WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

フォークアート

2008年06月09日 | おもしろ博物館

 私の目指すチェンソーアートの参考に、機会があったらぜひ一度行って見たいと思っていた、木彫展示館。古民家を改造した館内には、面白い木彫作品がいっぱいで、世の中斜めにしか視ない私にとっては久しぶりに文句なし、期待通りのものであった。

 ここのコンセプトは、“フォークアート”。“芸術(家?)のための芸術”としての彫刻、あるいは現在のチェンソーアートにありがちな定型ものではなく、庶民の暮らし感覚で、日常の「うん、あるある」的な共感を呼ぶふとした瞬間や面白い発想の木彫作品を展示している。私の目指す方向の再確認とともに、大いに新しい刺激を受けることができた。

 こんな田舎(失礼)にこんないいものをプロデュースされた旧養父町の担当者の方に大喝采を送りたい。くだらない箱物作りやイベントばやりの昨今、前回の「ほたるまつり」と並んで村興しのよいお手本だ。ただ一つ、営業・宣伝下手のせいか来館者が少ないのが残念。絶対お薦め。ぜひ皆さん(特に村興しのチエにお悩みのお方)も行ってみて下さい。入館料も大人200円と安い。



幻想のほたる祭り

2008年06月09日 | ログハウス

 6月7日土曜日は定例のログハウス教室の日だったが、今回はお休みして近くの二箇という地域で毎年行われている「ほたる祭り」のお手伝いに行ってきた。

 このイベントでは、ありがちなホタル観賞イベントと異なり、ホタル狩りをした後、最後に参加者全員で同時にホタルを放すのである。いっせいに放たれたホタルが、地面から光の水蒸気のように立ち上る様は、超高速度撮影された宇宙のビッグバンをスローモーションで見ているようで思わず息を呑んでしまう。

  
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(1)ビッグバン直後。
(2)真ん中の明りと人影は、注意を守らず写メのフラッシュをたく心無い人。
(3)ビッグバン後の宇宙のよう。

 一度捕まえたホタルをいっせいに野に帰すという、子供達はもちろん大人にもすばらしい幻想の世界を見せてくれて、同時に小さな虫の命についても考えさせる。やってみれば簡単なことだけれど、なかなか思いつかない素晴らしい演出だ。

 地元のオッちゃん、オバちゃんと都会から来た子供達が、一緒に地元の竹や乾燥させたカラシナを使って伝統的なホタルほうきやホタルかごなどの道具作りをして夜のクライマックスへと気持ちを盛り上げていく。夜のクライマックスまでの間、地元産品の販売や食事、いも掘り、さかな釣り、餅つきなどの行事もある。官製ではない、住民がホストとなって訪問者をもてなす村興しイベントとしても大いに参考になる。

餅つき


わが田舎暮らし応援団も珍木・銘木のお店を出させていただいた。

 せっかくの珍木・銘木も都会からの参加者には使い道を思いつかないのか、なかなか売り上げが伸びず、なんとか盛り上げようと叩き売りオークションもやって、なんとか半分を売り上げた(一生懸命作っていただいたUさん、ごめんなさい)。