光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

今月の入線車・KATOのEF30

2021-12-09 05:04:09 | 車両・電気機関車
 久しぶりの新車の入線ネタから。

 ステンレス電機の嚆矢となったEF30は最初にTOMIXが製品化し、当時としてはよく出来ていたモデルだった事もあって、わたしも趣味の再開直後くらいに入線させています(とはいえ「レールクリーニングカーの牽引機」としてでしたが)

 その後、対抗機種も出ないまま暫くTOMIXの天下が続いていたのですが、割合最近にKATOも満を持して新作のEF30を投入。

 TOMIX以来のインターバルの長さに見合うだけの、バージョンアップ感溢れるモデルでファンを驚かせたのは記憶に新しいところです。
 わたし自身、KATOのEF30は兼ねて心の隅に引っかかるモデルではあったのですが、なかなか物を手にする事が出来ず、先日ようやく出物を抑える事ができました。

 KATO製EF30のアドバンテージは何と言っても「ステンレス車体の質感」
 TOMIXのそれも造形面で不満を感じることはないのですが、何せ30年近く前のモデルだけに今となっては「単なる銀色」にしか見えないカラーの質感に旧さを感じ始めていたのも確かです。

 今回のモデルはプラ製でありながら微妙に「ステンレス臭い質感の塗装」になっているところがとても魅力的です。
 エンドウの様な宇宙刑事じみたピカピカではなく、かといってTOMIXの様に地味でもない、この釣り合いはとても微妙なものと思いますが、KATOは本当によくやってくれました。

 屋根上機器、特に配線の別パーツ化とか手すり類の細密感も、30年間のブランクを埋めて余りあるものがあります。

 とまあ、今回のEF30は期待に違わぬ出来に、ぞっこん惚れ込んでしまう程のインパクトを感じました。

 ステンレスの電機そのものはわたしには馴染みのないものではありますが、これだけの物だったら模型として十分に魅力的に映ります。
 走行性は「いつものKATO電機」
 スローや惰行もほど良く効いてKATOらしい「ぬるぬるした走り(個人的な感触、ですが)」を堪能できます。

ROCOのVWトラックから

2021-12-08 05:02:24 | アクセサリー

 先日見つけたHOスケールミニカーから。
 それにしても今年はHOスケールのミニカーの出物に本当によく当たります。何かに憑かれている?

 ROCOというと「ロコインターナショナル」ブランドの鉄道模型が有名ですが、ミニカーの方でも「ROCOミニチュアモデル」としてヴィキングに負けないくらいの出来のHOスケールミニカーを出しています。

 今回見つけたのもそのひとつ。
 VWのダブルキャブのトラックです。

 今気づいたのですが製品としてのミニカーモデルの小型トラックでダブルキャブの仕様というのは本当に少ないのです。
 実車の世界でも街で見かける小型トラックでダブルキャブのものは多く、しかも業務用の他、消防団の積載車など応用範囲が広いのです。

 本来ならこういうミニカーは国産車でももっと出て欲しいところなのですが、なかなかものを見ません。

 ミニカー自体の出来ですが、例によってプラ整形で塗装もされていないプラの地色丸出しの仕様なのですが、それだけに造形は非常にシャープでレイアウトのアクセサリに使う限りは殆どボロが出ません。

 今回のミニカーでは別パーツの幌も装備されている上に、幌を外してみたら荷台の上には「ディテールアップパーツのドアミラーが」
 また、荷台にはこのトラックがVW製である事を誇るかの様な「RRエンジンのフードが別パーツで表現されている」という至れり尽くせりぶりでした。

モジュール改修2021から・植生を検討する

2021-12-07 05:53:41 | ミニSLレイアウト
 ミニSLレイアウト・ 棚幡線モジュール改修ネタから。

 クリーニングをひと段落つけ、まず行うのは「植生の追加」
 元々の「週刊SL鉄道模型」のレイアウトもシーナリィ上は秋の設定で紅葉した樹木や柿の木なんかが付いてきましたが、前にも書いたようにフォーリッジがポロポロ落ちるので丸裸一歩手前の状態です。

 これらは幹や枝だけサルベージして適宜紅葉色のライケンか別のフォーリッジなどでリペアしたいと思います。
 それとは別に市販品を中心に樹木を追加して植生自体を増やす事も今回の改修の眼目です。

 実は週刊SL鉄道模型の発売の頃は他社からの紅葉系の樹木のアイテムが少なく、見た目もしんどいものが多かったのですが、その後の8年の間にこのアイテムも充実してきて出来の良いものもいくつかリリースされています。

 それらの樹木も折に触れてストックして置いたのですが、今回はそれらを仮置きして効果を確認します。

 NOCH=KATOの紅葉樹は葉の透け具合が自然でなかなかいいですし、一見造形がラフに見えたポポンデッタオリジナルの樹木も光に反射して鮮やかな紅葉を見せると言う特徴がありレイアウトに使うにはいいアイテムと思います。

 それらをレイアウト内に適宜配置してみるとこれだけでかなりレイアウトが華やかになるのには驚きました。
 改めて確認してみると紅葉系の樹木は分散して配置するより例えば道路沿いなどに集中的に配置した方が効果が大きいようです。

 あとは低木や草地に何かできないか検討する事にします。

「アニメと鉄道ビジネス ~キャラクターが地域と鉄道を進化させる~」

2021-12-05 05:41:15 | 書籍
 先日入手した新刊本から

 ここ10年くらいの間に鉄道のジャンルではアニメ系のラッピング車やコラボ企画が随分と増えました。

 わたしの所属するクラブでも「ラブライブ!」などのラッピング車両が運転会を行き交い「ガールズ&パンツァー」をモチーフにしたモジュールが製作されるなどしていますし、グランシップなどのイベントでも自作、製品モデルを問わずその種のネタのラッピング車が続々登場、運転会を伴う駅イベントでも「シンカリオン」のコーナーがレイアウトの隣に展開されるなど、ブームを越えたムーブメントになっている観があります(笑)

 人の事を言えないのはわたしも同じで、このところアニメネタのラッピング車が入線する事が増え、殊に年越し運転などの個人イベント(爆笑)などで華やかさで彩ってくれています。

 いや、とにかく実車でも、アイテムでもアニメネタが花盛りといって良いでしょう。

 ですが、一方でそれらの車両が実物誌や模型誌なんかでメインに取り上げられる事は少なく、これらのムーブメントが鉄道そのものの中でどういう位置づけとなっているのかを俯瞰する様な資料はごく少なかったように思います。

 そんな折、本屋で拾ったのが栗原 景著「アニメと鉄道ビジネス ~キャラクターが地域と鉄道を進化させる~」(交通新聞社)という一冊でした。

 本書の裏表紙の慷慨には以下の様な一節があります

 「(前略)アニメクリエイターは身近なメカである鉄道に想像力を刺激されて作品を生み出し、鉄道はフィクションであるアニメを現実世界に引き出して多くの人を集める。空想と現実がリンクして、地域も巻き込んで発展するコラボレーション。その起源から今日までの道のりを、様々な事例と当事者へのインタビューを交えながらひもといてゆく」

 この見出しにある通り、本書では従来の鉄道ファン的視点からは半ば「イロモノ」として扱われてきたこれらのアニメコラボの車両や企画について、その歴史や現状、そして地域社会に与える効果を俯瞰したものです。
 本書で作品や実例として「シンカリオン」「鉄道むすめ」「西武鉄道のアニメ戦略」を3本柱に記述し、それらに絡ませる形で「ガールズ&パンツァー」「けいおん!」「ゲゲゲの鬼太郎」なども交えて地域と鉄道のイメージ戦略や経済効果にそれらがどう貢献しているか、また鉄道とコラボさせるうえでの問題点や課題なども含めて記述されています。

 また、アニメのクリエイターの中の鉄道ファンの存在から作品中に鉄道がどうフィードバックされているか(この方向についてはムック形式で何冊か出ている様ですが)にも概略が文章化され、それらが現在のムーブメントに寄与する背景になっている事も書かれています。

 これまで上記のムーブメントを目の当たりにしていながら、各車両、或いは各地域と言った「点」でしか認識できないでいたわたし(汗)にとっては、本書の様な俯瞰的な一冊のおかげで、全体像がおぼろげながら把握しかけた様な気分にはなれました。

 ただ、わたし個人の感触としては、これまでは「とりあえずアニメとコラボすれば客が呼べる」という発想である程度持ってきた側面もあると思いますが、少なくともこれからは必ずしもそうは行かなくなるのも目に見えてくるとも感じています。

 恐らく今この時点でもコラボやラッピングをやって失敗した、或いは期待した効果が得られなかったようなケースも少なからずあったのではないかという気もしています。
 コラボの種となるアニメや題材の取捨選択がきちんとなされているか、作品自体の質を含めて地域や事業者側のセンスが問われる場面もあるのではないかと思えるのですが、本書でそれらの失敗例についても触れてくれればもう少し充実した内容になったのではという気もします。

線路際の「レンガ街」

2021-12-04 05:39:23 | ストラクチャー
 先月からこっち、赤レンガ造りのストラクチャーを数軒立て続けに消化していますが、これらを並べてみると意外と様になっているのに驚くやら自画自賛したくなるわで盛り上がっています(笑)

 特に線路沿いの風景にはよく似合います。

 まあ、ヘルヤンの工場は元々扇形庫や機関庫のパーツを転用したもののようですしウォルサーズの貨物駅も装飾はともかく形状は貨物駅っぽいので似合わない方がおかしいと言えなくもありませんが。

 最近はこの種のレンガ造りの工場や倉庫が地域のランドマークになったり、観光施設に転用されるケースが増えています。

 特に工場の場合、明治・大正期に当時は町外れの野っ原だったところに建てられたものが多く、それが戦後、特に昭和末期や平成期までの間にスプロール現象に伴い、周囲が都市辺縁部の住宅街になってしまったケースが多いようです。
 なので地域のランドマークというかシンボルとして保存されるケースが結構あり、和風の都市近郊風景として違和感なく存在できている様子です。

 (現住地にそう言う実例がないのが残念ですが)

 地方の拠点都市をモチーフにしたレイアウトを指向している当鉄道にとっては赤レンガ建造物というのはその意味でも魅力的なのです。

 早速これらの建物類を仮設台に載せ、周囲を和風の建造物で固めてみると予想通り違和感の少ない、しかも存在感のある一角が出現しました。
 何しろ建物の前にハイエースとAE86が置かれただけで異国情緒が一瞬で消えてしまったくらいです(爆笑)

 事前の予想ではもっと違和感があるかと思われたのでこれは嬉しい誤算でもあります。

マイクロエースの10周年記念モデル・タキ1000

2021-12-02 05:36:33 | 車両・客車・貨車
 帰省の戦利品のひとつから。

 以前、時代の節目に合わせてKATOのC50、TOMIXのC11、EF65、ED75などの「メーカーの○○周年記念モデル」が一時に乱発されていた時期があります(笑)
 まあ、その大概は節目のモデルにふさわしい気合いの入った記念モデルがリリースされ、実車に関心が薄くとも「つい手に取ってしまう」独特の華やかさを感じさせるものがあります。
 数年前に紹介したマイクロエースの「キハ91・試作仕様」なんかも題材の面白さとディテーリングに気合いを感じた「20周年モデル」でしたし。

 今回帰省中に立ち寄った中古ショップで見つけたのもそういうモデルのひとつです。
 モノは「タキ1000・オレンジ色の2両組」という特に何と言う事もない貨車なのですが、

 これが「マイクロエース10周年記念モデル」と来ています。
 実際、パッケージにも「当セットは、マイクロエースがNゲージ・D51の発売を始めて10周年を迎えた記念アイテムとして、タキ1000を特別塗装にしたものです」とあります。

 この手の記念アイテム的な貨車モデルというとTOMIXの「トミー75周年モデル」のコキとかミニトリックスの記念塗装の有蓋車とかいうのがありましたが、機関車と違い貨車や客車の記念モデルは「ユーザーの好みで牽引機を選べる」というメリットがあるのでそう悪くないアイテムと個人的には思います。

 わたしとしては「そろそろ年越し運転も近いし、こういう記念モデルを使う編成も走らせやすいだろう」という軽いノリ(それに加えて、2両で1000円というお手軽価格w)で手を出しましてしまいました。

 もちろん、上記の貨車と併結させた「お祭り編成」用ですが、さて、牽引機はどうした物か。

 それを離れると、模型としては普通のタキ1000のレベルの造形で、台車の転がりもそこそこ良いですしオレンジの車体は編成映えします。

 気になると言えば、レタリングが記念モデルとしては地味で「株式会社 マイクロエース」なんてゴシックの白文字が打たれているものですから「本当にこういう仕様のタキがあったのでは?」と勘違いさせかねない様なところでしょうか(爆笑)

Nゲージのミニカー二題

2021-12-01 05:33:51 | アクセサリー
 先日入手したNスケールミニカーから。


 津川洋行製の「3輪消防車」
 今ではまず見かけませんし、昭和の時代でも昭和50年以降は殆どなくなっていたのではないか(田舎の消防団レベルならあるいはと言う気もしますが)と思われる3輪トラックベースの消防車。
 わたしが子供の時分でもこういう消防車は殆どなくなっていたように思います。

 ですが、モデルとしての雰囲気はなかなかに好ましい上に「サイズが適度に小さい」のが有難い。
 と言うのも、現在改修中のミニSLレイアウト「棚幡線」に鎮座しているジオコレの消防小屋には良く似合いそうだからです。

 実はそこの小屋には当初、トラックコレクション第7弾のいすゞTSDを使いたかったのですがどうしても小屋に収まり切れずに断念した経緯があるのです。今回の3輪消防車なら、どうにか収まりそうですし。

 同じショップで見つけたヴィーキングのトラック。
 トラックとしては別にどうという事のないデザインですが、同年式の日本車よりは確実に垢抜けたセンスがあります。
 特にキャブ周りは今どきのトラックと並べても引けを取らない感じすらします。

 現在の風景に持ち込んでもそう違和感はないだろうという気がしましたし、何といっても1台200円だったのが大きい(笑)

 今回の二台はセンス的には正反対な組み合わせですが、レイアウトの彩としてはなかなか役に立ちそうなコンビであります。