ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

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西村京太郎『一九四四年の大震災-東海道本線、生死の境』小学館文庫、2019年

2019年10月02日 21時53分30秒 | 
西村京太郎『一九四四年の大震災-東海道本線、生死の境』を読んだ。もともとは、2015年に単行本として出版されたものの、文庫化。十津川警部シリーズと銘打たれているが、十津川警部は最後にちょっと出てくるだけ。
1944年にあった東海沖地震、そして、それが戦中で隠蔽され、それを予知した人たちが逆に弾圧されたということ。これが、西村京太郎は書きたかったのだろう。それには、西村の戦中の体験(十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」集英社新書)との関係もある。この地震のことは、NHKで取り上げられたことがあるし、また、『戦争に隠された「震度7」: 1944東南海地震・1945三河地震』という本もある。
名古屋の中島飛行機の工場の話もでてくるが、そこには京都師範学校の学生たちが学徒動員で働いており、この地震と空襲で帰ってきたということもあるようだ。青木嗣夫先生の戦中時代の回想を再度、確認しておきたい。

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