光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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趣味の原点を振り返る・6・その頃の「教科書」

2009-05-18 22:52:29 | 趣味の原点をふり返る
 今回はカラーブックスの「鉄道模型」です。
 
 今は本屋で見かけませんがかつて保育社から「カラーブックス」と言う文庫が出ていた事がありました。
 様々なジャンルの趣味や紀行をカラー写真で紹介する文庫と言うコンセプトのシリーズで当時は本の題材として取り上げられる事の少なかったジャンルの趣味の入門書も数多くラインナップされていました。
 鉄道関係のラインナップも結構充実していましたが、昭和52年頃にこのシリーズでも「鉄道模型」と言うのがリリースされた事があります。
 私がそれまで手にしていた鉄道模型の本で完全な新刊として入手できた最初の本がこれでした。
 これまでに取り上げられてきた書籍はいずれも発行から日が経過している事が多く、当時のNゲージの様に急速に変化していたジャンルについてはタイムラグの大きさを感じていたのですが流石にこの本については当時の最新のスペックで語られていました。
 何よりも当時子供だった私にも理解しやすい文章だったのは有難いポイントでもありました。

 今読み返しても驚くのは16番やNはもとよりライブスチームやコレクションとしての鉄道模型、メーカーによって異なるポイント通電方式について文庫本サイズ(しかも決して厚いとはいえない)の中で実に要領よく纏められている事です。


 この頃は本書も含めて他にも何冊か入門書が出ていますが今でも記憶に残るものは殆どなかったように思います。
 この本については新刊として出たときに1冊(大分ぼろぼろになりましたが)大分後になってブックオフの100円コーナーにあった1冊と都合2冊持っていますが、実際保存用の一冊があっても良い本と思いました。

 流石に内容的には今も通用する部分は少ないのですが、鉄道模型全体を俯瞰した入門書としては構成や見せ方の点で未だにこれを越えるものは出ていない気がします。

 余談ですが、カラーブックスは今でも古本屋などでお目にかかる事がありますが、鉄道以外のジャンルでもレイアウト造りの参考になるような物(例えば「雲の表情」「日本の民家」など)があって意外と重宝するシリーズと思います。