野草かんさつ事典 ウツギ から引用
・・名前の由来
ウツギは“卯木”と書きますが、名前の由来は“空木”です。茎を折ってみると中が中空になっているのがわかります。芽が付く節の部分は埋まっていて中空ではありません。まったく竹のような構造です。しかし、節の部分が簡単には抜けませんからストローの代わりにはなりませんでした。
ウツギのような低木は多数の枝が株立し、1本の通った幹はありません。少ない投資(エネルギー)で、ある程度に強度があり、長い枝を作るには、パイプのような中空の構造の枝が最も優れています。いくつかの植物群で同じ形態がみられます。例えば、スイカズラやハルジオンがそうでした。同じウツギの名前を持つニシキウツギでは中は白いスポンジ状の髄が詰っています。・・ |