私の目指すチェンソーアートの参考に、機会があったらぜひ一度行って見たいと思っていた、木彫展示館。古民家を改造した館内には、面白い木彫作品がいっぱいで、世の中斜めにしか視ない私にとっては久しぶりに文句なし、期待通りのものであった。
ここのコンセプトは、“フォークアート”。“芸術(家?)のための芸術”としての彫刻、あるいは現在のチェンソーアートにありがちな定型ものではなく、庶民の暮らし感覚で、日常の「うん、あるある」的な共感を呼ぶふとした瞬間や面白い発想の木彫作品を展示している。私の目指す方向の再確認とともに、大いに新しい刺激を受けることができた。
こんな田舎(失礼)にこんないいものをプロデュースされた旧養父町の担当者の方に大喝采を送りたい。くだらない箱物作りやイベントばやりの昨今、前回の「ほたるまつり」と並んで村興しのよいお手本だ。ただ一つ、営業・宣伝下手のせいか来館者が少ないのが残念。絶対お薦め。ぜひ皆さん(特に村興しのチエにお悩みのお方)も行ってみて下さい。入館料も大人200円と安い。