●通知表の事前開示撤回へ 横浜市教委、批判受け
朝日 2012年11月5日20時49分
横浜市教委が、通知表の配布前に保護者らに内容を確認させるよう市立の小中学校などに指示していた問題で、市教委は5日、指示を撤回する方針を決めた。通知表の記載ミスを防ぐためとしていたが、「学校の責任放棄だ」という批判を受け、見直した。
同日午後の市議会で、山田巧教育長が教育現場を混乱させたことを謝罪した。
市教委は10月末、保護者らによる事前確認の効果を市立小中学校492校に聞き取って検証。
187校で計928件の記載ミスが見つかっていた一方、事前確認した後にも、6校で記載ミスが発覚。
教育委員からも「保護者の不信感を招く」などの批判を受け、撤回を決めた。
横浜市では昨年、入力ミスで評価を低くしてしまったり、出席日数を間違ったりするミスが約4分の1の小中高校で見つかった。市教委は7月、「誤記載防止の大切な方策」として、市立小中学校の校長らに文書で保護者らによる事前確認を指示していた。
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