜ殺されたのか。  武藤敏郎に辞任を勧告する。

2015年09月03日 | 事件

★加賀谷理沙。
プロの殺し屋が理沙さんを襲った。
肉体の交歓が終わると、理沙はシャワーを浴び風呂に入ろうとした。
既に風呂にはお湯を張っている。
そしてその準備をしている最中、男は、あらかじめ輪に作っていた梱包用紐を、自身のスポーツバックから取り出し、何の躊躇もなく、背後から理沙に迫ると、頭からかぶせるようにして、理沙の首に巻きつけた。そして一気に、紐を締め上げる。理沙は声を上げる暇もなく、絶命した。

一方、犯人の殺しの動機は何か。
突発的な殺人ではなく、計画的な殺人のように見える。あらかじめ輪っか状の紐を作っていて、しかも躊躇せずに一気にやっている。
理沙を消す必要があったのだ。なぜ? 組織から「足抜け」して、個人ビジネスをやろうとする者は許されない。組織の中にいる他の女に対しても無言の警告になる。それは闇の世界の非情なる掟なのだ。

 

★佐野研二郎と武藤敏郎。
「権限はボク、責任はアナタ」ということか。
「勘違いがないように申し上げますが、デザインを選んだのは組織委員会ではなく審査委員でございます」と武藤敏郎。

審査員の永井一正(委員長)、長嶋りかこ、浅葉克己、高崎卓馬らは談合不正で即刻クビだが、その出来レースを仕切った組織委員会の局長で電通の槙英俊は逮捕までありうる。罪名は不正指名による公金横領罪。

しかしなあ、審査委員は苦し紛れに原案は違っていて、3度目の修正で受賞が決まったと弁明したが、それは墓穴を掘ったということだな。
応募要項は当然ながら「修正」を認めていなかった。それを2度も修正させて受賞させたというのだから、談合不正の極みだ。しかも原案、2案、3案ともパクリであったのだから、目も当てられない。

そしてこの件で、武藤敏郎は嘘を述べた。応募要項に「修正は認められる」と謳っていると公言したが、応募要項にはそんなことは一言も書いていなかった。

実は、別途に、審査員側と佐野研二郎個人の間で、「修正できる」という取り決めが交わされていたのだ。これって不公平だし、不正そのものだ。

新宿「楼蘭」のノーパンシャブシャブの汚職接待で問題になった武藤敏郎、その後、日銀総裁の有力候補であったが、国会同意が得られず、日銀を去った。こういうツキのない男に組織員会の総長などという大役を与えては駄目だな。
私は総長の辞任を勧告する。そもそも組織委員会で総長という名称はない。
総長というのは、東大総長とか国連総長だろう。
付けるとすれば、事務局長で丁度良い。

一方、頭の森喜朗も責任は免れない。
新国立とエンブレムで大失態を演じた訳だから、責任を取って辞任するのが筋。そうでなければ、日本はたるんでいる。


(じゅうめい)

 

 

 

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五輪喪章エンブレムの廃棄の真相。  加賀谷理沙・全裸殺人事件の不思議。

2015年09月02日 | 事件

★佐野研二郎と五輪喪章エンブレム。
喪章エンブレムはパクリのドブ川に廃棄された。

拍手。
佐野研二郎を初めて見たとき、こういう悪相を今まで見たことがないと思った。だから織田信長に全山を焼き打ちにされた比叡山の破戒僧か、それとも幕末・新選組のゴロツキ隊士もああいう悪相であったかと想像した。
佐野の仕事は、デザイン界のエースでありながら、パクリに始まってパクリに終始したように、デザイン界の佐村河内かコピペの小保方晴子ではなかったか。

まず、104点のプロの応募作品から選ばれた佐野エンブレムは、審査側から2度もデザインの修正を求められ、3度目で通ったという経緯がある。
そもそも応募後に2度の修正などありえないし、不正の極みである。これは審査を仕切った組織委員会の局長で電通の槙英俊と審査員8名の内、4人と結託した出来レースで談合不正そのものだ。

永井一正(委員長)、長嶋りかこ、浅葉克己、高崎卓馬らは2度の修正を要請し、最後に修正された五輪エンブレムを受賞作に決定したという。

しかしながら、デザインの二度に渡る修正に、審査委員8人の中で平野敬子は「審査で選んだのは原案」として、佐野エンブレムの承認を拒否した。
平野さんいわく、「自分が選んだ原案と違う。あとから修正させたら承認は出来ない」と反発したが、他の7人は了承し、五輪エンブレムに選ばれたという。

組織委員会はネットによる相次ぐパクリ指摘にも関わらず、佐野を擁護していたが、エンブレムの掲出イメージ画2枚に決定的なコピペがあったとして佐野をかばい切れなくなった。
というのは他者の写真2枚(羽田空港と渋谷スクランブル交差点)が無断でコピペされていたことがバレて、しかも原画にはコーピーライトが載せてあったが、それを消して無断転用したのだから弁明にならなかった。
9月1日に佐野が武藤敏郎に行なった釈明は「うっかりしていた。すみません」だった。しかし、他者のコピーライト(著作権表示)を消して、無断転用するなどプロとして悪質だ。

一方、佐野エンブレムがベルギーの劇場ロゴをパクッたとして、ベルギーの超大物弁護士・ベルンベルームはIOCを訴えた訳だが、隠し玉の決め手は何と「ピンタレスト」であったという。
ピンタレストとは世界のロゴやエンブレムを家で見られ、編集ソフトを使えば、反転でもデジタル拡大、縮小、構図の変更も意のままになる。
佐野さんは、会見で「ピンタレストなど見たこともないし、ベルギーに行ったこともない。だからベルギーの劇場ロゴなど全く知りません」だった。
ところがピンタレストの登録は佐野さんのメルアドで行なわれていたことが発覚してしまった。そしてベルギーの大物弁護士の決め手は「ピンタレストには、ベルギー劇場ロゴへの日本からのアクセス履歴がある」というものだったそうな。
その日本からのアクセス履歴とは誰であったのか、これ以上、説明するまでもないだろう。

なお、ベルンベルーム弁護士はベルギー王室のお抱え弁護士であり、欧州における著作権法の権威だという。

 

★加賀谷理沙・全裸殺人事件。
またしても、じゅうめい探偵の眉間に皺が寄る。
まず不思議に思ったのは、なぜ理沙さんはスマホを2台持っていたのか、ということ。
タダではあるまいし、25歳の余り裕福そうに見えない女性が2台のスマホを持つ理由とは何か。普通の生活ではスマホ1台で充分なはずだが。

世間では、2台以上の携帯電話とか、スマホを持つ人は珍しくないが(私も持っている)、そういう人はビジネスマンに多く、商売用とプライベートに分けている。しかも常にコストを考えている訳で、25歳の居酒屋アルバイト女性が2台のスマホを持っていた理由とは何か。

彼女のマンションは、丸ノ内線中野新橋駅から南に約400メートル離れた中野区弥生町3丁目28-10サンヴェール2階、ワンルーム6畳のフローリング部屋(風呂付)を借りていた。家賃は月6万円、今年の春、引っ越してきたばかりだというが、その引越し費用だって最低でも数十万円はかかったはずだ。

夜勤の居酒屋バイト代(時給1200円、6時間)で1日7200円、20日働いて月14万円、10%引かれて12万6千円くらいにしかならない。これでは家賃と光熱費とスマホ2台分を引けば、食べていくだけで精一杯だし、ヘタをすれば無理。
ましてや花の都に住む女性が、化粧品も買わず、洋服も買わず、交際費も使わず、ただゴキブリのように這いつくばって生きることなどできようか。
それだったら東北の田舎で親と住んで、安給料のOLでもやっているほうが、10倍良いだろう。
あるいは深夜居酒屋以外にも昼に別のアルバイトでもしていたのか。
そういう話も聞かないから、スマホを2台持つなど、ますます不可解なのだ。

彼女の高校時代の写真と最近の写真を見比べると、明らかに顔は美形になり、雰囲気は赤いホッペのリンゴ娘から都会的に洗練されている。着ている服だって悪いものではない。

さて冒頭に、2台のスマホを持つ人は商売人と述べたが、彼女は何かカネになる商売でもやっていたのか、そうだとしたら合理性が出て来る。例えば、何かの客商売とか、つまりはっきり言って肉体ビジネスだったら、スマホを2台持つ意味と必要性はあったろう。

また、全裸で殺された訳だが、死んでから服を脱がされたのではなく、始めから全裸で男と過ごしていたと桜田門は見ている。そして理沙さんの陰部から他人の唾液が見つかった。それは男のDNAであったが、理沙さんの交遊関係の男たちのDNAではなかったという。つまり彼女の周辺にはいない第三者の男の唾液。
そして理沙さんの死因は、紐で首を締められた窒息死だが、しかも立ち位置から背後から絞め殺されたものだという。
ということは全裸の理沙さんが後姿を見せても、おかしくはないスチュエーションであったと推理できる。
宅急便が来て、全裸で応対する人はいない訳だし、裸身の後姿を見せても不自然でない状況とは、相手が恋人の場合はそうであろうし、赤の他人であっても慰安婦サービスの場合もそうであろう。

さて桜田門捜査一課は定石通り、彼女の異性交遊の線を洗えば事件の解決は時間の問題だと考え着手した。すぐに任意で男らの事情聴取を始めたが、堅いアリバイがあり、しかもDNA鑑定で皆がシロとなって、暗礁に乗りあげたというのが、今の捜査状況だと漏れ聞こえて来る。

さて話が飛ぶが、一月前ほどに、理沙さんの部屋で男と激しい言い争いが始まり、同じマンションの住人が中野署に連絡して、警官が駆けつけたという。
警官を呼ぶということは、相当なレベルの喧嘩であったことが分かる。
その際、部屋に居た男は自身を「劇団員」と言ったそうだが、同時に、不可解な言葉も残している。

「俺、帰ってもいいけどさ、ママに言いつけてやるよ」


(じゅうめい)

 

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