光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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ミニトリックスのE44電気機関車と「あの頃のNゲージ」のはなし

2019-09-19 05:31:26 | 車両・電気機関車





 






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 先日の帰省に伴う戦利品から。
 JAMの時といい、先日の中古屋といい、この夏は曲者揃いの入線、アイテムが多いのですが、まさか帰省の時にまでそのノリが続くとは思いませんでした。

 ものは中古品ですが、個人的に思い入れのあった機種だったので意外性も高かったです。

 という事でまずは思い出ばなしから。

 私がこの趣味に初めて入った昭和50年頃というのは(このブログでかねて書いている様に)日本型の車両がまだまだ少なかった頃です。新製品も少なかったのでレイアウトプランを空想する時ですら、乏しい形式数をどうカバーするかをまず考えたものでした。

 これは私一人に限ったことではなく、当時のTMSですら「Nゲージのレイアウトは『線路があって車両が走れば鉄道である』と言う認識のユーザーが多い」といった意味の解説をしていたくらいです。
当然国内のどの地域をレイアウト化するかなんてレベルではなく「欧米型がチャンポンした国際色豊かなレイアウト」というのが昭和50年代始めまで専門誌でも結構あったのです。

(科学教材社 77年版「工作ガイドブック」454Pより画像引用)
 ですから「見ようによっては日本型に見えなくもない外国型をセレクトしてレイアウトに使う」という発想は当然の様に考えましたし、当時持っていた「工作ガイドブック」に掲載されていた外国型Nゲージのラインナップはそれこそ血眼になってチェックしたものです。
「レイアウトも作ってないくせに」w

 なかでも蒸機とか電機などは古典機で輸入車が多かったせいか割合それっぽい物が見つけやすかったと思います。
 そんな中で私が目をつけていたのがミニトリックスのE44という電気機関車でした。

 確かドイツの電機だったと思うのですが、どうかすると碓氷峠か飯田線辺りでも走っていそうな「ごついED級電機」という趣があります。何しろ当時EF70、65、ED75しかないラインナップにあって古典風電機の存在価値はとても高く見えたのです。
が、そこは舶来物の悲しさ、工作ガイドブックに掲載されている定価は日本型だったら同じサイズの電機が4、5両買えそうな物で到底手が出ません。
 いや、そもそもミニトリックスの模型自体うちの様な田舎の模型屋さんに並ぶということ自体ありませんから実物を手に取ることすら困難だったのです。

 そうこうするうちにTOMIXの登場とそれに続く各メーカーの参入で日本型Nゲージが急速に充実したため外国型で代用する必要自体が薄れてしまい、それ以後E44は私の記憶の中では長いこと忘れ去られていた機関車となっていました。

 それがどうでしょう、今回の帰省で最初に立ち寄った県南の某中古ショップでこれの出物を見つけたのです。
 まるで「そこいらの道端で40年来の仇に不意に出会った様な気持ちw」とでも言いましょうか。
 外国型の中古だけにお値段はむしろ40年前のNゲージのEF65よりも安いくらいでした。

 という訳でそのE44を早速入手、実家のお座敷運転で初お披露目となりました。
 ミニトリックスは5極モーターを早々と採用しヘッドライトも標準装備と当時としてはなかなか高級な中身でしたが、実際お座敷のエンドレスでは40年前のモデルとしては異例なほどスムーズに走ってくれました。

 ボディ造形もメリハリがあり、適度に細密感を感じさせるモールドは当時の日本型よりも上品な印象すら受けます。
 灰色のカラーリングも国鉄の買収線区に存在した私鉄機関車にでもありそうですし、ぶどう色にリペイントしても違和感なく溶け込めそうです。

 兎にも角にも、実に意外性のあるモデルの入線となりました。


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