tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

雲見 クダゴンベ(1)

2008-12-08 20:45:10 | プチ放浪 海沿い編

 

子供のころスキだった色は”黄色”だった。動物といえば、黄色のキリンやヒヨコがすきだった。
一番最初になくなるのは、黄色のクレヨンだった。今も黄色のチョウチョウウオが好きなのは、このせいだろうか。
だが、大人になった今、好きな色はと聞かれると”白”と答える。
たとえば、今日、海ガメを絶対に見るぞと気合を入れるとき、ウェットスーツの下のラッシュガードは白の長袖。
黒のラッシュガードを何枚か持っているのだが、勝負の日はシロ。
別に、縁起を担いでいるわけではない。でも、シロのラッシュはすぐに汚れてしまうので、めったに着ることはない。
また、タウンで着るシャツで、スキなのは厚手の綿のシャツで、白地に細かい赤と黒のチェックのもの。
このシャツ。もう、20年ぐらい着ているかもしれない。大好きなシャツだ。

ところで、クダゴンベ。体長7~9cmほどのかわいらしい魚なのだが、その体には美しい赤のチェック模様が入っている。
(水中で赤の波長は散乱されてしまうので、写真では黒く見えます)
tetujinのブログは、写真で文章を補完しないのが特徴なのだが、このクダゴンベの模様の特殊さを表すのは、文章だけでは無理。なので、めずらしく、文章と、写真をシンクロさせている。
赤という色は海の中ではカムフラージュ効果が抜群で、イソバナにとけ込んでいたりと、その姿を見つけることはかなり難しい。
しかも、日本近海では比較的深い所に生息しており、なかなか目にすることができない。したがって、出会えた時には喜びもひとしお。ダイバーの間でも特に人気の高い魚の1つ。

クダゴンベという名前は長く突き出た口の形に由来する。しかし、実際には、管(クダ)ではなく、鳥のくちばしのようになっていて、大きく開くと目元の近くまで開けることができるらしい。甲殻類を餌にしていて、まるで鶴のようにくちばしをイソバナなどに突っ込んで、パクッとくわえ取る。

しかし、なぜ、チェック模様なのだろうか。自然界の生物の、そのほとんどに、直角を持つものは見当たらない。岩塩などの結晶が立方体であるように、こうした直角の形や図形は、無機物に特有のパターンなのだ。あるいは、人工的な製造物。たとえば、tetujinのお気に入りのチェックのシャツなど。第一、チェック模様には、生物としての必然性がまったく見当たらない。
なので、クダゴンベと運良く出会えたダイバーは、よく、その体を観察してほしい。きっと、そのおなかには、ぜんまいを巻くネジがついているはずなのだ。
・・・・・・という話を、この前、イントラにしたら、あっさりと聞き流された。本日は、再挑戦。でも、致命的なのは、やっぱり、オチがあまいか・・・・・・。


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