光山鉄道管理局・アーカイブス

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大レイアウトを考える「理想のレイアウトハウス」とは?

2014-09-28 06:30:05 | 思いつくままに・考察
 久しぶりに考察する私の理想の大レイアウトの話です。
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 これまでは自宅の一室にレイアウトを組みいれる前提で様々に考察してきましたが今回は入れ物の話。
 「理想のレイアウトルーム」あるいは「レイアウトハウス」と言う物がもしあるならばそれはどういうものかという観点で考えてみたいと思います。

 これまで専門誌とか、或いはテレビとかに取り上げられてきた著名な大レイアウトをいくつか見たりしてきましたがそれらを一通り俯瞰して見るとその舞台にはいくつか共通点がある様な気がします。
 かのGD Lineをはじめとしてそのいくつかは自宅の地下、もしくは居住スペースの真下にレイアウトが組まれた物が多いようです。

 中には第一次銀河鉄道(レイアウト全書に所収)の様に自宅の床下にレイアウトを組んだケースもあったりしますが、凄いのになると自宅を新築した折に地下室、もしくは半地下のスペースをこの為にわざわざ組み込んだ豪の者もいるようです。
 次に多いのが天井裏、もしくは居住スペースの真上に組まれた納戸と言うパターンでしょうか。
 日本で有名なのはレイアウトモデリング所収の第一次雲竜寺鉄道等がその典型でしょうか。
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 何れもだだっ広いフラットなスペースをフルに使い広大なシーナリィをものしている点が特徴的です。
 このうち地下室というのはアメリカの住宅に多いパターンで竜巻の多い地域の家では避難壕を兼ねて広い地下室を有するケースが多く、そこの一部がレイアウトに当てられている物の様です。
 屋根裏は日本で比較的多く見かけるパターンでいわゆる古民家等で広い屋根裏を有するケースが比較的多い気がします。
 
 あるいは最近の注文住宅のチラシなどを見ると屋根裏のスペースを納戸やホビールームに当てた間取りの物を見かけたりします。

 いずれもだだっ広いスペースが得られる点、ユーザーの居住スペースとレイアウトルームが直結しやすい点で一見理想に近い感じがします。

 ですがそれに反して欠点もそれなりに多く、床下の場合は湿気や通風、地域によっては大雨に伴う洪水対策の点でリスクがみられ、天井裏の場合は特に夏場の高温(屋根の直下だけに気温が上昇しやすい)とか鼠害、虫害などが考えられます。
 特に気になるのがどちらの場合も「一旦階段を通してのアクセスになってしまう点」で大掛かりな資材を持ち込むだけでも建設中は結構体力を使いそうな気もします。

 単純に理想像を言うなら「専用のレイアウトハウスをユーザーの居住スペースに隣接して建てる」と言う辺りでしょうか。
 ですが特に都会の場合は現実問題としてこれが最も難しい気がします(笑)

 さて、アクセスや人間に対する環境面でのメリット、デメリットはこんなところですが、ではレイアウトそのものについての理想のレイアウトルームの条件と言うのは何でしょうか。

 ここではレイアウトを一種の「巨大な工芸品、あるいは美術品」と捉え実際の工芸品を保存、又は展示する条件を当てはめてみるのも一法ではないかと思います。
 そう考えた場合、工芸品の保存の大敵は
 湿気、高温(あるいは大きな気温差)、直射日光、埃と言った所でしょうか。

 更にレイアウト独自の条件としてはかねて私が挙げてきた大レイアウトの条件に照らし合わせて
 出来るだけ高い天井、安定した電源確保、出来る限り高度にプライバシーが保たれること
 などでしょうか。

 これらの条件に照らし合わせて理想のレイアウトルーム、或いはレイアウトハウスに最も近い構造物は何でしょうか。

 実は最近田舎に暮らしていて気付いたのですが上記の条件を最も多く見たしているのは田舎の農家や屋敷で見かける土蔵がその条件に最も近いのではないかと言う気がします。
 防火と保存性の高さを求めて建てられた土蔵は夏でも中がひんやりしている事が多いですし、窓の数も最小限で建物を密閉しやすいために埃も意外と少ない事が多いです。
 (ただ、通気性に問題が多いのでシンナーを多用するレイアウトの建設には支障が多そうですが)

 随分と飛躍した結論ですが、将来レイアウトルームとかレイアウトハウスが持てるように(一体いつの事やら)なった時のたたき台として考えてみるのも一興ではあります。
 現実のにレイアウト部屋を持ったとしてこれらの条件が全て満たされるというのは先ず考えられないでしょうからどこで妥協し、どこを我慢するかを考えなければならないでしょう。

(写真は本題とは関係ありません)